あなたはわたしの神さま
あの手のひらを憶えている
たとえば揺れる髪の毛がすべて宝石だったなら
地を這うことなど容易かった
きみが庇った太陽
両目で見るにはまばゆい光
白い嵐になりたがる
鳥すら風ではないというのに
右目で光を見た、左目では影を見ていた
その苦さを閉じ込めた水晶
ターコイズ、きみは割れたか
彼が掲げたアパタイト
ほほえみのための重力
羽などないから
その重さで笑えるだろう
いま左腕に光冠
いま両目に金色
走れよきみの太陽まで
自分の霧すら晴らせるさ
あなたはわたしの神さま
だって確かに風だった
20180502
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