
中受 vs 高受 問題
渋幕の社会の問題が物議を醸す
先日行われた渋幕の社会、こちらで出された問題が「法学専攻の大学生向けの問題ではないか」という指摘がありました。それをきっかけに高校受験派は「こういう問題を小学生に解かせるのはいかがなものか」と異論、中学受験派からは「面白くて解いてるんだから外野は黙って」となりました。
主張の概要まとめ
高校受験派
・小学生に解かせる必要がある問題なのか
・難関校が必要以上の難問を課すから、それ以外の学校の試験も難化。難化スパイラルでいいことがない
中学受験派(できる子)
・適正かどうかは関係ない。楽しんで解いている子もいる
・難関校は難問題で差をつけないとみんなが満点を取る。そうしないとケアレスミスや調査書で差がつくことになるが、それはフェアな受験といえるのか。
中学受験派(ボリュームゾーン)
・難化しているからボリュームゾーンの行くところがなくて困っている
宗教対立はかみ合わないのが相場
実はあまり会話がかみ合ってないのです。論点という論点がないというか。この問題を出すなどけしからん!というのも実は主張の一端で、高校受験派は「子どもに必要以上に負荷をかけてやしないか」と危惧しているわけです。
一方中学受験派は「必要以上の負荷」については言及しない。それをしているとは認めたくないだろうし、そもそも渦中にいたらそんなこと見えない。成績だけ見て「うちの子は楽しんでいる!」というわけです。楽しめるようになるまでに犠牲にしたものはないかどうかを問うている高受派の主張に対してはスルーしています。
教育界隈、不毛な対立構図 御三家
・専業主婦 vs ワーママ
・保育園 vs 幼稚園
・高校受験 vs 中学受験
定期的に起こる不毛な対立、この三つかと思います。子どものことだとどうしても熱が入ってしまいますよね。
公立中学校が荒れている地域なら、私立中学校に行きたくなるのはわかる。そういう場合を除けば、結局は不動産で「賃貸と持ち家、どっちがオトク?」というようなもので、もう本当に「好きにすればいい」という感じなのです。
一長一短です。得るものも失うものも、それぞれにあるでしょう。住んでいる地域(通学なども含め)、家庭の財務状況、親のリソース、などなど、色々な係数があるわけです。
健全な受験生活を送れるといい
受験マーケットのことについてはプロではないのであまりわかりません。ただ22時くらいに小学生が電車に乗っているのを見ると、やはりちょっとやりすぎなんじゃないかなとは思います。22時には寝ていてほしい。そこは風営法じゃないけれど「塾の指導時間は夜20時まで」とかの規制があったら、健全なものになるのではないかなと。
生存者バイアスかもしれませんが、どんな環境でもやる子はやるんじゃないかと思います。その子がその環境を選んだ時に、思いきり楽しめるように心の健康をサポートすること。親として、どんな環境を用意してあげられるかはわかりませんが、それだけは忘れたくないなと思うのです。