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【Carlo解体新書】ベンゼマ依存症のmammoni

今更、かつ自分としても思い出したくもない事柄だが、何故、あそこまで無様な1つ目の失点を喫し、そして解りきっていたような敗北をしたのか。

戦術的な専門家では無いので感じたことを記していきたいと思う。

①地の利

これはカンプノウだからということは当たり前なのだがホームチームが最大限のパフォーマンスを出せるよう、かつアウェイチームであるマドリーが意識を常に傾けて集中力を欠く要因の1つとも言えると思う。

試合前、カンプノウは当然のように水を大量に撒く。
それはマドリーが相手だから、わざとではなく、バルサにとっては日常の出来事だ。
予想通りボールは走り、そして、マドリーの選手が滑って体勢を崩したり転ぶ場面が多々見られた。

最近はアンフィールドも滑りやすくしているピッチだと言うことはCLをご覧になっていた方には周知の事実であり、ユナイテッドはそのスタジアムで7失点することになった。

リバプールにとっては『 Seventh Heaven』のお祝いだったが、赤い悪魔は地獄に叩き落とされた

クロースのパス精度は相変わらずだったが、ベンゼマは引退勧告されてもおかしくない出来映えだった。

もし、ベンゼマが滑りやすい芝に躊躇し、そしてケガが完治していない状態で出場していたのならば、それは指揮官の管理能力を疑わざるを得ない。
アルバロがカスティージャで5枚のイエローを貰ったことを考慮したとしてもだ。

ヴィニシウスもバイタルエリアで滑っていた場面もあり、この部分に関しては完全に対策不足だったとしか言えない。
アンフィールドという先例があったにも関わらず、対策をしなかったのは慢心以外のなにものでもない。

②シャビ流ゲーゲンプレス

サイドバックをサイドラインギリギリまで追い詰め、苦し紛れにセンターハーフに出したパスやバックパスを狩り、前線へ繋げる。
これはゲーゲンプレスの一部である。
もちろん、リバプールにもパスを繋げる能力は備わっているが、シャビ流との違いは中盤のパス精度とセカンドボール奪取率の高さである。

その点に関してはフレンキー・デ・ヨング、ブスケツ、ガビ、セルジ・ロベルトの中盤はスペイン国内においては随一のレベルにある。

ジョルディ・アルバ、もしくはアンヘル・コレアやククレジャのような素行の悪いプレーをいともたやすく躊躇なく行うガビは代理人がデラペーニャとは思えない汚さを身につけている。
対峙するカルバハルの性格すら見据えてガビを配置したのだとすれば、大先生はなかなかの曲者である。

また、初回でカードを貰わなかったことが不思議でならないセルジ・ロベルトのタックルは審判の判定がまだ曖昧な段階だからこそ出来たチャレンジともいえる。
彼のマドリーを絶対に潰すという意志は父親譲りなのかもしれない。

そして、この日のマドリーディフェンスはミリタオとナチョはまだしも、リュディガーとカルバハルというパス精度が低い選手がビルドアップに絡んでいた。
特にカルバハルはアンフィールドで致命的なバックパスをしたが故にクルトワの処理ミスを誘発し失点を招いた。
そしてリュディガーのパスセンスはご存知の通りである。
メンディが先発していたら惨敗していたかもしれない。
稚拙なビルドアップで倒せる相手では無いことを指揮官が見逃していたのであれば、これもまた慢心である。

③無様な失点

主審が厳正なジャッジを的確に行えた人物であれば1失点目は生まれなかったかもしれない。
セルジ・ロベルトが退場していた未来もあったとは感じる。
しかし現実問題、マドリーから同点ゴールを奪ったのはセルジ・ロベルトである。
そもそも誰に得点を奪われたかは重要では無い。
バタついたディフェンス陣とセーフティなクリアが出来なかったことが問題なのだ。

バルサの審判へ向かわずに対戦相手へと向けられた『真面目』なハイプレスに対して稚拙なビルドアップしか行えずにボールロストばかりのマドリーがオウンゴールで先制点を得るという幸運はあったが、それ以上の得点を奪えなかったので何も意味が無い。
結果として2点を奪われ敗北した。


アンチェロッティは咋シーズンに4-1で敗れたことから何も学んでいない。
この時はベンゼマ不在が故に敗北したとでも思っていたのだろうか?

この恥知らずなイタリア人にとっては、クラシコで敗れたことなど些末なことなのかもしれない。

そもそも彼はマドリーに縁が無かった『外国人』監督なのだから。

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