一流ではなくても大事に思うこと

こんなすごい方々が扱われている記事と自分の考えを並列に扱うのはすごく気が引けますが、自分が大事だと思っている要素がことごとく網羅されている記事と出会ったので記録も兼ねて紹介します。

「たった1つ」ではないですけど…。

知性=遠い類推(かけ離れたものごとをつなげる発想)

「遠い類推」はちょっとわかりづらいですが、自分は以前よく「シナプスつながっている人」などという言い方をしていました。一見関係なさそうな物事の間の関連や、一見原因と遠いところにある結果を見極めることができる人が違いを出すと思ってきましたし、実際活躍されているのを見てきました。

これは個人の見解ですが、そのような力がある人はいろいろな事柄、特に意味がありそうなものを覚えておく「有機的な記憶力」、それを必要な時に記憶データベースの中から素早く探す「シーク力」、そしてそれらをつなげる「応用力」が優れているように思えます。これはある程度持って生まれた頭の良さもあると思いますが、それを経験や鍛錬によって更に磨いていく人が一流になれるのかもしれません。

勤勉

すごい人で勤勉ではない人はあまり見たことがないですが、単に一生懸命働くだけではなく、常により良いものを目指していく強い探求心や向上心も大いに含まれるかなと解釈しています。

誠実

心を込めて、嘘をつかずに人や物事と相対するということでしょうか。

チームファーストにも通じますが、誠実さは自分の私利私欲よりも大きなミッションや組織のことを考えるという姿勢にも表れると思っています。多分厳密には違う意味なのですが、「則天去私」という言葉が良く浮かびます。

グリット(やり抜く力)

物事をやり遂げるまで長期的に粘り強く努力を続けられ、困難でもへこたれず、失敗から学んで挑戦し続けられる力ということでしょうか。ある意味才能やIQなどよりもこの力が成功には必要と言われているそうです。

自分は若い頃には我慢して続けることに耐え切れずに転職してしまったこともありましたし、特にこの力は弱めだなという自覚があります。今はそういう心境になりそうになったらこの言葉を思い出すようにしています。

ただ、何でもかんでも続ければ良いというわけではないですし、押し通す害もあるかも知れないので注意する必要もありそうです。

チームファースト

「自分」が達成すること、「自分」が評価されることへの意欲が強い人はそれがドライブ力になって成果を出すことも多々あり、エース的なポジションについていることも多いです。

ただ、「自分」だけを押しだすふるまいにはいつしか限界が来て、どこかの時点で活躍が止まり、配置転換しなければならなくなったりします。皮肉なことに、ポジションが上がれば上がるほど「自分ファースト」な姿勢がより多くの人に強烈に見えるようになることが多いものです。

ところで、組織ファーストというと日本では「社畜?」みたいに捉えられそうですが、何も考えずにひたすら盲従するのと組織のミッションを実現するために自分も高めつつ貢献する、というのは全く違うと思っています。

また、逆に外資系は「どうせジョブ型(今流行りですね)で個人主義なんでしょ」と言われがちです。確かにジョブデスクリプションはありますし自分の職責は日本企業に比べると明確な場合が多いのかも知れませんが、チームワークができないひとはやはり難しい場合が多いです。

そのあたり先日の記事にも書いたのでもしよろしければどうぞ。

最後に

なぜ自分がこういうことが大事だと思うようになったのか、それは今までの数多くの経験の合計値に他なりません。ただ、このトピックに関して一つ良く覚えていることあります。

若い頃、同僚からある別の同僚について「彼はどんな困難や高い壁があってもまっすぐ向かって行って、跳ね返されても何とかよじ登って最後にはやり遂げる」と聞いたことがありました。遠い部署で人柄も評価もほとんど知らなかったのですが、なぜかその時に彼が大きな壁によじ登っていく姿がはっきり頭に浮かんだのです。

まさに勤勉に、誠実に、チームのために困難にもめげず最後まで頑張る姿に見えませんか。ふと聞いた知らない人の話がなぜそんなに響いたのか自分でもわからないのですが、今考えるときっとそれは自分が大事に思う要素の具現化だったからだと思います。人間の思考、記憶とは不思議ですが、今でも自分が逃げそうになった時にその絵を思い浮かべることもあります。

そして最初に「たった1つではない」と書きましたが、このように体現している人を思い浮かべるとこういう要素は互いに大きく関連していて組み合わさった時に「一流」ができる・・・突き詰めるとやっぱり一つなのかも知れません。

ところで、記事では「ずば抜けた人を集めろ」とも言っていますが、クライテリアが明確だったとしてもそういう方を見極めて仲間になっていただくのはまた容易ではないことですよね。それもこれも自分が凡人だからなのでしょうか…。でも、自分より優れた人を集めろというのには本当に同意なので、その意味でもこの記事には納得です。


最後まで読んでくださったみなさま、ありがとうございます。これをご縁にどうぞよろしくお願いします。

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