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【我慢しない子育て#1】天敵は「義務と禁止」

子育て中のママは、もう我慢しなくていい。

私はそう思う。

あなたの親もパートナーも、そして子どもたちだって。

娘であり妻であり、母であるあなたの幸せを望んでいるはずだから。

そんな思いを込めて呟いたツイートには、多くの共感をいただいた。

そして、ママが子どもを思うが故に、つい頑張ってしまう気持ちを、noteにも綴った。

私たちママは、我慢しない方がいいことはわかってる。

でも、なかなかうまくいかない。

それはなぜなんだろうか?

目次・我慢の原因その1:義務(〜しなければならない)・我慢の原因その2:禁止(〜してはいけない)・自分の心の燃費を向上させる・ワーク:紙に書いて自分の頭の中を整理する・私は私を、もっと甘やかしていい・おわりに

・我慢の原因その1:義務(〜しなければならない)

子育てのメインは、子どもが生きるためのあらゆるお世話をすることである。

生まれてすぐの赤ちゃんは、ただ寝転がっているだけ。

お腹が減ったら母乳(またはミルク)をあげ、オムツが汚れたら取り替え、機嫌が良い時は遊び、必ず入浴させ、 寝かしつける。

だんだんと大きくなると、離乳食が始まり、何でも「自分で!」「嫌だ!」という時期に差し掛かり、トイレトレーニングが始まったりする。

次々と起こる変化の連続に対応しながら、常に「子どもの世話をしなければならない」という義務を果たそうとするのだ。

「身体に良い離乳食を作らなければいけない」
「毎日お風呂に入れなければいけない」
「部屋の中は清潔に保たなければいけない」

私たちを追い詰めるのは、第一にこの義務感だと思う。

じゃあ、本当に全ての義務を果たさないといけないのか?

離乳食は既製品を使ったっていいし、お風呂は入らない日があってもいいし、毎日掃除しなくたって元気に育つのだ。
(アレルギー等の疾患があるとその限りではないかもしれないけど…それでも最低限、クリア出来たらいいと思う)

私たちはもっと、肩の力を抜いていいんじゃないだろうか。

・我慢の原因その2:禁止(〜してはいけない)

子育てで私たちが直面する、もう一つの悩みは教育だ。

「テレビを見せすぎてはいけない」
「スマホに育児をさせてはいけない」
「子どもに怒ってはいけない」

私たちは自分たちに様々な禁止事項を設けている。

だから、それらを破ってしまった時に、強く罪悪感を感じるのだ。

「またテレビ見せちゃった…」
「ついスマホを渡してしまう…」
「なんでこんなに怒っちゃうんだろう…」

自分への禁止事項を自分で破り、強い罪悪感にさいなまれるのは、私自身も何度も経験している。

これは想像を絶するしんどさだ。

私たちやその親世代が子どもだった頃は、祖父母が同居している家庭も多かったから、子どもの相手を出来る大人がいた。

だけど現在は、核家族化が進んでいる。

私たちは子どもの世話も遊び相手も、全部夫婦でこなさなきゃならない。
ワンオペ育児なら、なおさら大人の手が足りない。

我慢してしんどくなるくらいなら、テレビを見せたっていいし、スマホを渡したっていいし、時には怒ってしまってもいいのではないだろうか。

本当にそれをするかどうかは別として、自分に対するハードルを、どんどん下げること。

それだけで随分、心の余裕は増える気がする。

・自分の心の燃費を向上させる

これまで触れてきた、義務と禁止を車の運転に例えてみる。

義務(〜しなければならない)だからとあれもこれも全部やろうとするのは、アクセルを踏むことに似ている。

そして、禁止(〜してはいけない)と自制するのは、ブレーキを踏むことに似ている。

すなわち私たちが我慢をしているときは、アクセルとブレーキを同時に踏んでいる状態なのではないだろうか。

車であれば、アクセルとブレーキを同時に踏むことはない。同時に踏んだらものすごく燃費が悪いし、すぐに壊れてしまうからだ。

これを私たちは、自分たちの心に対して無自覚にやっている。
こんなんじゃすぐに擦り切れてしまうと思わない?

緩やかにアクセルを踏み込み、加速し、必要であればブレーキを踏む。

燃費の良い運転を目指すように、自分の心の燃費を向上させてみてもいいんじゃないかな。

・ワーク:紙に書いて自分の頭の中を整理する

最後に、簡単なワーク…というほどでも無いけれど、頭の整理の仕方をご提案したいと思う。

10〜15分、時間が取れる時に少しずつできるような気軽な内容だ。

その①:義務と禁止をとにかく書き出す

まず、紙またはノート用意。
3等分になるような線を、2本引いておく。
(大体でオーケー)

そして、一番左の部分に、「〜しなければならない」もしくは「〜してはいけない」と思ってることを、とにかく書き出す。

その②:それを「やらない」もしくは「やったら」どうなるのかを書く

一番左側の欄に、「〜しなければならない」もしくは「〜してはいけない」と書いた。

その隣に、それを「やらない」もしくは「やったら」どうなるかを書いてみる。

例えば、

「毎日栄養バランスを考えた食事を作らなければならない」という義務が書いてあったら、
「栄養バランスが整ってないと病気になる」とか。

反対に、「テレビをみせてはいけない」という禁止が書いてあったら、
「テレビを見せると目が悪くなる」とか。

つまり、「避けたい最悪の事態」があるから、義務や禁止が発生するのがわかる。

その③:真偽と頻度について考える

その②で書いた、「避けたい最悪の事態」について、「真偽と頻度」を考えてみる。

例えば、「栄養バランスが整ってないと病気になる」という最悪の事態を避けたいのであれば…

「どうして栄養バランスが整ってないと病気になるのか」という、「それって本当?」という真偽を確かめる。

そして、それが正しかったとして、「どれくらいの頻度で栄養バランスの良い食事を摂ればいいんだろう?」という頻度を考えてみる。

本当に、毎日3食の栄養バランスを守らないといけないのだろうか?

禁止事項についても同様で、「テレビはどうして観せてはいけないのか?どれくらいの頻度だったら観てもいいのか?」を具体的に考えてみる。

ゴールは、「まいっか」と思える妥協点を見つけること。

・私は私を、もっと甘やかしていい

こうして紙やノートに書き出すことで、「義務と禁止」という我慢の原因を突き止めることができる。

我慢の原因を具体的に突き止めることで、自分なりの妥協点を見つけることができる。

「まいっか」と思えることが、どれだけ私たちの心を軽くしてくれるか。

誰のせいでもなく、私たちを我慢させてるのは自分自身なのだと、私は思う。

様々な我慢を強いられる環境自体を、全て変えることはできないかもしれない。

だからせめて、私は私の味方でいて、もっと甘やかしてあげていい。

ママが我慢を辞めて、子どもやパートナーと笑顔で過ごせること。

それが一番大切なこと…いや、それ以外に大切なことなんて、ないんじゃないかな。

・おわりに

これからも、今回のような簡単なワークとともに「我慢しない子育て」を実践する方法を、連載していく予定です。

悩んでることや知りたいことがあれば、noteのコメント欄、TwitterのDMや質問箱へお気軽にご連絡くださいね。

▷ ▷ ▷連載第2回はこちら


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