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スポーツなら練習するのになぜ仕事はぶっつけ本番しちゃうのか?

初めて運動部に入った時、例えばテニスなら、ラケットの握り方、姿勢、フォームの作り方、目線の持って行き方、などの基本から習う。

最初から試合に出たい、は無理な話

最初は飛んできた球ではなく、目の前で手で軽く球だししてもらい、それを打つ。

できるようになってきたら、コートの向こう側で止まっている人が打った球を打たせてもらう。

ラケットに当てることができたら、次は、面をどこに向けるのか、そして、動きながら打ってみる、と徐々に練習の難度を上げながら、基本の繰り返しでだんだん感覚を掴んでいく。

ちなみに、このレベルではまだ、道具の良し悪しはあまり関係ない。
(ラケットの新しさや、性能や、それに伴う価格など)

わたしの運動神経が鈍いせいかもしれないが、毎度、新しいスポーツにチャレンジするたびに壁にぶつかった。

他の人が1回でできることを、1週間かけて習得する。
体育の授業で、週1回しかなかったりすると、全くできないうちにその種目が終わっている。

中学時代、バスケはドリブルできるようになるまで数日、1年後に入ってきた後輩にさえ追いつかないまま部活を終えた。(もちろん、試合には一度も出ていない)

大学で始めたテニスは自分で持ってる球を向こうに打つ、ができずに空振りして、当たるまで2日かかった笑。

仕事も同じ、と思っていたら

だから、社会人になったとき、なんの練習もせず試合(仕事なので試合ではないけど、例えばクライアントの商談本番とか)に出ようとする人が多いのをみて、とても驚いた。

この人たちは、やらなくてもできると思っているのか?
それともなんでもできる天才なのか?

ロープレ見られるのは緊張する
お客様の前ならできるんですけど

そんなわけは、絶対にない。

ロープレは所詮ロープレに過ぎず、本番とは違うから
実践の現場で得るものの方が多いから

と、全く練習しない人が結構いる。

営業は、営業でお金をもらう、つまり、プロ選手だ。
プロのスポーツ選手の中に、「やったことないけど試合出ちゃってまーす、ついでに大活躍してます!」なんて人、いるわけない。

なのに仕事が「営業」だと、勘違いしやすいのだろうか。やったことないのに本番行って、うまくいくと思ってるのだろうか。それ、本気で…?

現場に出るチャンスは一度しかない。
次のチャンス、なんてないのだ

クライアントに頂いたアポイントは、相手の「時間」を頂いている(もちろん自分の時間も)。そして、仕事である以上、そのアポがうまくいってもいかなくても、私たちには給与が発生する。

最初の一回が大勝負で、その一回を経て次の一回へのチャンスをいただくことができる。

だから、練習しないなら外に出てはいけないと言ってもいいくらいの話だと、思っているのだけど。

練習しなければできるようにはならない。

“練習なしに出来るもの”にはワケがある

スポーツはどうしようもないレベルだが、、
弦楽器であればほとんど何でも弾ける。

見たことのない楽器でも、手にして大体の構造を掴めれば、1時間くらいで弾けるようになる。

わたしが弦楽器なら大体弾けるのは、過去にものすごく時間を費やしてきているからだ。1万時間の法則というのがあるけれど、おそらくそのくらいはやってきている。

自分にとって「未知」ではない、つまり、ゼロから練習しなくとも、練習の土台がある、って感じだろうか。

もしかして…

「仕事」って結局、話すとか書くとか、子どもの頃からやってることだから、「普通にやればできる」と捉えている人が多いってこと!?

どこかの営業職に転職してくる前に、1万時間営業してきてる人は、そんなに山ほど練習しなくても、いいのかも。(でもしつこいけどプロスポーツ選手はブランクあればその分身体が鈍ると言われてるから、猛烈に調整するはずだけど)

ちなみに当たり前だけど、音が出せて簡単な曲なら弾ける、というだけで、仕事にする(対価をもらえる)レベルではない。

技術系開発職であったなら??

ちょっと妄想してみる。
異なる状況下で、綿密に、何度も実験し、失敗を繰り返したところで、世に出るまでは誰にも文句は言われない。ところが、テストしなかった製品が世に出て何が問題が起きたら…?

想像するだけで(以下自粛)と書きたいくらいの大惨事、会社をあげての大失態になるだろう。covid-19のワクチンしかりだ。だからどんなに急げども、慎重に慎重を期している。

どんな仕事だって同じじゃないかー、と思うわけで。

自分が練習せずに、アマチュアなのにプロの試合に出て、何の役にも立たない(つまり、クライアントの商談で必要なことが聞けない話せないそして売れない)としたら、それは、ごめんなさいではすまない。

会社をあげての大失態だ。

だから。
営業でお給料をもらう、プロ営業であるならば、当たり前だけど練習しなければはじまらない。

早く成果をあげたいなら、まず型を習って素振りから。幸いなことに、営業の素振りはステイホームでもできるから。



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