第101回箱根駅伝総括

(1月2日)
※注:これは先日の「第101回箱根駅伝順位予想」記事への加筆記事になります。以下冒頭に日付が記載された部分が加筆部になり、元記事は一切修正しておりません。
また、【】は1位との差、<>は10位との差になります。

こんばんは、ほるみんです。

今季も6連勤or13連勤ばっかりしていて出雲駅伝、箱根駅伝予選会、全日本大学駅伝と予想はしつつも全く記事にする時間がなかったので、箱根だけはしっかり予想していきます。

はじめに

出雲駅伝、全日本大学駅伝と國學院大學が制していて、箱根も制して三冠なるか!?というのは割と話題になっています。

しかし、それ以上に話題になっていることが以下。

   出雲駅伝  全日本大学駅伝
1位 國學院大   國學院大
2位 駒大     駒大
3位 青学大    青学大
4位 創価大    創価大
5位 早大     早大
6位 城西大    城西大

厳密にいえば出雲駅伝は創価大と早大の間にIVYリーグ選抜が入ってますが、出雲駅伝と全日本大学駅伝は6位まで全く同じ着順でゴールしています

それなら箱根駅伝もこの着順で入るのか?と言われたら……

その可能性は限りなくゼロに近い

と言わざるを得ません。

箱根駅伝が他の2つの駅伝と違う要因は
・1月2日、3日に確実に20㎞を走れる選手が10人、出来れば12人は必要
・5区と6区の山のスペシャリストの存在

最低限ここはクリアしないと優勝争いには絡めないでしょう。

(1月2日)
1区から首位を走っていた中大を青学大が5区で逆転し、見事往路優勝を飾りました。そして試合展開が非常に面白かったです。

※1区
・吉居選手(中大)の勇気ある飛び出し。区間2位の帰山選手(駒大)に92秒差を付け、1区歴代4位の好タイムをマーク。
・残りの20選手が72秒の間に中継し、「区間1位と区間2位の差 > 区間2位と区間20位の差」という珍しい現象が発生。
・吉居兄弟による、ほっこりする区間賞インタビュー

※2区
・従来の区間記録を18秒更新する、エティーリ選手の見事な区間新記録
・箱根駅伝100回の歴史の中で2人しかいない、65分台を3人がマーク。
・65分台3人、66分台8人、67分台4人、区間最下位すら68分台という、去年を上回る超ハイレベルな争い

※3区
・中大の誇る10000m27分台トリオによる、3強への貯金確保
・駒大と早大による1年生同士の熾烈な争い
・高速区間の3区に投入された1年生選手3人が全員区間1桁で走破

※4区
・太 田 劇 場
・東洋大の反撃
・桑田選手(駒大)による4区1年生記録樹立と全日本大学駅伝のリベンジ

※5区
・若 の 神 劇 場(ゴール後に低血糖様症状がありながら区間新)
・山の名探偵の爆走
・中継バイク、城西大の斎藤選手に近づきすぎ問題

各区間を今北産業で示すと、ざっくりそんな感じですかね。

(1月3日)
前回大会に記録した総合記録を6秒更新して、青学大が連覇を達成。
これで直近11年間で優勝8回、勝率73%という数字になりました。
4年間でメンバーが入れ替わる大学駅伝界に於いて、驚異的な勝率です。

一方で復路優勝は、駒大が復路新記録で獲得。
7区佐藤選手の区間新記録があまりにも大きかったですね。
この1区間で青学大と2分30秒ほど差を縮めたことで、青学大の独走を最後まで食い止めた感じがあります。

そしてシード権争いは10区まで大混戦になりましたね。
10区の残り1キロの時点で8位~11位の4大学が並走。この時点で全く同じ状況だった、14年前のとある事件を思い浮かべた方も多かったのではないでしょうか。

戦力図

12月29日の区間エントリーを踏まえて各大学の戦力、順位を考えると

SS:青学大
S:國學大>駒大>創価大≒中大
A:早大>城西大>大東大>帝京大
B:立大>東洋大>法大
C:東国大≒日体大>中央学大>山梨学大
D:順大≒日大≒学連≒神大≒専大

こんな感じだと思います。
シード権はAまでの大学9校と、Bの3大学から1校、という感じです。

今回はエントリー段階で1区に大砲を置いた大学は少なく、序盤はそんなに差がつかないかなと思います。その分2区からが大荒れになりそうです。

(1月3日)

