初めてのボルダリング
はじめまして。HALです。
ボルダリングを始めて8ヶ月になります。
身長158〜160cm、体重46.5kg
運動部歴なし、スポーツ経験なし
筋肉つきづらい体質・持病あり
走れない(ジョギングも無理)
懸垂どころか腕立て1回もできない
ということで、運動神経も良くないので上達速度は遅いけど、最近頭の中がボルダリングでいっぱいなので、少し言語化していくことにしました。
やってみたいなーと思っているけどちょっと勇気の出ない方や、体力に自信のない方、同じくらいのレベルの皆さんの参考になれば幸いです。
ボルダリングに誘われた!
わたしが初めてボルダリングに挑戦したのは昨年9月末日。ずっとやってみたかったスポーツだけれど、とにかく敷居が高い。数年前今の家に越してきた頃は近くに綺麗なボルダリングジムがあったので、通りがかるたび中を覗いていたのだけれども、ついぞ入る勇気は出なかった(そしてコロナが一段落する前に閉店してしまった)。
そんな中、何度か登山に行った仲間がボルダリングに誘ってくれた。後日聞くと、絶対に参加してくれないだろうと思いながら誘ってくれたそうだが、二つ返事でやって来たものだから少々面食らったそうだ。わたし、スポーツなんてしなさそうに見えるのよね。事前に料金なども丁寧に説明してくれ、このくらいかかるけど大丈夫?と確認してくれたから、本当に恐る恐るだったんだろうなあ。経験者と行けるなんて僥倖だったので、本当に感謝しています。
初めてのボルダリング
行った先は総合スポーツレジャー施設。
受付で会員登録をして(どのジムも緊急連絡先が必要なので準備しておくといい)、安全ビデオを観て、レンタルシューズを借りる。
社会人なりたての頃に履いていた安物パンプスが合わず、すっかり外反母趾・内反小趾で完成された足にはシューズがすごく履きづらくて、一番の難関…と思ったことを覚えてる。実際、靴で足が痛いって全女子のトラウマですよね。
さて、壁。高い。
夏の登山で初めて明確に高所恐怖症を自覚したわたし。見上げるだけで身が竦む。
使って良いホールドが決まっているので、定められたスタートホールドを両手で掴んで足を地面から離し、登ってゴールホールドを両手で掴み安定したらクリア。
初めての課題は9級とかだったかな?登れたけれど、そもそも壁に近づくと世界が全然変わるし、なんだか怖い。
約5mと高い壁だったので上まで行ける気がせず、ゴールが中間付近に設定されている課題を探してトライしてみる。
垂壁と弱傾斜をいくつかやって、その後強傾斜を勧められたけど、こちらはスタートも無理で絶望しかなかった。
初めてのボルダリング体験で感じたこと
壁高いの無理
シューズしんどい
経験者の動きが意味不明
女子の筋力の無さをなめるな
やっぱ無理かも。怖い
ひとりでジムへ行ってみた
さて、初回であれだけ絶望した割に、
「ルールは理解したしひとりでも行けるかも」
「パーソナルだとスクワットしかやらせてもらえないけど、これなら上半身の筋トレにもなるかも」
と、もう少しやってみたい気持ちになったわたし。単に遊びながら筋トレしたかったのもある。
前述の自宅近くのジムは閉店していたので、次に近いジムを探して行ってみることに。まさかの初回から2日後。鉄は熱いうちに叩け。
でもすごーくすごーく緊張した。ジムに行く途中も、ジムの前に着いてからも、「やっぱり引き返そうかな」と考えていたくらい。
※今もジムの前で引き返したくなることは多いです。
店内がまったく見えず、入りづらかったのもある。それでもここまで来たんだし…!!!見学だけでもして帰ろう!とゲートイン。
激コミ。
マジで見学さえ無理なんじゃないかという盛況っぷりで、スタッフさんの話ではホールド替え直後なので最も混む日だそう。見学どうぞどうぞ!と歓迎してもらって覗いてみるも、見学者が立ち入れるスペースはなさそうだったので、「ちょっと…やってみます…」と消え入りそうな声で会員登録した。
スタッフさんがジムルールを説明してくれて、一登目だけ見守ってくれて、登頂したら子どものように(なんならボールを取ってきた犬のように)褒めてくれて、なんだか嬉しかった。
後で知ったけどこのスタッフさん、店長さんで、仏の様に優しい。他のスタッフさんも皆優しいんだけど、店長は群を抜いて優しくて最初の対応がこの人でほんと良かったなって思う。
この日は確か10級から6級まで登ったかな。数も少ないし、傾斜課題もないので全部一撃だった。
ようやくスタートラインに立った日。
まあ、何事もある程度は真面目に続けてみるタイプではあるけど、振り返ってみればもう8ヶ月も経つのか。懐かしいな。
次回ももう少し振り返ってみようと思う。
これからはじめてみたい人向け用語集
始める前に履修しといたほうが便利なやつ。
明確な決まりがないものも多いので、違う、って言われることもあるかもしれないけど、地域差とかジム差とかあるから大体で捉えて欲しい。
グレード(級・段)
課題の難易度。ジムによっても難易度は変わるので、そのジム内で易しい→難しいを表すと思っておくと◎
以下、平均的なグレード感で記載するけど、難しいジムだと7級からテクニックを必要とするところもあったりするので、初日に6級まで行けなかったからといって落ち込む必要はないからね?
