「クラス・ストーリー」 ...IN WHICH CRASS VOLUNTARILY BLOW THEIR OWN #ZINE 感想。

2021年9月9日 21:26

「クラス・ストーリー」 ...IN WHICH CRASS VOLUNTARILY BLOW THEIR OWN / CRASS著

　ジャケットのカッコ良さで以前から気になっていた #CRASS （ペニー・リンボー）によるバンドヒストリー、改めて訳し直されたパンフレット形式のZINE。￥２００という価格に驚いて手に取りました。伝えたい事をこんな風に簡潔に綴じるのもいいですね、簡易印刷で作られた３４ページ。面白い！
1977年〜1984年まで活動した、イギリスのアナーコ・パンクバンドCRASS。有名なアルバムの他にも聴いてみました。めちゃくちゃカッコイイです◎ ブックユニオン新宿にて購入。

　その過激な思想をすべて理解することは難しいですが、DIY（"Do it yourself!") の精神には共感します。CRASSの印象的なロゴマークや旗は、グラフィティメッセージをスプレーしたものから。#Banksy（バンクシー）に先駆けて。「ステンシル」というフォントは今でもCRASSのロゴそのものの様です。

　レコードをプレスしてもらえなければ「自分で作る」、自分たちのレコード・レーベルから発売する。わたしは音楽が好きなので、そこから感じ入る事が多いのですが、インディペンデントな活動は音楽に限らず身の回りには色々とあって「自分で作る」アイデアはいくらでもありますよね。

　CRASSが最後のステージに立った後、バンドヒストリーの「終わり」が物悲しいのもリアルパンクであればこそですー。

　余談ですが、わたしは「自分がメディアになる」という言葉・姿勢が好きです。これは９０年代の終わり頃に自分が美術誌・メディアではじめて紹介された時に、編集者Yさんから書いていただいた記事からです。
　
　デビューした頃から版画（シルクスクリーン）でTシャツや洋服、ミニコミ（ZINE）などを作っていました。今でも言い当てている言葉だと思っていますが、これって... DIY（"Do it yourself!") そのままなのではないでしょうか。「自分で作る」＝「自分がメディアになる」という事。

　ハンドメイドと言うと可愛らしくなるのですが、スタートはPUNKだったのかも。"Do it yourself!" あんまり考えた事ないですけど、いつも作ってますから。

　よろしければ、物悲しい（？）ところまでお付き合いいただけましたら嬉しいです！（Yさん、ありがとうございます...）

　写真はスポティファイから "The Feeding of the 5000" 2ndアルバム
個人的には "Penis Envy" に興味津々ですが、ジャケとタイトルが過激すぎるのでこちらを掲載しました。どちらも素敵です。

◎ "Systemic Death"
https://open.spotify.com/track/6m5LdqzYJPL8gNwwerAXjB?si=fb2af771c46347ef

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