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共働き夫婦がライフイベントを乗り越えるために必要な、たった1つのこと

パートナーと共に人生を歩んでいこうと決めたその時から、雪崩のようにライフイベントが訪れます。

結婚、引越し、妊娠、出産、産休・育休、介護、転職、昇給…

私たち夫婦も都度ライフイベントを乗り越え、気づけば結婚11年目。

何が一番重要だったかというと、それはずばり“対話”でした。

このnoteでは、ライフイベントやライフステージの変化と、それに対応するパートナーとの効果的な対話の方法についてご紹介します。

相互理解を深めるコミュニケーションや、価値観・ビジョンを明確にし、パートナーシップを強化するためには具体的にどんなことをすればいいのか、私たち夫婦が身をもって実践してきた方法を赤裸々にお伝えしたいと思います!

このnoteはYouTube動画を元に再構成しています。
動画の方がみやすい!という方は、こちらの動画をぜひご覧くださいね。


はじめに:ライフイベント・ライフステージの変化とは?

ライフイベント・ライフステージの変化とは、結婚・出産・子供の成長・転勤や転職・独立で新しい環境での仕事が始まる時など、人生の中で起きる大きな変化のことを指します。

実は、ライフイベントやライフステージの変化の際、私たちには大きなストレスがかかります。

この表は働いている人のライフイベントのストレス強度を数値化、順位付けしたものです。

https://natsumemakoto.com/stress-points/

過去1年で起こった出来事の点数を足していき、その合計が300点以上だと、翌年に健康障害が生じる可能性が80%だと言われています。

点数上位の出来事は「それはストレスが強いだろうな」と共感できるものも多いですが、「結婚」のようなポジティブとみなされる出来事もストレスとなっているのです。

自身にとって嬉しいことでも、新しいことや先行きの見えづらいことは少なからず心身に負担が生じています。

そうやってストレスがかかっている時こそ、パートナーと対話を実施することが重要です。

せっかく時間をとって対話するのであれば、お互いにとって効果的で満足度の高い内容にしたいものですよね。

良好なパートナーシップには相互理解が不可欠ですので、次は相互理解のプロセスについて考えていきましょう。

相互理解のプロセス:自己理解、他者理解、そして相互理解へ

効果的な対話のプロセスは、自己理解、他者理解、そして相互理解のプロセスをたどります。

まず自己理解とは、自分の感情や価値観を理解すること。

他者理解とは、パートナーの感情や価値観を理解すること。

そして相互理解とは、お互いの理解を深め、相手の価値観を尊重することです。

これは私自身の経験ですが、パートナーとひょんなことから口喧嘩になった際、新婚当時は自己理解が浅かったため「なぜ自分が怒っているのか」「本当は何を求めているのか」が分かりませんでした。

自分のことがわからない人が、相手のことを理解できるかというと、難しいよなあと今振り返ると思います。

そのため、まず第一に、自己理解を深めていくことが重要です。

ここでは2つの簡単なワークをご紹介します。

この2つのワークにより、自分自身の現在地の把握と、目的地の設定をすることができます。

公式LINEのリンクはこちらです!
https://lin.ee/NEWkDxd

このワークシートをどう活用していくのか、次の章で詳しくご説明しますね!

価値観の探究:人生で大切な7つの価値観と充実度

自己理解のはじめの一歩として、現在地を把握するワークをご紹介します。

これは、自分が何を大切にしているか、何を優先しているかを明確にするワークです。

まず最初に、人生において重要な7つの価値観について考えていきます。

7つの価値観は、パートナーシップ(結婚・恋人)、家族関係、友人関係、仕事、教養・成長、趣味・娯楽、健康、これら7つの領域において、自分がどのくらい満たされているのかを考えていくものです。

100%が大満足だとしたら、7つの領域の中で満足しているもの、足りないもの、それぞれの違いが見えてきます。

最も大切な価値観は何なのか、またそれは日々の行動や決断にどのように影響しているのか、ご自分の直感で構いませんので、5分くらいで埋めてみてください。

この「7つの価値観」については、こちらの動画でも取り上げています!
https://youtu.be/GvBfLBL_sqc

ビジョンの探究:10年後を逆算して目的地を設定

現在地を把握した上で次に進むステップは、目的地の設定、つまり「ビジョンの探究」です。

これは、あなたがどこへ向かいたいのか、どんな未来を創りたいのかを明確にするプロセスとなります。

とはいえ、正直10年後の未来がどうなっているかなんて誰にも分かりません。

10年前、今の私たちのいる未来を想像できた人はいないはずです。

ですが、今回はそれを逆手に取り、さまざまな現実の制約などは脇に置いて、自由自在に想像してみることがポイントです。

たとえば、10年後に子どもや家族と海外旅行をしている姿を想像したら、それを達成するためには何が必要か、何から始めるべきかを具体的に考えることが大切です。

このワークシートでは、先ほど取り上げた7つの価値観それぞれに関して10年後の未来を思い描いた上で、5年後、3年後、1年後と逆算していくことでビジョンを明確にすることができます。

自分の限界を決めずに、妄想しちゃいましょう!

