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【レースレビュー】24阪神ジュベナイルフィリーズ~カワキタマナレア(11人気18着)~

このレースの失敗要因は明確だよ。

っていうのはね、自分のレビューにこだわってしまったこと。

先週は怒涛の3連発をバックスクリーンに叩き込まれた節穴は3発目にこんな予想をしていたんだ。スタートを決めたところまでは良かったけど、「期待した末脚はどこへおいてきた?」と問い詰めたいほどに無抵抗にずるずると下がっていくサメカツの姿。その昔、掛布、バース、岡田に3連発を浴びた槇原のようにTVの前で崩れ落ちたものだよ。

ルメールもデットーリも蹴散らせと書いたけど、当のサメカツあらため鮫克が一番蹴散らかされているんだから話にならないレースだった。

勝ち馬と同じバリ取りをして沈んだ以上、馬が弱かった。そんな馬を推奨した私が節穴だった。

24阪神ジュベナイルフィリーズ結果

そんな話にならないレースであっても「今日勝てなくてもいつか/次に勝てるようになるためのヒント」を見出すべく、レビュー会議が粛々とおこなわれたので特別にその内容を公開。

サメカツってカタカナで書くジョッキーじゃないんじゃね?という辛辣な意見でレビューが始まった件。

(1)トサキに失礼だ
そんな声から始まったので、忘れずに書いておく。そう。おっしゃるとおりだ。トサキはガイジンジョッキーのような取り扱いでよいけどサメカツはダメだ。いくら外人っぽく書いてもまだまだだという意見を取り上げて今後は鮫克と表示する。ちゃんと短縮登録も済ませた。いつか鮫克もサメカツと表現できる日が来るだろう。その時を待つさ。

いやね。こんなレースこそ初のG1戴冠がふさわしいという予想はあながち間違いではなかった。対象のジョッキーが違っただけだ。

ミライあらため望来もまだまだだけどこのレースは上手かった。どれくらい上手かったかは他の人が書いているからここでは書かない。一番良いのはいつも申し上げるとおりに「パトロールビデオ(PV)」を見てもらうこと。他の誰かが書いたものをそのまま取り込むのではなく、ちゃんとPVと照合したうえで自分の中に取り込む。俗にいう「鵜呑み」にしちゃだめだよってこと。

PVを繰り返して見て「(良い意味での)タラレバ」を発見する。その意味を言語化する。こんな地道な過程の延長線上にしか馬券的勝利はありえないので、しつこいけどちゃんと書いておく。容易にアクセスできる新聞やSNSの意見を取り入れるだけで勝てるなら、この世界には勝者があふれかえっていることだろうよ。

なぜ勝者が一握りなのか。そこをちゃんと考えること。負け犬の遠吠え、おまゆうを承知で今一度書いておく。

(2)勝負のアヤ
さて、そのPVを見ればわかることがある。

「このレースの勝負のアヤ≒クリティカルポイントって何だと思いますか?」そう聞かれたら私はこう答えるよ。「⑪のメイちゃんがゲート内で駄々をこねたタイミングです」とね。

誰も書かないけど、それ以上でもなくそれ以下でもないほどのものだからここでちゃんと書いておく。G1じゃなければ、暴れる⑪が落ち着くのをもう少し待っただろうよ。こんなにも早く外枠発走の旗を振った発走委員にも望来は勝ち祝いを贈らなきゃぜ。だって、望来が勝てたのは隣にいるはずの⑪がいなかったからだもの。メイちゃんが駄々をこねるのがもう少し遅かったら、⓬はそのあおりを受けたことだろうよ。

PVを見たらすぐにわかることなのでここでも詳しくは書かないけど、もし⑪が本来いるべき⓬の内側に位置していたら、望来はスタート後の向こう正面で絶好位をとれていないからね。

望来は上手かったっていう評価は、そんなラッキーがあったうえでのこと。

ただ、これも競馬が本質的にもつ複雑性のひとつだよ。そんなことを実感するレースだったんだ。

だとしたら、評価しなきゃいけないのは➊ビップデイジーだよ。3コーナーの坂の手前までもできる限りに外へと意図が明確に伝わって来る誘導が巧みだったし、坂を下りてからの右鞭の連打による外へのバリ取りも上手かった。

レース前の➊の評価は、東スポの井崎さんのコラムが的を射ているので読める人は確認を。(井崎さんもお元気になられたようで一安心。いつまでも楽しませてほしい)

(3)あれやこれや
負け惜しみのような反知性のタラレバに思われるのがイヤだから簡単にしか書かないけど、【けいばエッセイ⑨】で厩舎力のことを書いたのに、なぜ厩舎力がまだまだ発展途上の杉山佳厩舎に期待したかなぁ。そんな反省が尽きないんだ。

確かに杉山佳厩舎への期待はあった。それはいつか間違いじゃなかったと証明されるだろうけども今じゃなかった。

「すげぇいい馬がいるなと思ったら自分のとこのマナレアだった」ってコメントにも期待した。単に吹いてるだけだった。

私にできることは、杉山佳師を高野師と同じポジションに位置付けることだけだよ。「吹くことがあるから強気のときは要注意」とね。

「24阪神JFレビュー会議」資料より

このレースもいろんな示唆に富むものだった。

もちろんこのレースに限らず、どんなレースにだって示唆には富む。その示唆をどのように見出すかが、次の/いつか来るレースの勝敗を分かつ。

たとえば2歳牝馬に海外遠征なんて無理だろってこと。このたびのデットーリの来日は、おそらくだけど日本のファンへの引退興行。そう位置付けるのが正しい。

関東馬の京都への遠征に「移動による負担」を声高に書くマスメディアが、なんで2歳牝馬の海外遠征を評価するかなぁって疑念は正解だった。

1人気⑩のマイナス12kg。成長期のこの馬体減は致命的だ。ルメール神だって、致命的なネガティブ要素には抗えない。

騎手の勢いもあって穴人気した③だって、いくら新聞が好意的に書きたてたとしても「前走(ファンタジーST1着)は馬場のバイアスに恵まれただけ」のものだったという評価こそが真っ当なもの。

もっといえば、そのファンタジーST組でいえば、馬場のバイアスだけでなく、2歳牝馬が不良馬場を走った疲労も考慮すべきだし、そもそもファンタジーSTってのは1200に活路を見出す短距離馬が「あわよくば」を狙って出走するレースなんだから、今の淀のマイルとの適合性って皆無に等しいことだろうよ。自分でもそのようにファンタジーSTの推奨note書いてたじゃん。

何が言いたいのかって?

私の節穴を恥じ入ってるってことだよ。

※そんな恥じ入るほどの反省から、来週からの推奨noteのアップは枠順が決まってからとなります。

読んでくださる方、数少ない好きと評価してくださる方。ありがとうございます。励みになります。私の駄文に少しでも何らかのゆたかさにつながるものがあればうれしいです。

今後の予定と感謝




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