SS:青学大(1)
S:國學大(3)>駒大(2)>創価大(7)≒中大(5)
A:早大(4)>城西大(6)>大東大(20)>帝京大(10)
B:立大(13)>東洋大(9)>法大(15)
C:東国大(8)≒日体大(12)>中央学大(14)>山梨学大(19)
D:順大(11)≒日大(21)≒学連(16)≒神大(17)≒専大(18)

シード権はAまでの大学8校と、Bの3大学から1校、Cの大学から1校。
そして最終区まで競った大学がDの大学から1校。
順大が前回大会と同じ感じになるかな…と思ってしまいました。反省。

以上答え合わせでした。

各大学考察

1.青学大(1位)

エントリー段階ですでに頭一つ抜け出している青学大。
出雲駅伝、全日本大学駅伝と3位でしたが、間違いなく優勝候補です。
青学大は若林選手、野村選手の山コンビが強いので、少しの遅れなら十分取り返せるでしょう。
鶴川選手が1区と思いきや3区配置。3区配置と思われた太田選手は補欠
太田選手が復路とは考えにくいので、おそらく当日変更で4区でしょう。もし1区に入ったらそれはそれで面白そうですが。
黒田(朝)選手は当日変更で2区、田中選手も9区か10区どちらかに入るでしょう。
青学大はとにかく前に出たら強いので、往路で2位と1分以上離した時点でほぼ優勝確定でしょう。

(1月2日)
往路1位(1位)
オーダー変更は想定通りでした。
監督的には1区と3区が軽い誤算だったんじゃないかしら。
2区の後半で黒田選手が下がった?と思いきや、爆速で上げてきて区間新。これは見事としか言いようがないです。
2位の中大に1分47秒をつけての往路優勝。これで総合優勝はほぼ揺るがないでしょう。むしろ青学大が往路優勝して総合優勝を逃したことは一度もありません。
6区で相当詰められなければ、7区~10区は後続をどんどん突き放す、青学大のピクニックランになると思います。
当日変更も田中選手が10区に入ってウイニングランかな、と。

(1月3日)
復路2位、総合1位
6区で区間新が出てあとはピクニックラン……とはならず、最後まで分からない試合でした。
3年生と4年生9人で9区まで繋ぎ、10区を1年生が締めるという珍しい戦い方でしたね。
強力世代は卒業しますが、まだまだ戦力が残る青学大は、来年度も大学駅伝の中心です。

2.駒大(3位>2位>4位)

篠原選手が2区エントリー。1区佐藤選手、3区篠原選手の線もありましたが、そうはならなかったですね。
3区に佐藤選手、5区に山川選手が入るのは間違いないでしょう。佐藤選手は果たして箱根に間に合っているのか、そこも気になる所ですが。
6区は2年前に区間賞を取っている伊藤選手がエントリーですが、平地も走れるので6区なのは勿体ない気もしますが……。
小山選手、村上選手、谷中選手と力のある下級生も補欠に控えており、この3人は復路のどこかに入ってくるでしょう
駒大の優勝条件は、往路優勝すること。7区以降の復路は青学大と國學大に分があるので、往路優勝していなければどちらかに負けるでしょう。

(1月2日)
往路4位【3分16秒差】(3位>2位)
大きな誤算はなかったけれど、山川選手が力量からするとちょっと伸びなかったかな、という印象です。
佐藤選手は7区に入るのか、それとも今期は三大駅伝を全部回避するのか。
もし6区伊藤選手、7区佐藤選手となればスピード砲が完成するので、プレッシャーを与えることも出来そうです。
前の3大学は復路も層が厚めなので、ミスのない継走が大切です。

(1月3日)
復路1位、総合2位
6区7区のスピード砲が炸裂しましたね。
今期の3大駅伝を全部2位で終える、抜群の安定感でした。
区間6位以内で全選手が走り切り、4年生抜きで復路優勝も勝ち取ったことは確実に来期に繋がります。復路の層が薄いとか言って申し訳ないです。
総合2位のメンバーが9人残り、強い下級生もいるので、青学大との覇権争いはまだまだ続きそうです。

3.城西大(5位~7位)

