立ちはだかるコロナの壁
甲状腺癌の宣告を受け
入院、手術を決意した私が
まずすべきだったこと、それは
入院先の甲状腺外科の受診です。
無症状とはいえ
癌だと言われドキドキ、もやもや。
早くこの状況から脱したい、
悪いものを早く取ってもらいたい、
そんな気持ちでした。
ところが2020年4月上旬、
病院のある隣県に
緊急事態宣言
が発表されたのです。
私は人と接する仕事をしているので
緊急事態宣言が発令された都市への移動は
避けたいところ。
早く手術をしてもらって
気持ちをすっきりさせたかったのですが、
泣く泣く延期することに。
癌の告知に動揺する心をなんとか落ち着かせ、
心配かけまいと周囲にもほとんど話せず、
日常が過ぎていくのでした。
仕事のときはどうにか集中し、
特にミスもなく経過。
オンオフを切り替えることで
仕事はうまくいきましたが、
朝起きれば憂鬱な気持ち、
寝る前には不安が押し寄せます。
心のコントロールに
いっぱいいっぱいの日々でした。
しかしコロナウイルスの流行は収まらず。
そんな中私の行動の決定打となったのは
全国への緊急事態宣言の発令でした。
気がつきました。
いつまで待ってもキリないじゃん!
公共交通機関は利用せず自家用車での移動、
マスク、手指消毒などの感染対策を万全に行い
隣県の病院を受診することについて
職場長へ相談することに。
快諾して下さいました。
入院先の病院へ受診予約をし、
受診の日をそわそわしながら待つのでした。
つづく。