「嫌だ!」「でもやらなきゃ・・」その繰り返しで生きている
もうすぐ、プールの季節がやってきます。
今週から、小学校でも水泳の授業が始まるのを前に、担任の先生とわたしはヒソヒソ相談をしています。
息子は、顔が濡れるのが大嫌い。
シャワーを頭から浴びること。
顔を洗うこと。
4歳頃に一度だけ、幼児水泳教室の体験に行き、レッスン途中でギブアップ。
その割に、水遊びは好き。
水鉄砲を人に向けて容赦なく放つ。
水泳授業の前のアンケート用紙に、かくかくしかじか・・と書いたものだから、先生も心配している。
当日になったら、また「学校行きたくない」ってゴネるんじゃないか、って。
やりたくないことをやらなくちゃいけない時の彼の姿は、処刑場にひかれていく羊に似ている。
全身から絶望が漂っている。
「頑張れ」とか言っちゃいけないんだろうな。
かといって、「無理しなくていいよ」とかも言いたくないしな。
かつて通っていた保育園では、「給食はすべて完食」が前提だった。
大嫌いなキノコ入りのご飯、気の遠くなるような時間をかけて食べ終わるまで、私は廊下でひたすら待っていた。
その時の気持ちは・・・
がんばれ、かわいそう、いつまで待たせるの、もう無理じゃない?・・・のごった混ぜ。
見ているこちらが耐えられないときもある。
逃げてしまえば、楽になる。
だけど逃げちゃいけない時、なおかつ全力で拒否したい時、その引き裂かれる状態を、うまく表してくれるフレーズが見つかりました。
「動物病院につれていかれたペットたち」
やっぱね、逃げちゃいけない、とは思うんです。
でも、「嫌だ!」という感情を、押し込めてるのはよくない。
「嫌だ。でもやらなきゃ」の順ならいいけど、「やらなきゃ。やらなきゃ」だと、その感情、いつまでも頭の中をぐるぐる巡ると思う。
「嫌だ嫌だ嫌だ〜!!」って思いっきり叫んで、水の中に飛び込んでもらいたい笑
それにもしかしたら、「嫌だ」も言えない子がその側で、ホッとするかもしれないじゃない?
わたしも毎日、「ご飯つくるの嫌だー」って言いながら、三食作ってますよ。だって、「嫌だ」は悪い言葉じゃなくて、ただの「感情」だから。
「痛い」とか「怖い」とかと同じように、人によって「嫌だ」には温度差があるから、言われるまで周りの人は気が付かなかったりする。
ネガティブな感情を、口に出すことに怯えないで。
みんなもっと、「嫌だ!」を吐き出そう。