前回大会で総合3位に入った城西大。往路3位のメンバーが3人抜けた穴をどこまで埋められるか。
キムタイ選手が2区エントリーなので、斎藤選手の当日変更の5区は間違いないでしょう。あまりキムタイ選手は2区向きじゃないと思いますが……。
5区の区間記録保持者の「山の妖精」山本選手よりも登りの適性が強い斎藤選手は、走れば間違いなく5区の区間賞筆頭でしょう。
平林選手は9区に入るとして、3区と6区に当日変更があるかも?久保出選手の状態によっては1区も変わるかもしれないですね。
それでもシード権は全く問題ない位置でレースを進めるでしょう。

(1月2日)
往路7位【5分57秒差】<2分5秒差>(7位>6位)
区間記録の更新が期待された5区斎藤選手は1週間前に発熱したそうで、ちょっと伸びませんでしたね。それでも区間3位はさすがですが。
キムタイ選手の2区も、タイムは良かったですが、やっぱり走りは3区向きかなあと思いました。
3区に平林選手が入ったので、桜井選手が6区か7区に入りそうですね。6区7区次第ですが、復路は7位をキープしたままレースを進めるでしょう。

(1月3日)
復路8位、総合6位
終始安定した走りで順位を1つ上げて6位で着地しましたね。
復路のエース区間の9区で桜井選手が区間賞を取ったのは大きいです。
山下りも1年生の小林選手が区間3位で走り、来期も山で稼ぐスタイルが確立出来そうです。
城西大も戦力低下は少なく、来期も楽しみな存在です。

4.東洋大(9位~11位)

完全に往路重視のエントリーですね。
3区に小林選手が入れば往路は埋まるので、前回5区の緒方選手は当日変更で8区かな?
石田選手が1区で遅れなければシード権は大丈夫でしょうが、シード権を狙う他大学と比べて全体的に層が薄いのが心配な所です。

(1月2日)
往路9位<10秒差>(10位>11位)
梅崎選手が起用できないことが昨日決まり、突貫工事でオーダーを決めた。
4人もメンバー変更した時は驚きましたが、酒井監督のこの発言が全てを物語ってますね。
その中で4区岸本選手の7人抜きの走りは素晴らしかったです。
95秒後ろに14位の帝京大がいると考えると、6区7区は外せないです。
6区の西村選手は走れば3年連続になるので、ここは大丈夫でしょう。
9区の吉田選手までシード権内で繋げばなんとかなりそうです。
残る補欠の網本選手、内堀選手も惜しまず8区、10区と入れたいですね。
10位以内なら20年連続のシード権となるので、これを死守したいところ。

(1月3日)
復路7位、総合9位
今大会のMVPは東洋大の10選手だと思います。大拍手を送りたいですね。
2人のエースを欠く中で、補欠枠も全部使い切る総力戦。
3年生岸本選手と網本選手による、悪い流れを断ち切る大活躍。
20年連続シード権がかかる中での10区薄根選手のプレッシャーラン。
正直シードは厳しいと思ってましたが、見事勝ち取った時は感動しました。
来期も粘りの走りを期待したいですね。

5.國學大(2位>3位)

出雲駅伝、全日本大学駅伝の覇者。選手層の厚さはトップでしょう。
しかし、國學大のネックは山がちょっと弱いこと。ここで青学大、駒大と差をつけられなければ、復路の後半区間で巻き返せる可能性もあります。
補欠の青木選手は当日変更で1区か4区に入り、上原選手、辻原選手、野中選手に7区~9区を任せれば安定感抜群のレースが見られそうです
國學大の優勝条件は、6区時点でトップと1分半以内の差であること。それくらいの差であれば、追う展開に強い國學大の本領を発揮出来そうです。

往路6位【5分25秒差】(5位>4位)
4区まで大きな誤算はなかったものの、小さな誤算が積み重なった結果、アキレス腱の5区に負担が行ってしまった感じですね。
青木選手の他に、野中選手も往路に使ったのは想定外でしたね。
こうなると復路も少し手薄感が出てきますが、上原選手と辻原選手が7区9区あたりを担うのかな?
6区経験者が残っていないのが厳しい所ですが、どんどん前を追ってほしいですね。

(1月3日)
復路3位、総合3位
当日変更は想定通り。6区の遅れもまあ想定通り…。
5区と6区で苦戦する中で3位に着地したのは、やはり層の厚さですね。
1年生の時から活躍し続けた平林選手、山本選手がついに卒業してしまいますが、まだまだ力のある選手が残っているので頑張ってほしいです。

