メガミカイゴに必要な、ただひとつ。
小児科医の高橋孝雄先生『最高の子育て』にこのような一文があったと思います。
「天使(子どものこと)をぞんざいに扱ってはいけませんよ」
赤ちゃんは、子どもは、何もわかっていないようで、
とても優れた能力があって、素晴らしく豊かで。
そんなお子さんを馬鹿にしちゃいけないですよ。
という意味だと私は解釈したのですが。
それは介護でも同じことが言えるなぁ、と読んだ時思ったのです。
私は介護&キーパーソン15年目・母業4年ですが、
本当にこの経験を「よくぞ授けてくださいましたっっ!!」と
宝だと思っています。
なぜなら、
心の底から、
介護をする相手を敬うこと
子どもを敬うこと(早よして〜遅れる〜!!とはよく言ってますが笑)
ができた時に、自分が導かれる新たな境地があるなぁと気づいたのでした。
そう。
「この人、お年寄りだから」
「なにかしても、お礼すら言ってこないから」
「なんにも分かってないから」
「見えてないだろう、聞こえてないだろう」
と、ぞんざいに扱っちゃいけないのです。絶対に。
視力がはっきりしてない頃の赤ちゃんでも、
声掛けで〝雰囲気〟がわかります。
お年寄りだって同じです。
どんなに見えてなくても、聞こえてなくても、認知症だとしても
〝わかります〟〝知ってます〟。
バカにしちゃあ、いけません。
・
介護(子育て)をしてどんな感情を味わいたいでしょうか?
仕事を通して、何を得たいでしょうか?
日々、私自身に聞いたりします。
ーーもう年柄年中イライラしてたいっ!!それが幸せ!!
という人はいないのではないでしょうか。
「いつもイライラしてしまう」「とにかく嫌なケアがある」
「何かやってあげても、御礼すら言わないんだもん」と
たくさん〝言い分〟ありますよね。
「聞いてよ、私だってね!」って
ちっちゃい私、は自分の中にいますよね。
時に、現実は厳しい、ですものね。
時に、想定外の事件が起こったりしますもの。
不測の事態に、パニックになることもあります。
イライラしたって、時にパニックになってワタワタしたっていいんです、きっと。
大事なのは、心からの〝尊敬の念〟と〝恩返し〟
それだけです。
・
常にベッタリ汗水垂らして24時間「辛い介護」をすること
私がしなくては・・!と思い詰めてケアすることが「=恩返し」ではないです。
一生懸命に働かれて、
施設さんに感謝の気持ちを伝えて、
しっかりフィーをお支払いする、
という「介護」をされている方もいらっしゃります。
ご自分には介護ができない事情があって、
代わりに面倒を見てくださるヘルパーさんに
しっかり想いとお礼を伝えて、
「良かったね」と介護を受ける方に愛と笑顔を伝える、
そんな「介護」もすごく立派です。
人それぞれの「恩返し」スタイル。
本当に素敵です。
・
何より言えること。
ぞんざい、が一番ダメです。
例えば、以前、我が家で祖母はよく排泄での失敗がありましたが、
そんな時、始末をすることは容易、ではないと思います。
嬉しい作業、ではないでしょう。
でも、一つ言えることは、
敬愛する人の
膀胱さんが、大腸さんが、直腸さんが、
しっかり動いてくれた結果、
こうはなってしまったけれど。
「出て良かったね!!気にしないで!
みんなあるよ!大丈夫!今綺麗にするからね!」
敬愛を1mmでも忘れなければ、
自分が感じたい感情を先取りして
ケアができる時があるはずです。
そういえば、数年前。
娘が生まれて、
初めてくしゃみをした時、
うんちをした時、
もうびっくりしました!!!笑
「こんな小さい体で偉いぞ!!!!
すご〜〜〜〜〜い!!!よくやったわね〜!!」って。
大敬愛です。
・
小さいことにしあわせを想って、
道端の花に感動するように。
わたしの〝恩返しスタイル〟で得たい感情を得る。
介護。
素敵な素敵な「使命」を過ごせる、そんな素晴らしい体験です。
おじいちゃん、おばあちゃんの
亡きお父さん、お母さん、が喜んでます。
そのまた上のおじいちゃん、おばあちゃんも喜んでます。
ありがとうと、命を祝福してると思います。