Haru_Climate

社会人1年目です。環境問題や社会問題に興味あり。環境活動もしています。思った事・考えた…

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社会人1年目です。環境問題や社会問題に興味あり。環境活動もしています。思った事・考えた事を投稿していきます!

最近の記事

足跡日記👣§31 会話ができない

 福岡に異動して1ヶ月半が経った。日常生活は漸く馴れてきて、生活することに難儀はなくなった。一方で仕事は、目下大きな壁に当たっている。予て思い描いていたように、スイスイと成果が上がらないのだ。営業という役割を全うできず、忸怩たる思いで毎日にしがみついている体たらくである。  ぶち当たっている難題は「会話ができない」ことである。論理を通し、感情を制することはおろか、生まれてこの方呼吸をするようにしてきた会話がままならない。これは一周回って、私の中ではいたく解しがたい問題である

    • 足跡日記👣§30 自然と人工の境目

      自然と人工の境目ってどこなんだろう。 ぼくを含む全人類が生れる前からあったらそれは自然? でも新しい生物は常に生れている。 では人が自然を使いだしたら人工? いや、例えば公園に植わる木や花を見て、人工物と思う人は少ないだろう。 思うに、不自然=人工なのだろう。それはプラスチックや化学肥料といった物質的なものもそうだし、森の中にもし鉄骨マンションが建っていたら、定めし人はそれを人工物だと思うだろう。 だけども、そんな物をつくり出す人間も自然の摂理の中で生れてきたものだ。

      • 足跡日記👣§29 言語化と非言語化の狭間で

         小学生の時、どうしても乗り気にならなかった課題があった。読書感想文である。それは単純に本を読むのが億劫だったからではない。本を読んで感得したものが、言語化によって幾許か捨象されていくような気持、あるいは、言語化したとしても、自分の思考プロセスや読後感は読み手には伝わらないのだろうという諦念を抱いていたためである。また、言語化によってその本が一義的になっていくことへの寂寥感も、同時に感じていた。  そして今、社会人になって、言語化が執念く求められるようになり、その時と同じよ

        • 足跡日記👣§28 シンメトリーな日常、アシンメトリーな自然

          長針は午後6時を回り、漸く暑さも収まってきた。お日様はやおら暮れ泥み、オレンジ色の光が水面を照らしている。井の頭公園に降り注ぐ暖かい光は、ぼくの心をそっと撫で下ろすようだった。 一角にあるベンチに腰を下ろし、バッグから鉛筆とスケッチブックを取り出す。見上げると、青い空、新緑の木々、オレンジ色の池、焦茶色の土が、まるで一つの絵画のように眼前に映っている。ぼくは鉛筆を手に持ち、その風景を恍惚と眺めた。 まずは道を描く。そして池を巡る柵を描く。その手はすらすらと、流線を遺し

        足跡日記👣§31 会話ができない

          足跡日記👣§26 「生業:社会人」 1ヶ月を経て

           肩書を社会人に変えてから、1ヶ月が過ぎた。思い返せば、この1ヶ月は野分のように早く過ぎ去り、跳ね馬のように猛烈に、ぼくを揺さぶらせた。未だ咀嚼し切れていない頭を使って、この1ヶ月の所感を記していきたいと思う。  まず率直にはっとしたのは、このnoteを書くことが容易ではなくなっていることだ。記す言葉が吃る。抒情的かつふくよかな表現は、ビジネスライティングに一切関係ない、延いては忌避されるものだからだろう。ビジネスでは一文を1. 簡潔に 2. 簡単な言葉で 3. 相手に意図

          足跡日記👣§26 「生業:社会人」 1ヶ月を経て

          足跡日記👣§25 四月朔日、入社式。

           辛いことに、今年の入社式は月曜日である。これも嘘にならないかな、と思いながら、徐ら体を起こす。AM6:00。昨夜は緊張のあまりうまく寝付けず、意識はあまり判然としない。それでも理性は優秀で、頭がNow Loadingであっても、シャワーを浴びるために体を動かしていた。  8:30に現地に着き、暫くして入社式が始まった。まずは代表取締役の熱意漲るお言葉を戴く。今期のスローガンは「Play Ball」らしい。曰く、マウントに立ったら毅然とし、思ったことはストレートに、バッテリ

          足跡日記👣§25 四月朔日、入社式。

          足跡日記👣§24 桜の下のデモアクション

          今日も新宿駅の東南口で。パレスチナ✖️気候変動の連帯アクションが行われたので、一市民として参加した。 暑い日だった。東京の気温は28,1℃。観測以来過去最高を更新し、まさに気候危機が具現したような日だった。足踏みしていた桜の花も先日芽吹き、ぼくたちの上では薄桃色の花弁が開き出していた。 ぼくは「ガザも地球も泣かないで」と書かれたプラカードを掲げ、「反戦に向けたスピーチをしています!聞いてください!」と叫びながら、道行く人を見つめていた。すると色々な事実や感情が分かって

          足跡日記👣§24 桜の下のデモアクション

          足跡日記👣§23 ワッフル屋さんの前で

           旧来の友人とランチをしながら談笑して、新宿駅で別れた。さらなワイシャツを買いに、サブナード方面に足を運ぶ。道中、南口の大通りの一角で、3人の学生と思しき少年たちが公然と声を上げている。一番左の少年は募金箱を持ち、残る二人はプラカードを掲げていた。見ると、「学生による能登半島沖地震募金活動」の文字。どうやら、今年の元日に能登を襲った大地震の募金を嘆願しているようだった。ぼくは半ば通り過ぎていた踵を返し、募金をしに彼らの下へ向かった。  「募金活動をしているんですか?」  「