6.法大(10位~12位)

法大の新エースの大島選手が2区…と思いきや、そうではないようです。
2区にスピードランナーの小泉選手が入り、3年連続6区で前回大会区間賞の武田選手が補欠エントリー。むしろ補欠に力のある選手たちがズラリ。
1区で出遅れないために大島選手を配置するか。宮岡選手は往路になるのか。武田選手は6区以外になるのか。全く読めないですね。
エントリー段階では復路の選手がちょっと層が薄いので、坪田監督の狙い通りの5位を狙うなら、7区以外全部当日変更という線もあるのかな?
でも戦力的にはシード権上の争いになりそうです。

(1月2日)
往路16位<3分22秒差>(13位>12位)
序盤の出遅れが最後まで響いてしまいましたね。
3年連続6区の武田選手は1区に入ってしまったので、6区は当日変更で湯田選手でしょうか。
あとは7区宮岡選手、8区大島選手、9区清水選手と入るのかな?
選手層からして順位は上げそうですが、シード権は厳しそうです。

(1月3日)
復路15位、総合15位
大島選手の欠場がだいぶ響きましたね。
区間1桁も7区6位の宮岡選手だけで、苦戦を強いられました。
主力がかなり卒業する法大は割と厳しい戦いになりますが、全日本大学駅伝の予選会までにチームを作れるかどうか。坪田監督の手腕に期待です。

7.早大(5位~7位)

ほとんど当日変更ないんじゃないかな?というくらい素直に配置してます。
当日変更で伊藤選手が3区、山口(竣)選手が6区に入ればそれで充分じゃ?と思います。
2区山口(智)選手、5区工藤選手と往路に強みがあるので、ここもブレーキがなければシード権争いに巻き込まれることもないでしょう。
「山の名探偵」2回目の出走に期待です。

(1月2日)
往路3位【2分29秒】(4位>5位)
山の名探偵、工藤選手が素晴らしい走りでしたね。
3区に入った山口選手も2区のもたつきをチャラにする激走でした。
そして伊藤選手は…復路のイメージがないので欠場ですかね?
早大のアキレス腱は6区。ここをうまく走れれば、あとはエントリーメンバーがそのまま走って5位以内キープでしょう。

(1月3日)
復路10位、総合4位
6区を区間5位で走った2年生の山﨑選手の台頭が好材料。これで例年頭を悩ませる山区間は、あと2年安泰ですね。
7区以降を占めた4人の4年生が、中大や國學大と競りながら3位、4位をキープしていたのも素晴らしかったです。
往路3位のメンバーは全員残りますが、復路タイプの安定感のある選手が出てきてほしいですね。

8.創価大(5位>4位)

出雲駅伝、全日本大学駅伝共に4位の創価大。エントリーが怖いです。
何が怖いって、当日変更で1区ムチーニ選手、2区吉田(響)選手と変更する線が残っていることです。そうなると序盤から突っ走る可能性も。
順当なら当日変更で1区に石丸(惇)選手か小池選手、2区にムチーニ選手、5区に吉田(響)選手、1区に入らなかった方と山口選手が復路待機でしょうが、3強を脅かす一番手であることは間違いないです。
ここも5区6区に実力があり、後半は5位より下に落ちることはないでしょう。毎年の安定駅伝に注目です。

(1月2日)
往路5位【3分37秒】(5位>6位)
吉田(響)選手、まさか本当に2区に入るとは思いませんでした。
そして2区の日本人最高タイムを叩き出す殊勲。往路のMVPですね。
6区は前回大会好走している川上選手がいるので問題なし。
7区、8区、10区対策に石丸(惇)選手、小池選手と主力も残しているので、5位は確定路線。國學大に抜かれるかも?くらいです。

(1月3日)
復路11位、総合7位
最終区で2つ順位を落としましたが、危なげない試合展開で初シード獲得から6年連続となるシード権を確保。
安定感の塊だった吉田(響)選手の卒業は非常に大きいですが、嶋津選手から続く攻めの姿勢を貫く創価大駅伝を引き続き期待します。

9.帝京大(8位~10位)

安定感の高さで毎年10位前後で着地する帝京大。今年もそれだけの戦力が整っています。
柴戸選手が補欠にいますが、さすがに3区に入るでしょう。5区楠岡選手の山適性は分かりませんが、平地の力はあるので往路は中位で終えるはず。
復路も補欠に林選手を残しており、8区か10区に入って問題なくシード権内で終えるでしょう。
上位争いは厳しいと思いますが、復路で順位を落とすことはないでしょう。

