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ゆるゆると。

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私の出会ったユニークな人たちとその対症療法について〜case1−2〜

 意識高い系の名札をぶら下げた私はしばらく、友だちと呼べるお昼ご飯を食べる相手もいない中で、だらだらと大学生活を送っていた。  その日は他学科の授業の日だった。資格を取りたい関係で、他学科の授業を受けていた私。その授業だけは自分を偽ることなく、真ん中より後ろら辺の席で授業を受けていた。  「同じ学科だよね?うちで一緒に昼ご飯食べる?」  この先、決して本人には言うことはない。しかし断言できる。私の人生がここで変わった、と。私はこの時ぶら下げていた名札を取り払い「(おもしろ)

    • 私の出会ったユニークな人たちとその対症療法について〜case1−1〜

       その人は私が大学に入学してすぐ、大学デビューに失敗して打ちひしがれていた私を救ってくれた恩人。ちなみにこの恩人は現在も連絡を取り合う貴重な私の交友関係の一人でもある。その人と呼び続けるのは失礼なので敬愛を込めて「(おもしろ)モンスター」と呼ぶ。  その頃の私は地元を離れ、大学で新しい友だちや、あわよくば素敵高身長イケメン彼氏を作ろうとわくわくギラギラな期待に胸を弾ませていた。しかし現実はそんなものではない。当時はMixi全盛期であり、大学入学前からそこでコミュニティを作っ

      • 私の出会ったユニークな人たちとその対症療法について

         初めまして。 私は片田舎で生まれ、これといった不自由なく、高校までをその土地で過ごしました。大学から地元を離れ、これまた片田舎の大学に入学。就職でまた片田舎の地元に帰ってきました。 そんな、片田舎の往復をしただけの青春時代、それから現在。ドラマでは決して取り上げられそうもないそんな私の人生ですが、なぜか人から「どうしてそんなユニークな人を引きつけやすいの?」と言われることが多いのです。 もしかしたら私自身は平凡でも、私の出会った人たちはそうでもないのかもしれない。 もしかし

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           人間の記憶に一番最後まで残るのは匂いだと、聞いたことがある。 しかし私の場合、記憶のフラッシュバックを強烈に引き起こすのは音楽だった。 “春を告げる“  恋人でも、友達でもない彼との文字通りの“逃避行“ 「結婚なんてしたくないな」 「したって、何も変わらないよ」 現代の日本女性にとってそれは、名字が変わる。そんな簡単なものではない。人生、今ままで生きてきた人生そのものが無くなってしまうような喪失感。それから逃げたくてたまらなかった私に彼が言った。 「ここから逃げよ

        私の出会ったユニークな人たちとその対症療法について〜case1−2〜

        • 私の出会ったユニークな人たちとその対症療法について〜case1−1〜

        • 私の出会ったユニークな人たちとその対症療法について

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