新しい命の誕生に、おせっかいを
子どもたちが通う保育園に、同じマンションの男の子Rくんがいる。新築でも分譲でもないマンションで、子どもがそんなに多くないことを思えば、ありがたい。
同じマンションでも、知らないことばかり。
保育園という場所は、それぞれの家庭の都合で送り迎えするから、顔を合わせることはほぼない。
同じマンションだとわかったのは、お遊戯会の帰り道、がずっと一緒だったからだ。
とはいえ、知っているのは、Rくんの年齢くらい。(保育園のクラスで判別)親子共にとても口数が少なくて、母娘息子全員おしゃべりな我が家とは真逆だけど、徐々に距離が詰まってきたなー、と思っていた。
Rくんパパは、在宅勤務らしい。
(わたしと一緒ですね!と言いかけたが、我が家は子どもたちに母が毎日在宅していることは内緒だ。)
そうか、ママはオフィス出勤で、パパは在宅、
だからパパがお迎えなのか。
2人目?の兆し その1
我が家は、保育園送りは夫が、迎えは私。
保育園からの短い距離ながら、時間が合うことも多く、Rくんたちと顔を合わせる機会があった。パパの時もあればママの時もあり。一緒の時もあった。
最近はほぼ毎日、朝も晩もパパが送り迎えしていることがわかった。(我が家調べ)
おとなしいRくん、口数少ないパパに、
お構いなく話しかける、我が家の面々(わたし筆頭に)
2人目?の兆し その2
保育園のドア前からずっと一緒だったある日の帰り道、ドラッグストアの前で「オムツ買いますんで」と急に立ち止まった。
Rくんは4歳。
あれ、もしかして下にちっちゃい子がいるのかな?でも、前にお見かけした時、ママはそんなにお腹大きくなかったな、、いや、夜だけRくんオムツで寝るのかしら(うちの娘もちょっとだけそんな時期あったな)
でも、聞いてみるのも…とちょっと踏み込むのを遠慮して、1ヶ月くらい。その間も、週2回くらいは、お迎えが同じタイミングになった。
「毎日在宅になりまして。」
わりと頻繁に帰り道をご一緒させてもらっていたせいか、お迎えのタイミングが合わないと、娘からクレームがつくようになった。
先生に、だいたいいつもこの時間、と聞いた時間に合わせてみるも、ちょっとずれれば会えることはない。同じ道のりを行くので、後ろ姿が見えれば追っかけることはできる。
…なこと言っても、なかなか会えず。
仕事の都合もあれば、Rくんパパの都合もあって、たまたま偶然が重なればの話じゃ!
と、諦めていたある日。
「今日はRくんまだ保育園いた」と娘。
じゃあゆっくり歩こうかー、とわたし。Rくんが追いついてくるのを期待して、のんびり家に向かった。
しばらくして「いたー!」と後ろから叫び声。ほとんど声を聞いたことがなかったRくんが、娘を見つけて大きな声で呼びながら駆け寄ってきた。
子どもたちの関係性も変わってきているような。
Rくんパパがぼそっと「毎日在宅勤務になりまして」「妻が、セイキザンに入ったもんですから」
え、今なんて?セイキザン…正規産!?38週?え、うまれるの?やっぱり!(ひとり問答約3秒)
おせっかい心、むくむく
聞けば、出産予定の産院は、家族面会NGなのだそう。だから、送り迎えとかは今まで通りなんですけどね、と。
そうは言っても。
「お迎えでも送りでもなんでも声かけてくださいね!」と言ったところでエレベーターを降りていってしまう。近々LINE交換しましょう!と叫びながらドアが閉まる。
翌朝。出かけていく夫に説明し、Rくんパパに会ったら連絡先聞いといて!とお願い。
10分後「早速会えました」と。夫GJ!
RくんパパにおせっかいLINEを送るわたし。
まぁ、連絡が本当に来るかは、わからない。こと、子どものこととなれば、Rくんママの気持ちもあるだろう。けど、何かあった時、本当に大人の手が必要なとき、のセーフティネットにしてもらえたらと思った。
そんなにたくさん話したわけでもないけれど、おせっかいしちゃったなぁ笑
新しい生命の誕生は、たくさんの手で迎えたい。それが、わたしのおせっかいルーツ。実はこの話は、4年前の出来事に遡る。その時のことを近々書こうと思う。
皆さんからのサポートは、子どもたちと新しい体験をしたり、新たな学びのために使わせていただきます。