前野n

過去のものと現在進行がランダムに時空を歪めて 散文詩のようなもの

前野n

過去のものと現在進行がランダムに時空を歪めて 散文詩のようなもの

最近の記事

これから

未発表の詩を書き溜める必要が迫っているような感覚がある。

    • 鯉は三匹

      寒波季節に鯉は三匹 こちらにおられましたでしょうか 水面に映る枯れ木は明度も増して美しい。 木々に咲いた花に目を奪われていると 足元に気づくことはない。 残された フィルムを眺める そこには ベンチがあった わたしはいつかそこに座ってみたいと思う いつもの時間だろう なにをするわけでもなく ただ腰をかけてみたい

      • 梅の花と雪

        わたしは植物や花の名前に疎い 梅の花が咲いていた 明日雪が積もって潰れてしまうのは あまりに儚い どうか持ちこたえられますようにと それでも 次にこちらに来る時には また別の花が咲いている その結末を知ることはないのだ お元気でと言って別れた日の朝に 曇天の寒空に咲いていた花

        • 一月の終わりに

          詩の一編も書かずに一月が終わる あと三日もあるではないかと そんな間に合せで 創られたものなどいらぬ 日誌とは違う その性質を大切にしていかなくては

          追憶に浸る

          追憶を眺めていたら そこにはちゃんとあった 思い出せた 触れたことがあったこと その日がいつだったのか まだわからない 感覚と暖かさが 確かにあった ずっと思い出せずにいた なかったことだと信じていた それがあったのだ 懐かしく暖かい日 また忘れてしまわないように #最近の学び

          追憶に浸る

          叙情詩

          シアトリカルな黒 歪む鉄骨 音の波紋 あの美しいひとが僕の知っているひとならばそれほど嬉しいことはない 熱した鉄を飲みこんだはずなのに 美しさはそのままでいきいきとして芽吹いている。 あの美しいひとが私の知っているひとならばこれほど嬉しいことはない

          私の夢

          普通の生活がしてみたい 週5で学校に通ったり、週5で昼間お勤めしたり 家族を持って 陰口を言って 健やかで 穏やかな日常が続いていく。 何一つ叶うことはない 現世ではもう何一つ叶うことは無理なのだ 生きる理由は特にない ないのが当たり前でしょう それでもくたばる勇気がないから のんべんだらりんと 時間がすぎるのをただ待ち続けている。

          輪廻転生

          何がしたいのか?ともし問われることがあるとすれば、 わたしはすべてを手に入れたい とでも答えようか 強欲でしょうが、神様はいないので地獄に落ちることもなし

          輪廻転生

          詩人

          落ち込んでいたい気分の時がある 涙を流していたいから予定になかった映画でも見に行こうか 群馬の詩人が好きだ 私のルーツがそこにあるがゆえの冒涜な既視感に囚われているだけだという醜さは拭いきれない

          知らない街

          天上から映り出される世界を頼りに 知らない街に向かう 見慣れたチェーン店の地域の店舗名は そんな時にとても役立つ 住宅街に入り込む 思いの外早く辿り着けた 食事を控えめに、お化粧をしてもらい、新しい耳飾りをつけた これはお気に入りで、フランスで買い付けた古いボタンで作られたそうだ。 なびく白いシャツはどのように仕上がるのか 400近くからのセレクトは終わり まだその、先には辿り着けない

          知らない街

          いつのはなし

          真夜中3時半目が覚める もう眠るのもいやで からだはせわしない コンビニに切手を買いに行く 用事はなんでも良い 誰もいない道はやはり美しいもので 街灯の灯りがよく見える 呂律が回っていないらしく 見覚えのないタバコを出された 帰りには遠くからバイクの音 すれ違う またバイクの音 新聞屋さん

          いつのはなし

          空と群像2023空と群像と短歌1

          ひとりより そとの世界の 孤独さは うちにこもるに ふさわしきかな

          空と群像2023空と群像と短歌1

          空と群像2

          雑踏に 彷徨うわたし 人並みは 嫉妬くらいか それいじょうか

          空と群像2

          空と群像3

          こわがられ 忌み嫌われ 外される 嫉妬深いと あの空さえも

          空と群像3

          空と群像4

          雨のなか 歩く私は 後悔と 邪悪のなかで 夢を見る

          空と群像4

          空と群像

          甘いあめ それがなにかと わからずも 触れる痛みに 生を感じる

          空と群像