行こうと思っているジムが、平均と比べてどのくらいなのかは調べておくと安心。
10級:一番易しい
9級:易しい
8級:易しい
7級:易しい
6級:初日でも登れるかもレベル
5級:初心者の登竜門
4級:初級者の登竜門
3級:中級者の仲間入り
2級:パワーもテクニックも必要に
1級:すげー!ってなる
初段:上級者の仲間入り
二段:人外レベル
三段:未知の領域
ホールド
壁にくっついてるやつ。色んな形がある。これを掴んだり踏んだり乗ったりして登る。
課題(ラインセット)
スタートからゴール(TOP)までの1セットのこと。ジムによってホールドの色が統一されていたり、ホールドのそばに色テープや形テープが貼ってあって、その課題で使って良いホールドが示されている。
スラブ
60〜85度くらいの壁。
奥に向かって少し傾いており、腕の力をあまり使わず登ることができる。
初心者向けだが、わたしは初日にスラブを登らせてもらえなかった。スラブは滑って落ちると他のホールドに脚をぶつけて怪我をしやすいので、逆に怖いんだよ、と。
まあ、今ならわかるけど。でも、力に自信のない方の初回には易しいグレードのスラブがオススメ。
※スラブ壁のないジムもあります。
※易しいグレードといってもやさしさの種類が違うジムもあるので、ジムにもよる。。
垂壁
90度の壁。
壁の前に立つとわかるが垂直のため気分は断崖絶壁。え?ここ登るの?ってなる。スラブとの差が凄い。
傾斜壁
弱傾斜とか強傾斜とか色々あるけど、95〜130度くらいの壁。120度くらいまでを弱傾斜って表現することが多い。弱傾斜は写真だと垂壁に見えたりするけど、このあたり5度違うだけで体感も全然違う。
ルーフ(オーバーハング)
強傾斜壁の一種。個人的には140度を超えてくるとオーバーハングって呼びたくなる(特に決まりはない)。
ルーフと呼ばれるのは150度〜180度くらいの、手前にせり出した壁。150度くらいでも体感は地面と並行。
一撃(フラッシュ)
はじめて触る課題を初回で完登すること。
ムーブ
ボルダリングで使う独特なテクニックのことをムーブと言う。ダイアゴナルとかツイストとかキョンとかフラッギングとかサイファーとかランジとか色々あるけど、わたしは解説できるようなレベルにないので詳細は検索してみてね。
マッチ
ムーブの一種だけどこれだけは説明しとこ。両手持ちのこと。「そこマッチして」は、初心者のうちもよく聞くので覚えておいて損はない。
バラシ
できない箇所だけをトライする行為。
何度も打ち込む時は体力が続かなくて色んなムーブを試せなくなったりするので、ひとまず他のルートのホールドを使って近くまで登り、難しい箇所だけを練習したりする。スタートがやたら難しい課題で、とりあえずその先をやってみたり。
しかし傾斜だとそもそも掴んでひょいひょい登れるホールドが近くにないことも多く、バラせないのが悩み。
ブラシ・育つ
ホールドにチョークが積もってくると滑りやすくなったりするので、ブラシでお掃除する。高いところまでひょいっと登ってフラッギングとかしながらブラッシングしてる人はなんかかっこいい。
なお、チョークが積もりまくった課題やホールドのことを「育つ」と言う。
強者たちが「この課題あそこの手が悪い(持ちづらい)から育ちきる前に刈り取った(完登しておいた)ほうがいいよな」などと語り合っているのをよく目にする。