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貴方は太陽

いつだって貴方は優しい。

人見知りの私を気遣ってたくさん話しかけてくれるところ。
面白おかしい話でいつも笑わせてくれるところ。
それから、それから。
数え切れないほどの優しさを、貴方は私に与えてくれる。

それを知ったのは一瞬の出来事だった。

慣れない雪国。
鈍臭い私は凍結した道に足を取られ、無様なほどの尻餅をついた。
人通りの多い道の真ん中でこんな姿、恥ずかしい。
涙目で座り込んだままの私。

「大丈夫?立てる?」
耳に入ってきた、低いけど温かみのある声。
目線を上げると、そこには少し屈んで右手をこちらに伸ばす貴方の姿。
申し訳ない気持ちからおずおずと近づけた私の手を、貴方は迎えに行くように握ってくれた。
立ち上がらせてくれた後、怪我がないことを確認すると、「良かった」とにこりと微笑んだ。

その時気付いたの。
貴方の優しさは、お日様のようだわ。
私の心を温めるだけでなく、きっとこの雪を溶かし、その雪解け水で草花を芽吹かせる。

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