(1月2日)
往路14位<1分25秒差>(11位>10位)
1区2区と良い流れでしたが、3区以降でもたついてしまいましたね。
当日変更するとしたら6区に林選手、8区か10区に廣田選手かな。
帝京大も6区がアキレス腱なので、ここをうまく滑り出したいですね。
順位は上げるでしょうが、シード権まで届くかは微妙な所です。シード権を争う相手は日体大、東国大、中学大になりそう。

(1月3日)
復路4位、総合10位
6区で波に乗り、7区以降は終始シード権の当落線上で戦い続け、見事シード権獲得。復路成績は3強に次ぐ4位と、帝京大の本領発揮でした。
こちらも2区要因の育成が急務になりますが、日本一諦めの悪い大学と評する中野監督の育成手腕は今後も期待です。

10.大東大(7~9位)

前回大会のヒヤヒヤのシード権獲得から一転、戦力的にシード権を手放すことにはならないだろう戦力が整いました。
急成長の棟方選手の2区エントリーは想定内として、キプロップ選手が3区ではなく1区エントリーなのは予想外ですね。当日変更で1区は西川選手に代わる可能性もありそうです。
あとは入濵選手、大濱選手も補欠から3区と4区に入るでしょう。
課題は経験者が卒業した5区と6区。山の大東らしく秘密兵器を用意しているのでしょうが、果たして5区エントリーの中澤選手がそうなのか…。
往路を10位以内で終えられれば、残る西代選手を7区か8区に入れてシード権は大丈夫でしょう。

(1月2日)
往路19位<5分41秒差>(14位>15位)
ハイレベルな2区の争いに巻き込まれてしまいましたね。
経験者の卒業した5区も厳しい結果になってしまいました。
西川選手が7区か8区に入れば前を追える戦力になりますが、復路タイプではないのでもしかしたら欠場ですかね。
6区、9区、10区は箱根経験者で大丈夫でしょう。一斉スタートから飛ばしていきたいところです。

(1月3日)
復路18位、総合19位
復路も苦戦し続け、鶴見中継所では無念の繰り上げスタートになってしまいました。1年生の大濱選手が1区で好走したのが光明ですね。
こちらも主力がだいぶ抜けてしまうので、新しい人材の育成、山の人材の育成が課題ですね。
それでも棟方選手がU20のハーフマラソン日本記録を作るなど、土壌はあるはずなのでじっくり育成してほしいですね。

11.立大(10位~12位)

箱根駅伝予選会をトップ通過。2週間後に行なわれた全日本大学駅伝は初出場でシード権を獲得。最も勢いのある大学の1つでしょう。
今回は安定感の高い馬場選手を2区に持ってきましたね。それはいいんですが、これ補欠エントリーの國安選手はどこに入るの?という問題が。
國安選手は往路タイプだけど、空いているのは5区。過去2年間2区を走っていたし、登るのか…?
という感じです。復路の2区である7区に投入と言う線もあるかなあ。
復路が少し手薄になるので、6区で遅れなければシード権争いに絡めるかな?という感じです。

(1月2日)
往路8位<36秒差>(10位>9位)
やはり國安選手は往路に入らず。そして2区と5区でのジャンプアップが見事でした。
約2分の間に7大学が固まっているので、6区は前回大会60分切りで走った原田選手を投入し、何としても出遅れを防ぎたい所。
シード権争い対策に國安選手が10区に入れば面白いですね。
就任1年目、高林監督の胸中はいかに。

(1月3日)
復路12位、総合13位
6区原田選手のスタートは良かったです。
ただ7区で後ろの集団に吸収されてしまってからのシード権の壁は高かったですね。
しかし2区の馬場選手は来年も残り、総合成績も18位、14位、13位と着実に上がってきているので、来期に期待ですね。

12.専大(16位~18位)

箱根駅伝予選会を見事2位で通過。前回が18位だったので、正直想定外でした。箱根経験者が1人しかいないというハンデをどう乗り越えるか
1区と2区は順当にエントリー。3区かなと思った上山選手は補欠エントリー上山選手と具志堅選手のどちらかが4区に入るのかな。
山区間も未知数なので、4区までに貯金が欲しいところですね。
いきなりのシード権は難しいと思いますが、勢いに期待したいですね。