パートナーシップ:パートナーとの効果的な対話とメンタリングのテクニック

ここまでのワークで自己理解が深まってきたと思います。次はパートナーと対話する上で効果的な具体的手法についてご紹介していきます。

ここでは、メンタリングのテクニックをご紹介させてください。

メンタリングとは、相手の考えや感情を理解し、自分の意見や感情を伝えるプロセスです。

メンタリングでは、特に意識すると良い3つの要素をご紹介します。

1つ目は「傾聴」、つまり相手の話を聞くことです。

ついつい私たちは、「自分はこう感じた」「自分はこうしたほうが良いと思う」と言いたくなってしまうため、相手の話を純粋に聞くことが意外と難しいもの。

傾聴とは、「あなたはこう感じたんだね」「あなたはこうしたいと思っているのかな?」と、相手を主語に話を聞くことなんです。

こうやって文字にすると堅苦しいですが、フランクに「それってこういうこと?」とか、「そっか、〇〇って思ったんだね!」と受けとめるだけで、会話の流れがスムーズになりますよ〜

2つ目は「情報の非対称性について」です。

みなさんは、『ジョハリの窓』って、ご存知でしょうか。

このツールは本来、自分と他人の認識のズレを理解する自己分析ツールですが、パートナーシップの相互理解の段階を認識するためにも使えます。

自分は理解しているけれど相手は理解していない、もしくは相手は理解しているけれど自分は理解していない、という部分が多いとパートナーシップにズレが生じます。

メンタリングの対話によって、自分も相手も理解しているゾーンを広げていくことが重要です。

3つ目は「可視化」です。

一通りパートナーと感情を共有できたら、次は問題の可視化を行います。

対話は「私とあなた」という対立構造になりがちですが、重要なのは「問題vs私たち」の構造にすることなのです。

紙やノート、先ほど使ったワークシートなどを使って価値観とビジョンを可視化し、「私たち」の価値観とビジョンを共有した上で効果的な対話を行いましょう。

タイムマネージメント:1日の流れと時間作りの重要性

ここまでワークシートを書いて自己理解を深めたり、パートナーと対話の時間を取って変化に対応する方法を紹介したりしてきました。

ですが、「そもそもそのための時間がない!」という方も多いんじゃないかと思います。

わが家も子どもを出産し、育休から復帰した時は本当に時間がありませんでした。

そこで、1日の時間管理についても考えていきましょう。

「重要度と緊急度」の図は見たことがある方も多いと思いますが、わが家の活動をプロットすると下記のようになります。

洗濯・掃除・料理といった家事の時間を可能な限り減らすべく、家事代行を頼んだり、便利な家電を導入したりして時間作りをしています。

人によっては料理が趣味だったり、掃除をすると心が落ち着いたりする方もいるでしょう。

この他にも、「家族で旅行する時間は絶対必要!」など、この図にプロットする方法は変わってくると思います。

どの時間を投資と考えるのか、どの時間を消費と考えて減らすのか。

ここでも、パートナーと共有した価値観やビジョンが活きてくるのではないでしょうか。

経験学習モデルと1on1のアプローチ:対話スキルを向上させる方法

ライフイベント・ライフステージの変化は、大きなストレスがかかると冒頭でお伝えしました。

私自身、振り返って感じるのは、炎上プロジェクトとよく似ているなということです。

炎上プロジェクトであれば大きな問題が発生した時に、まずは現状の把握とゴールを設定し、対策を立てます。

その上で、対策がうまくいっているのか、うまくいっていないのならどうやって改善をするのか、検証を進めながら解決に向けて行動していきます。

もし、家庭内で炎上プロジェクトを管理することになったら…と想像してみてください。

パートナーとの対話は、1回限りでは足りないはずです。

プロジェクトのスタート地点は、パートナーシップでいうと「価値観」や「ビジョン」の共有にあたります。

そこから家事を分担したりアウトソースしたり、ベビーシッターのようなサービスを導入したりして、その都度、それらは果たして自分たちにとってどのような効果があったのかを検証して改善していきます。

この取り組みには、経験学習モデルを取り入れることをお勧めします。

デービット・コルブという教育理論家が提唱したモデルなのですが、人が経験から学ぶ時には4つのサイクルをたどるというものです。

ヤフーの1on1の書籍にも取り上げられています。
ぜひ読んでみてください!
https://amzn.to/3WFZqtg

まずは、具体的な経験をします。

つまり、家庭内であれば新しく取り入れた具体的な取り組みのことを指します。

そこから内省をします。これは振り返りのことです。

その上で、良かったのか、もしくは悪かったのか、いずれにしても教訓を得ることができるので、その経験をまた次の新しい取り組みに活かしていくという流れになります。

まとめ

ここまでの内容を、もう一度簡潔にまとめますね。

1.相互理解のプロセス
3つのプロセスがあります。それぞれは自己理解、他者理解、そして相互理解へとつながります。 

2.自己理解を含めるワーク
ここで使うワークシートは、LINEでお友達登録していただき、“ライフイベント”の7文字を送っていただければ、ダウンロードのリンクをお送りします!

2-1.ワークシート①:価値観の探究
人生で重要な7つの価値観において満足度を考えて、現在地の把握につなげます。

2-2.ワークシート②:ビジョンの探求
10年後という目的地に対して、5年後、3年後、1年後と逆算して設定します。

3.パートナーシップ
メンタリングのテクニックを利用することでパートナーとの効果的な対話が可能です。

4.タイムマネージメント
1日の流れについて考え、本当に必要なものに時間を使えるよう考える、時間作りの方法についても紹介しました。 

5.経験学習モデル
具体的な経験をして、そこから内省して振り返る。そこで得た教訓を、また次の新しい取り組みに活かすという4つのプロセスが経験学習モデルでした。

最後までお付き合いいただき、ありがとうございました!

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次回以降も、共働き家庭や親子に役立つ心理学についてご紹介していきます。

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松下はるか
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