私と中国語との出会い
私と中国語の付き合いはもう十数年になる。あれは仕事で英語が必要になって、外国語学校に通うと決めた時のことでもある。そもそもの始まりは英語を習い始めるため、特に欧米の人と英語で会話する度胸をつけるため、外国語学校に通うことを決めた。英語が必要になったものの会話する機会がなかったのである。当時は今みたいに簡単にスマホで勉強できるようなアプリがあまりなかったように思える。初めて外国語学校に通い、説明を聞いていると、英語だけでなく、他の言語も学べるとのことだった。それは、スペイン語やフランス語やドイツ語などいろいろな言語などあった。その中に中国語があった。その時、せっかくなので、英語以外の言語もどれか学ぶことをしたいと思った。最初はドイツ語を学ぼうかと考えた。それは工業系の分野では、ドイツ語の文献も少しあったので、もしかしたら、必要かもと思ったからである。だが、ドイツ語圏の方は概ね英語を話せるような印象があったので、そこまでドイツ語を学ぶ必要はないと感じていもいた。さらに考えた結果、地理的にも日本と近い、そして話す人口が多い言語と言えば自ずと一つの言語に決まった。それが中国語である。全く中国語の知識がゼロだった。中国語といっても、中国大陸で話されている言葉と台湾で話される言語がどう違うのか、何が同じなのかもわからなかった。また昔見たジャッキーチェンの映画で使われている言葉が中国語と呼ばれるものなのかもわからなかった。簡体字、繁体字の違いなどもわからなかった。あれから数十年。中国語を用いて最低限の会話ぐらいや中国語を使ったメールのやり取りはできるようになった。だが、まだ上には上がいる。中国語では、《人外有人,天外有天》である。あれから十回ほど中国に行き、中国語を学び、少しずつ人生が変わってきたように思える。中国語を学んで進んだ人生の過程に今自分はいる。まだ継続中である。