(1月2日)
往路20位<8分47秒差>(20位)
4区までもう少し前に居たかった所ですが、箱根駅伝経験者が1区の新井選手だけだったのが厳しかったですね。
7人での復路一斉スタートを利用して、競り合いながら少しでも前を目指して欲しいです。

(1月3日)
復路16位、総合17位
復路は大きく遅れた区間もなく、繰り上げスタートもなく、往路から順位を3つ上げて17位着地。
これで箱根経験者が9人に増えました。まずは全日本大学駅伝の予選会突破を目標に頑張ってほしいですね。

13.山学大(14位~16位)

山学大も正直今回大会は予選落ちかな…と思っていただけに、3位通過は驚きでした。日本人選手の安定感が増した印象がありますね。
2区がキピエゴ選手とムトゥク選手どちらになるか分かりませんが、平八重選手の1区ならそう遅れないと思うので、村上選手を3区に入れてリベンジに期待
5区は問題ないので、6区を適性のある大西選手に任せて髙田選手を4区に回せればシード権内で往路を終えることも可能でしょう。
山学大は毎年8区と9区が鬼門ですが、金太郎飴のような戦力が整った今期の戦力なら中位で抜けられるでしょう。

(1月2日)
往路15位<3分差>(15位>14位)
1区2区で貯金を作り、3区4区で耐えて、5区で挽回する。前回大会と同じような感じでしたね。
髙田選手が当日変更から6区か7区に入ると思いますが、ちょっとシード権までは遠いですね。
前回大会のように最下位まで落ちたり、繰り上げスタートに回るような戦力ではないのですが、なぜか山学大は伝統的に8区9区で遅れるので、そこをしっかり凌ぎたいですね。

(1月3日)
復路19位、総合18位
1年生の阿部選手が8区で区間3位と大健闘。タイムも良く、来年以降の日本人エース候補の誕生ですね。
しかし残念ながら鶴見中継所で繰り上げスタートになってしまいました。
10区間のうち区間20位が4区間あったのが痛かったですね。
毎年のことですが、中間層の底上げが山梨学大の課題です。

14.日体大(13位~15位)

今回もしっかり予選会を突破してきた日体大。
前回大会走れなかったエースの山崎選手が2区にエントリー出来たのは好材料。1区の平島選手も力があるので、ここで遅れないことが必須
3区と思われた田島選手が4区エントリーなので、住原選手と冨永選手が3区と6区のどちらかを担うか。
分須選手は7区か8区に入るはずなので、9区山口選手に繋いで、シード権は厳しいですがしっかり中位を確保したいですね。

(1月2日)
往路10位(12位>11位)
往路をシード権内で終えたのは7年ぶり。2区で遅れるも、3区4区が素晴らしい挽回でした。
前回6区経験者の冨永選手は3区に入ったので、分須選手はリセット要因で7区に入ると予想。
住原選手が6区か8区に入れば9区と10区はシード権内で耐えられるか。帝京大、中学大、東国大とシードの1枠を争うことになりそうです。

(1月3日)
復路9位、総合12位
往路と復路の成績だけ見ればどちらもシード権内。9区までシード権争いに加わるなど、こちらは中間層がしっかり機能していますね。
現在の3年生に強い選手が多い日体大は、もう1年かけてシード権獲得を目指してほしいですね。

15.中学大(16位~18位)

戦力が整ってきているとは言え、なかなか上の順位で戦えない中学大。
稲見選手が1区で使えないのは痛いですが、その穴は堀田選手が埋めてくれるでしょう。大エースの吉田選手を生かすために、1区は重要です
補欠エントリーの近田選手は、この配置なら3区か4区か
6区は前回経験者の小松選手がそのまま走るか、3年前に好走した工藤選手が当日エントリーで入るか
太田選手、市川選手が補欠から9区と10区に入りそうですが、平地に力のある工藤選手の投入もありそうです。
とにかく山での順位がカギとなりそうです。

(1月2日)
往路12位<34秒差>(12位>11位>10位)
ついに2区吉田選手が本領を発揮。襷をもらった位置が良く、強い選手たちと一緒に走れたのが良かったですね。
3区4区でズルズル後退するも、5区柴田選手がそれを食い止め、良い位置で往路を終えましたね。
前回大会で6区~9区を走った選手が残っており、そのまま走れば頼もしいですが、シード権を狙うためには工藤選手を6区、近田選手を7区に入れて勢いをつけたい所ですね。
6年ぶりのシード権に手が届きそうなので、頑張ってほしいです。

