バターを常温にする難しさ（２）

『バターを常温にします』

初めて挑んだのは、レーズンバタークッキーを作ったときである。
クッキーにも、レーズンバターにも、バターを用いる。
どちらも常温にする必要がある。

ちなみに普段作っているパウンドケーキには、バターを使っていない。
米油を使っている。

まず、レーズンバターを作った。
手順の最初で、ホワイトチョコを電子レンジで柔らかくする。
しかし電子レンジは使いたくなかったので、
湯煎で柔らかくした。

この時、コンロのすぐ横にバターを置いておいた。
レシピを読むと、バターも電子レンジで柔くせよ、と書いてある。
数秒ごとに様子を見ながら、柔くせよ、と。
でも、電子レンジは使いたくなかったので、
コンロの熱で柔くなれ！と思い、脇に置いておいたのだ。

チョコは、あっちゅー間に、柔くなる。
バターが柔くなる暇もない。
困った。

　そしたら、一緒に湯煎しちゃえばいいんじゃね？

と素人の私は思うのであった。
早速、一緒に湯煎する。
みるみる溶けてゆくバター。

　いいぞ☆
　この調子だ！

と素人の私は手応えを得る。
大いなる間違いだとは、まだ気づかない。
なぜなら初めて挑むことだからだ。

失敗は成功の母。
至言である。

湯煎し、チョコとバターを柔くし（溶かしているんだが）
混ぜ合わせる。
成功したように見える☆

粗熱が取れたら、冷蔵庫に入れ、
続けて、クッキー生地を作ります。

クッキー生地にも、無塩バターを使う。
これは、別途用意し、同じくコンロの横で温めておいた。
部屋は冷えているが、なんせ『常温』だからな！

電子レンジを使うくらいなら、
これで行ってしまいたい！
という執着。
執着は、良い結果を生まない。

レシピに従って、ボウルにバターを入れる。
泡立て器で他の材料と混ぜ合わせます。

しかーし‼️
ちっとも、マザラン海峡‼️

バターは固形のまま。
泡立て器を押しつけるが、砕ける。
泡立て器の針金の中に、塊がどんどん入ってくる。
まったく柔くない‼️
キーーー (-皿-) !!

どれだけ泡立て器を押し付けようが、
バターの塊が小さくなるだけ。
そして泡立て器の中にどんどん入る。
エンドレス。

これでは埒が明かん‼️

これも湯煎してやれ🌟
だって、柔らかくなればいいんでしょう？
と素人の私は思った。

ステンレスのボウルを湯煎にかけます。
しかし、ボウルの方が大きくて、湯に触れない。
湯を張った鍋の上に乗せているだけである。
これでも柔らかくなるかな？

ならない……。
ステンレスが熱くなる、あっち‼️
俺はどんどん過激になる。
ボウルを直接火にかけてやろう。
火にかける。
ステンレスが熱くなる、あっちぃ‼️

このようなことを繰り返していくうち、
なんとなく溶けてきたような状態になった。

よし！次だ、次！

こうして書くと、俺はかなりせっかちなのかもしれない。

ボウルに米粉を投入します。
ゴムベラに持ち替え、混ぜ合わせます。

この時、ツイートしたんだけれど、
材料がちっともくっつかず、パサパサの粉々で。
どうやっても『一つにまとめる』なんて無理‼️
というような状態になった。

ここでついに恐慌を来たす俺((((；ﾟДﾟ)))))))

この状態をネットで調べる。
しかしキーワードを変えても、なかなか見つからない。
小麦粉の話は少し見つけられたが、
米粉の話は出てこない。

小麦粉で読む。
分離、乳化、などの単語が共通しているようだ。

分離……。
この状態を、分離というのかもしれない。

……。

ということは、接着すれば良いのだな？
と素人の（略）

ここで私は、卵を１個追加する決断を下します。
なぜならもう夜中になっていたからです。
グズグズしていられないのです。
明日にはレーズンバタークッキーを提供するのだから‼️

卵を１個追加して失敗しちゃったなら、もう、諦めよう！
作り直そう！

そう、決意した。

卵を１個、追加した。
混ぜる。
混ざる🌟
くっついてく😆😆😆

私、大喜び♫
やったぜ、成功、大成功♫♫♫

こうして生地を焼きました。

冷蔵庫に仕舞ったレーズンバターの元を確認します。
タッパーの中で、上と下に分かれているような……？
上澄だけが不透明な乳白色に固まっている？

こういうものなのだろうな🌟

ラム酒に浸けておいたレーズンと混ぜ合わせます。
完成だ〜♫
いえーい＼(^o^)／

どちらも、食べてみると、美味しい💕
成功だぜ、成功、ひゃっふー♫

これが、レーズンバタークッキーの裏舞台でありました。
美味しかったので、結果オーライ🌟
だよね😆✨

お菓子作りに慣れている方々には、呆れる笑いを提供できたのではないでしょうか？

次回は、２度目のチャレンジだ🔥