アリの顔より小さい世界最小四輪駆動ロボット(The Futurologist 2/2/19)
まずはこの動画をみて欲しい。
これは、メリーランド大学の研究者がこの度開発した、世界最小四輪ロボットである。
長さ2.5ミリメートル、重さ1ミリグラム。
その大きさは、アリの顔より小さいというから驚きだ。
(Image credit: University of Maryland)
2016年に同じ研究者が発表した世界最小四輪ロボット(当時)のサイズは20ミリメートル、重さは1.6グラムだったことを考えると、おおよそ10倍の進化である。
しかし、これだけ小さいと、モーターは機能しない。
そこで目をつけたのが電磁力である。
メリーランド大学の研究者は、世界最小四輪ロボットに磁石を取り付け、ロボットの周辺に磁場を作ることで四輪を回転させる仕組みを編み出した。
これにより、秒速37.3ミリメートルという速さを実現。
体の大きさと走行速度を比較すると、チーターに匹敵する速さである。
今後このロボットは、アリの様な小さい動物がどのようにして走るのかを研究するために使われる。
この研究が進めば、極小四輪ロボットを体内やデジタル機器の中に潜り込ませて、検査を行うことも可能になるだろう。
筆者
空飛ぶ車や培養肉事業を前線で率いてました。今は独立して企業のオープンイノベーションや新規事業開発支援、データ解析のご依頼を承っております。頂いたお金は異端な科学者とのシチズンサイエンスプロジェクトに活用します 。 主に未来学/科学/スタートアップ/イノベーション等について呟きます。