(1月3日)
復路14位、総合14位
6区まではシード権が見える位置にいましたが、そこから少しずつ遅れてしまいましたね。工藤選手が走れなかったのは痛かったです。
1年生の時から主力だった大エースの吉田選手の卒業が痛手ですが、また来年も箱根の舞台に戻ってきてくれることを期待します。

16.中大(4位>5位)

戦力温存で臨んだ箱根駅伝予選会は6位通過。続く全日本大学駅伝はまさかの12位に沈みましたが、層の厚さは創価大と並び、3強に次ぐレベルです。というかトラックの持ちタイムだけ見れば1位です。
正直このオーダーのまま挑んでもシード権は問題ないですし、補欠から阿部選手、吉居選手、岡田選手を投入すればさらに上位を狙えるでしょう。
敢えて入れるなら阿部選手が5区か8区、吉居選手が1区か7区、岡田選手が9区か10区……でしょうか。阿部選手は8区リベンジ濃厚ですが…。
ここで負の連鎖を断ち切れるか。中大の快進撃に期待です。

(1月2日)
往路2位【1分47秒】(3位>2位)
5区で青学大に捕まってしまいましたが、10000m27分台トリオを頭から並べた先行逃げ切り作戦は成功しましたね。
阿部選手が5区に入っていればおそらく往路優勝も狙えたと思いますが、本人は8区でのリベンジに燃えているので仕方ないですね。
6区は前回大会で体調不良の中で区間5位と好走した浦田選手がおり、岡田選手もエース格なので、この3人を頭から並べれば3強にそう劣らないでしょう。
もし6区で青学大を抜くことが出来れば…大金星があるかもしれません。

(1月3日)
復路13位、総合5位
8区予定の阿部選手の欠場が響きましたね。それでも体調不良者が続出してシード権を落とした前回大会のリベンジは果たしてくれました。
主力は来年も健在。底上げもしっかり出来ているので、来期も3強に次ぐ力を見せてくれるでしょう。

17.日大(14位~16位)

前回大会で4年ぶりに復活し、今回もしっかり予選会を突破してきた日大。7人が箱根を経験し、前回大会の15位よりもう少し上も狙える戦力に
1区、2区は予定通りの安藤選手、キップケメイ選手とエントリー。ここはそう遅れないでしょう。
問題はそれ以降。補欠に残している主力の大仲選手、冨田選手がどこに入るか。おそらく3区に大仲選手、7区に冨田選手だと思いますが…。
シード権は厳しいですが、前回大会3区を4位で中継したサプライズを今回も見たいですね。

(1月2日)
往路17位<5分1秒差>(16位>17位)
1区2区の前回大会好走組がちょっと元気がなかったですね。
6区は前回も経験している山口(月)選手がエントリー。一斉スタートなので、ここでの出遅れは避けたいですね。
復路は厳しい戦いになると思いますが、順位キープを狙って欲しいです。

(1月3日)
復路20位、総合20位
こちらは戸塚中継所で繰り上げスタートになってしまいました。
日大は流れを変えられる選手が少なかった印象でした。
こちらもキップケメイ選手を中心にチームを立て直し、また来年も本選に戻ってきてくれることを期待します。

18.東国大(14位~16位)

前回大会は次点に泣いた東国大も、見事1年で本選復帰。
ここは完全に往路重視のオーダーですね。おそらく往路でのエントリー変更はないでしょう。
補欠に残している大村選手、菅野選手は入るとしたら7区と8区かな?
最強留学生ヴィンセント選手を超えるエティーリ選手の2区の走りに注目しましょう。
キッチリ走ればシード権内も狙える位置にいそうですが、2年前と3年前の本戦経験者が誰もエントリーされていないという点がアキレス腱となりそうです。

(1月2日)
往路11位<31秒差>(11位>10位)
やはり往路のオーダー変更はなし。
最強留学生、エティーリ選手の見事な2区の区間新記録でした。
復路の戦力はシード権争いをする学校とトントンですが、問題は経験値。果たして日体大、中央学大、帝京大との1枠争いを制することが出来るか。

