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【論文読んでみた】リーダーシップに対する女性新入社員の自己評価を高める要因入社 3 年目までのパネルデータによる検証(2019):島
2025年5本目。今日は投稿諦めそうになりました。笑
授業の事前課題でコラージュを作るんですけど、
乳幼児のいる家庭とコラージュって相性悪くてですね・・・
(誤飲のおそれ的な意味で)
さっき1時間で集中して切り貼りしました!!!
島直子. リーダーシップに対する女性新入社員の自己評価を高める要因 入社 3 年目までのパネルデータによる検証. 現代女性とキャリア, 2019, 11: 41-52.
ひとことで言うとこんな感じ
女性は自身の能力や成果を過小評価しがちで、このセルフイメージの低さが女性活躍のハードルになっている可能性がある。
そこで、民間企業の新卒新入社員を入社3年目まで追跡したパネルデータを使って、女性新入社員が「自身がイメージするリーダーシップ」を身につけていると自己評価するためには何が必要か、男性新入社員と比較しながら検証しようとするもの。
先行研究はどうなっているか?
先行研究によると、リーダーシップに対する女性の自己評価は以下の要因に影響される。
求められる成長スピードの早さ:ただし、負の側面も。
リーダーシップの要請:女性は他者をマネジメントして成果を出すことは不得意とみなされがちで、そもそもアサインされないことも
成長実感:できなかったことができるようになったという体験
職場からの期待:多くの女性が会社は女性に期待していないと感じている
上司の育成熱意:一皮剥ける経験を与えたり、フィードバックしたり
研究の進め方
「リーダーシップの自己評価」を従属変数、
上述の5項目を独立変数とする重回帰分析を実施。
データはパネルデータを使用。
研究の結果
リーダーシップに対する女性の自己評価は男性より低いのみならず、入社後、男性ほど上昇しない
男女ともに「求められる成長スピードが早い」と感じるほどリーダーシップに対する自己評価が低い
「成長実感」は男性にのみ有意
「上司の育成熱意」がリーダーシップの自己評価に及ぼす正の効果は、女性においてのみ確認された
男女ともに「リーダーシップを求められる」と感じるほど、また「職場で期待されている」と感じるほど、リーダーシップの自己評価が高い
女性は男性ほど、リーダーシップを求められると感じていない
女性は男性ほど、職場で期待されているという実感も年々高まるわけではない
原因として、組織や労働者自信が理想化するリーダーシップのイメージが旧態依然のままだからではないかと考察している
私なりに感じたこと
まえに、大学院の同期が言っていたんですよ。
「授業で真っ先に手を挙げるのは、男性だよね」って。
女性は空気を読みがち→先導する行動が少ない→あの人リーダーシップないよねという共通認識ができる→本人も自身のリーダーシップについて自己評価を下げる
・・・というのはありそう。
一方で、女性にとって、「リーダーシップ」ってあまりいい響きじゃない、
というのも一女性として感じます。
「バリキャリ」って、多くの女性にとっては褒め言葉ではないし。
「リーダーシップがある人」って言われるより、「フォロワーシップがある人」って言われる方が嬉しい人、たくさんいると思います。
先日、ピカチュウ型サーバントリーダーシップに関する論文を読んだのですが、(何言ってるかわからねーと思うが、おれも何を読んでるのかわからなかった)
こんなふうにまとめれていました。
「ピカチュウ型サーバントリーダーシップ」をまとめると、非
常にシンプルであった。困っている人を助けてあげること、その人
の価値観を尊重して導くこと、一緒に楽しくお菓子やご飯を食べて
コミュニケーションをとること、そこからはじめればよい
若干乱暴なまとめではありますが、
リーダーシップについて認識を変えるなら、まずはこれくらいから始めるのがいいのかな、と思っています。