          足跡日記👣§23 ワッフル屋さんの前で

          足跡日記👣§22 卒業の時節に大学を考える

           窓を開けると、一面に銀世界が広がっていた。日本では今日あたりに卒業式をする学校が多いが、今年は梅や桜ではなく、白銀の雪が門出に花を添えるのだろう。これから3月に降る雪は少なくなっていくと思うと、卒業生の中にはいっそう記憶に残る卒業式になるかもしれない。  斯く言うぼくも今日、無事大学を卒業することができた。高校を卒業してから2年の浪人を経て大学に入学し、4年+1年(留学)の学生生活を過ごしてきた。この5年(+2年)間、様々な出逢いがあり、様々な惜別があり、様々な経験をして

          足跡日記👣§22 卒業の時節に大学を考える

          足跡日記👣§21 hustle and bustle city Tokyo(後編)

           環境アートの展示会場はビル街にある高層ビルの屋上だった。自然環境からかけ離れ、恵みをもたらしてくれる土から遠く隔たった場所で環境アート展が開催している。ぼくはそのビルを見上げながら、これは人間が自然を支配していることを、皮肉的に示唆しているような気がしていた。  窮屈なエレベーターの中で気圧の変化に不快感を抱いていると、瞬く間に会場の53Fに着いた。そこには、いくつもの前衛的なエコ・アートが展示されていた。それらは一つ一つが興味深く、各々が各々の視点で環境問題を覗き、表し

          足跡日記👣§21 hustle and bustle city Tokyo(後編)

          足跡日記👣§20 hustle and bustle Tokyo(前編)

           今日は午前に留学生と練り切りを作ったりけん玉で遊んだ後、事前健診のために東京に行く必要があった。仙台にも会社と組んでるクリニックがあれば楽だったのだが、まぁ東北が不幸を見るのは慣れっこである。  今話題になっている、JR東日本が発行する破格の切符”きゅんパス”で東京へ向かう(この時、微塵もキュンキュンしていないのは言わずもがなである)。クリニックは御徒町駅の近くだったので、降車した上野駅から2駅分ほど歩いて向かった。  駅を出た瞬間、途端に目がいずくなった。行き交う人の

          足跡日記👣§20 hustle and bustle Tokyo(前編)

          足跡日記👣§19 わたしの満足は本当に健全なのか

          「相対的剰余価値(賃金に見合う以上の労働によって生み出される価値(剰余価値)のうち、生産性の向上によって起こるもの)の生産様式は(中略)、最初はまず資本のもとへの労働の形式的従属(包摂)を基礎として自然発生的に発生して育成されるのである。この形式的従属(包摂)に代わって、資本のもとへの労働の実質的従属(包摂)が行われるのである。」とマルクスは語る。(『資本論,第1巻第2分冊』(大月書店,1968 年)原書 532 頁)  ある環境活動家が運営するゲストハウスに友人と泊まった

          足跡日記👣§19 わたしの満足は本当に健全なのか

          足跡日記👣§17 持続する/させることの難しさ

           『継続は力なり』という諺は誰もが聞いたことがあるだろうし、それを座右の銘にしている人も少なくないと思う。それはとても大切なことだと思うし、現に多くの秀才や偉人と呼ばれる人は、弛まぬ努力の上に功を成してきたんだと思う。  斯く言うぼくも『継続は力なり』という言葉を座右の銘の一つにしている。そこで気づくことは、不断の努力は一見シンプルに見えて、これを成すのは本当に難しいということだ。「今日はここまで論文を書こう」と起きた時は思っていても、ふとした拍子に煩悩や横槍が入ってきて、寝

          足跡日記👣§17 持続する/させることの難しさ

          足跡日記👣§16 関さんとの対話を終えて

           今日は福島県二本松市の東和地区でオーガニック農業を営んでいる関元弘さんにインタビューをした。東和地区は典型的な中山間地域で、大規模に水田耕作をするには適していない。関さんはここで少量多品種の有機野菜のみを育てている。  関さんは元々農水省に勤務されていた。東和地区はその時、研修で来ていた場所で、この場所が自分に合っている感覚があったらしい。農水省を辞め、2006年に夫婦で東和に移住し、畑作を始めた。現在は二人のお子さんがいて、育児も行っている。  会話を始めるとすぐに、

          足跡日記👣§16 関さんとの対話を終えて

          On recent surroundings as to climate change

          Watching recent move on climate change, I have lots of feelings unabled to speak out. However, they should be shown up as sentences, in order to make my mind clear. So I tried doing it. And I did it in English so every friends of mine can r

          On recent surroundings as to climate change

          足跡日記👣§15 パレスチナと原発

           昨日はたくさんの情報を感受した一日だった。昼間は原発の再稼働を止めた裁判官の映画上映会に参加し、アフタートークとしてソーラーシェアリングで農業を営む方の話を拝聴した。夜にはパレスチナとその場に住まう人々の歴史的経緯と現状についてのウェビナーを聴いた。思い考えた事は数多あるが、原発の話を聞いて思ったこととパレスチナについて思ったことに共通点が多くあったので、その連接点を言葉にしていきたいと思う。  一つ目の連接点は「帝国的支配」だ。原発はどれほどの大地震であろうと十分に耐え

          足跡日記👣§15 パレスチナと原発