(1月3日)
復路5位、総合8位
こちらもシード権争いから一度も大きく離されることなく、10区でシード権争いの先頭に立ってゴール。見事なレース展開でした。
復路成績は5位。選手たちの粘りの走りは見事の一言。
こちらも新しい日本人エースの育成が急務となりそうです。

※本戦経験者が誰もエントリーされてないと書いてしまいましたが、7区を区間4位で走った冨永選手は、3年前の1年生の時に同じ7区を区間6位で走っていました。大変失礼致しました。

19.神大(18位~20位)

強力世代がごっそり抜けた神大。戦力低下は否めません。
エースの宮本選手は予定通り2区。ここで遅れたら挽回は難しいでしょう。
往路はエントリー変更なしか、5区に補欠から中野選手投入か。中野選手が5区に入らなければ8区に入り、10区に酒井選手投入か。
序盤から遅れないために酒井選手を往路に入れる戦略もありそうです。
どうしても他校より戦力が見劣りするので、無事に一本の襷を繋ぎきることを祈ります。

(1月2日)
往路18位<5分36秒差>(18位>19位)
1区から4区まで20位を走り続けていたとは言え、19位と1分以上離れた襷リレーがなかったのは見事。結果5区で18位にポジションアップしました。
ここも箱根経験者が少ないのが厳しいですが、往路で見せた粘り強さを復路でも期待したいところです。

(1月3日)
復路17位、総合16位
6区を区間6位で走破し、一斉スタートの先頭を走った1年生の上田選手が見事。練習生から部員に昇格した苦労人の9区志食選手も好走しました。
今回のメンバーが全員残るため戦力低下のない神大の来年に期待です。

20.順大(15位~17位)

次点の東農大に1秒先着して本選最後の切符を掴んだ順大。
では20位に甘んじる戦力か、と言われたらそうでもないです
前回大会2区を走ったエースの浅井選手は補欠エントリーされ、2区には注目ルーキーの玉目選手がエントリー。
浅井選手と吉岡選手の片方が当日変更で4区に入ると思います。登りに強い浅井選手は8区の可能性もありでしょう。
2区終了時点の順位と吉岡選手の復調具合にもよりますが、最下位に甘んじる戦力ではないので、遅れずにレースを進めて欲しいですね。

(1月2日)
往路13位<37秒差>(13位>14位)
浅井選手が1区に入るとは思いませんでした。ただそのおかげで2区玉目選手が走りやすい位置だったかなと思いました。
吉岡選手というアドバンテージを残していますが、復路タイプではないので走るかどうか微妙ですね。走るなら7区か8区でしょうか。
シード権には近いですが、ちょっと戦力的に追われる側になりそうです。復路の順大の意地の見せどころですね。

(1月3日)
復路6位、総合11位
追われる側どころか6区と7区で5人を抜いて8位に浮上。
最後はシード権争いに敗れてしまいましたが、全員が区間1桁で走り、復路6位の成績。順大の底力を感じました。
ここまでの力があると思わなかったため低く予想してしまい、申し訳ない気持ちです。
復路6位のメンバーと往路の主要区間は全員残るため、来年も箱根路を沸かしてくれるでしょう。

21.学生連合(16位~18位)

前回大会は編成されなかった学生連合。充実したメンバーが揃っています。
1区は当日変更で片川選手が入りそうです。流経大の選手が2区を走るのも期待大ですね。
9区にも補欠から29歳の古川選手が入る予定なので、8区→9区で東大生→東大院生の襷リレーが見られそうです。
というか赤門襷リレーを見たいので、復路での躓きは避けてほしい所です。

(1月2日)
往路18位相当<5分2秒差>(19位>20位)
ただ1人、1区で吉居選手を追いかけた片川選手(亜大)の勇気は見事でした。
横田選手(国士大)は志願の6区なので、ここは出遅れずにいきたいです。
そして8区秋吉選手(東大)から、9区に入るだろう古川選手(東大院)への赤門襷リレーに期待しつつ、1本の襷を繋いでもらえたらと思います。

(1月3日)
復路17位相当、総合16位相当
8区を区間賞から31秒しか遅れず、区間7位相当で走った秋吉選手(東大)が素晴らしかったです。今回の学生連合の区間最上位です。
そして見事実現した、赤門襷リレー。給水に現れた大学教授。行われなかった繰り上げスタート。見どころの多かったレースでした。

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ほるみん
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