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ポジティブと知識と英語力を磨ける3回オトクな洋書チャレンジのススメ

在米3年目で重い腰をあげて自主的に本を読む洋書チャレンジをはじめ、5年目でようやく習慣が身に着いてきました。Kindleなどの普及で海外に住んでいても日本語書籍を簡単に読めるようになった今でも私はずっと英語で本を読む派を貫いています。その理由についてです。

そもそもなぜ本を読むのか

私は英語を読むのが現地の人と比べるとものすごく遅いので、日本語の方が10倍ぐらい手っ取り早いと思います。それでも洋書を読む理由は「情報を手に入れるのが第一目的ではない」からです。私にとって本を読むことは、TEDスピーカーTim Urban氏の言葉を借りれば「脳のソフトウェアをアップデートする」ことに近いです。

(Max Joseph氏による本についてのドキュメンタリーです。クオリティがやばいです)

繰り返し、違う表現で同じことを言い続けるのは洗脳の常套手段ですが、私は「本を読むことでなりたい自分になれるように自分を洗脳できる」と思っています。マインドセットを変えるためには毎日ゆっくり少しずつが重要です。日本語だと意図的にゆっくり読むのが難しく、洋書はそのためにぴったりです。

世界が舞台のベストセラー、世界水準の武器

英語は世界公用語なので読者・著者が世界レベルでいて、競争やレビューも熾烈を極めます。その中でベストセラーというのはかなり信頼のおける質を保証されていると思います。実際、おもしろくないなと思ったベストセラー洋書ってあんまりないです。

ネットの出現でアクセシビリティも競争も世界レベルになってしまった今、インタラクションする相手が世界にいるなら、自分の周りを固める情報やマインドセットも世界水準に合わせた方が何かと便利で有利だと思います。オープンソースになったことで研究論文を書くのは英語が当たり前になったことに似ています。

和訳を読まない理由

ベストセラー洋書の和訳を読めばいいじゃないか、ということにならない理由は、先にあげた「毎日ゆっくり少しずつ」ができないことに加えて、英語⇄日本語で翻訳しにくい表現がたくさんあるため、翻訳の取りこぼしが起こるからです。いったん英語を読むことに慣れてしまえば、わからない単語が出てきても全体の流れは圧倒的に追いやすくなります。

英語ができない どうすれば

突然そう言われてもどこから始めれば、という感じだと思います。私は「チャレンジする→調整する→繰り返す」に尽きると思います。入門書でも学級図書でもいいので本をとってみてください。1日1ページ、1行でも良いです。こんな簡単なこともできないなら人間失格、ぐらいの少量をとにかく続けてください。わからない単語があっても、全体の流れを理解するのに問題なければ気にせず読み進めましょう。できるだけ辞書を使わない方が、わからない単語を予想するスキルが身につき、全体としてスピードがあがります。1行が2週間ぐらい続き、苦痛でなくなってきたらもう少しだけ読める量を増やしてみてください。ちょっとだけ多い少量をまた慣れるまで続けてください。これを繰り返していくうちに引き出しや読むキャパを増やせます。

スピードと期限は無視できるものとすること

逆に「1ヶ月で3冊読む!」というような量と期限を制限する目標は立てないでください。人生波乱万丈なので1ヶ月に成功を阻む出来事がほぼ確実に起こります。習慣づけのコツについてはグーグルエンジニアのNagasawa Hirokiさんのブログにより詳しく書いてあります。

また、読めるようになるには時間がかかります。焦ってはいけません。5年アメリカに住んで洋書チャレンジを2年続けた始めた今でも「なんじゃこれ、わけわからんぞ」という本や章はたくさんあるし、1行しか読めない日もたくさんあります。とにかく細く長く、ゴールを意識しすぎないことです。気がついたら読めるようになっていた、というのがいちばん良いと思います。

以下、本のピックアップの仕方や、洋書チャレンジのハードルを下げる方法です。

どんな本をピックアップする?

洋書読書を始めたばかりの方にオススメなのはTEDトークを聞き漁ることです。TEDスピーカーの多くは同じ議題で本を出しています。TEDトークが営業の側面を持っている、と言い換えることができるかもしれません。TEDトークを見ることで本の内容の要約を字幕つきで見れるので、本を追いやすくなります。ほぼ全てベストセラーになっていますし、トークもすごく面白いです。いくつかよかったTEDトークを本と一緒に載せておきます。

サイモン・シネック「Start with why」

アンジェラ・ダックワース「GRIT」

アダム・グラント「Give and Take」

オーディオブックは最高

オーディオブックといういわゆる朗読の録音はものすごくオススメです。通勤中にかけてしまえば1日30分のルーティンをこなすことができますし、洋書へのハードルも多少下がるかと思います。アマゾンのサブスクアプリのAudibleが有名です

ご褒美を用意すること

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自分のやってきたことを振り返り、「よくやった!」といえるシステムをつくることでモチベを保てます。私はノートに「読んだ本」をリストアップしています。一冊でも多く加えるために、読むぞ!という気持ちになります。

おまけ 英語でググる。インターネットの55%は英語

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https://unbabel.com/blog/top-languages-of-the-internet/ より

英語学習の延長で「英語でググる」というスキルも身につけられると良いと思います。2015年時点で全インターネットじゅうのコンテンツのうち55.7%が英語です。日本語は5%ですね。多くの情報にアクセスするのに言語バイアスは間違いなくかかります。

こちらのサイトによると、2019年7月時点で世界のサーチエンジンシェアはGoogle以外を合わせて7%ほどです。先ほどの言語バイアスの例になぞらえると、日本語でしか検索できない場合、Googleが使えない状態に近いものがあります。

最後に

繰り返しになりますが、原著で本を読み、著者の考えを理解することで、世界トップレベルの頭脳を少しずつ自分の中にダウンロードできると思っています。先にあげたMax Joseph氏のドキュメンタリーでは、本を読むことは「スピードを落とすこと、瞑想すること、自分の内側にふりかえって考えること、人生の意義のピースを探すこと」としています。SNSに使っている時間を30分だけ読書に当ててみてください。きっと、それがどんなマジックなのかに触れることができます。


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めお(meow)
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