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Fusionでガンプラの部品を3Dデータ化してみた / 腕の部品【前腕】作成手順①

次に両腕の部品を作成することにして、まず前腕の部品からスタートした。
前腕は、大小二つの部品から出来ていて、右腕と左腕が左右対称と言う訳では無く、全く同じ部品が使われている。
つまり、組んでしまえば、前腕自体が左右対称と言うことになる。


小さい方の部品を作成する

肘関節にあたる部分を作成するー外形のスケッチの作成

肘関節にあたる部分は、「回転」のコマンドでソリッドボディを作成する。
XZ平面をスケッチ平面として選び、下図の様なスケッチを作成する。

肘関節部分の回転ソリッドのプロファイルとなるスケッチ

前腕を正面から見て、前腕の中央に原点とYZ平面が来る様にスケッチを作成する。
肘関節部分の回転ソリッドの中心がX軸になる様にスケッチを作成する。
作成したスケッチの名称を「前腕_回転部」とする。

肘関節にあたる部分を作成するー回転ソリッドの作成

肘関節部分の回転ソリッドの作成

「前腕_回転部」のスケッチをプロファイルとして選び、上図の様に回転ソリッドを作成する。
「範囲のタイプ」は「完全」を選択する。

肘関節にあたる部分を作成するーリブ形状のスケッチの作成

回転ソリッドの外側の凹んだ部分にリブを作成する。
外側のドーナツ型の平面をスケッチ平面として選び、下図の様なスケッチを作成する。

リブ形状のプロファイルとなるスケッチの作成

Z軸(Y軸)に対して45度傾いた矩形を作成し、矩形の中央を回転ソリッドの中心軸と一致させる。
短辺の長さを0.5ミリで寸法定義する。
短辺は、スケッチ平面にある内側のエッジと接する様に拘束する。
作成したスケッチの名称を「前腕_回転部リブ」とする。

肘関節にあたる部分を作成するーリブ形状の押し出し

リブ形状の押し出し

「前腕_回転部リブ」のスケッチをプロファイルとして選び、上図の様にリブ形状を押し出す。
プロファイル面から0.3ミリ奥にオフセットした位置から凹んだ平面まで押し出す。
この時、凹んだ平面と接する部分のリブの幅が0.6ミリになる様にテーパ角度を定義する。(アークタンジェントで角度を導くことにした)


肘関節部分以外の形状を作成するー外形のスケッチの作成

下図に示す、回転ソリッドの円周が一番広い平面部分をスケッチ平面に選び、前腕部品の他の部分の外形のスケッチを作成する。

スケッチ平面
外形のスケッチ

上図の様に六角形を描き、寸法を定義する。
斜めに見える二本の直線以外の四本の直線は、水平もしくは垂直である。
作成したスケッチの名称を「前腕_外形」とする。

肘関節部分以外の形状を作成するー外形の形状の押し出し

外形形状の押し出し

「前腕_外形」のスケッチをプロファイルとして選び、上図の様に1.8ミリの厚みの形状を押しす。
この時、回転ソリッドとつながる部分に別のフィーチャーを追加する関係で、「新規ボディ」で作成する。

肘関節部分以外の形状を作成するー外側に勾配を付ける

作成したソリッドボディのプロファイル側が前腕の内側になる。
外側(部品の表側)の面に勾配を作成する。
「面取り」のコマンドで、ソリッドボディの外側の上エッジを選び、下図の様に2つの距離を指定して勾配を付ける。

面取りの作成

勾配の下側のエッジは、前後の勾配の頂点と一致している。

肘関節部分以外の形状を作成するー内側をシェル化する

下図の様に、内側の面を選び「内側の厚さ」を 1ミリでシェル化する。

シェル化

肘関節部分以外の形状を作成するー円筒部品との接合部分の形状の作成

XZ平面をスケッチ平面に選び、接合部分の形状のプロファイルのスケッチを作成する。

接合部形状のプロファイル用のスケッチ

上図の様な六角形を描き形状を定義する。
六本の直線は水平もしくは垂直な直線で、左辺は下側の部品の内側の面と一致させる。
作成したスケッチの名称を「前腕_回転切取」とする。

「前腕_回転切取」のスケッチをプロファイルとして選び「回転コマンド」で下図の様に円筒部品との接合部分を切り取る。

接合部の切り取り

肘関節部分以外の形状を作成するーシェル化した壁の厚みの変更

「面をオフセット」で、前後の壁を 1ミリから1.2ミリに変更する。

前後の壁の厚みの変更

「面をオフセット」で、下部の壁を 1ミリから1.5ミリに変更する。

下部の壁の厚みの変更

肘関節部分以外の形状を作成するー外側の前後の勾配を作成

表側の前後の勾配は、折れ曲がる部分のエッジを整えるために「面取り」を使わないで「スイープ」で切り取る。

部品の下面をスケッチ平面に選び、プロファイルになるスケッチを作成する。

プロファイルとなるスケッチ

二等辺三角形を二つ作成し、短辺を表側と前後のエッジと同一線上拘束し、短辺の長さを1ミリで寸法定義する。
作成したスケッチの名称を「前腕_外周形状」とする。

「前腕_外周形状」のスケッチの一部をプロファイルとして選び「スイープ」で下図の様に前側の形状を切り取る。
パスは内側前のエッジで、「方向」で「平行」を選択する。

前側の勾配の切り取り

同様に、後ろ側の形状を切り取る。

後ろ側の勾配の切り取り

前腕下部の拳側の形状を作成する

前腕下部の拳側には 0.8ミリの段差がある。
「前腕_外周形状」のスケッチを修正して、段差を切り取る為のプロファイルを作成する。

前腕下部形状のプロファイル用スケッチの追加

既に描かれている二等辺三角形の長辺と前後、外側のエッジから0.8ミリオフセットした直線を五本描き、上図の様に定義する。

修正したスケッチをもとに、下図の様にプロファイルを選択して、0.8ミリの距離で形状を切り取る。

形状の切り取り

部品の中央には、盾を取り付ける為の穴があいている。
その穴に関連する形状を作成する。

中央部分の形状を作成するー表側の段差の作成

まず、部品の表側にある四角い段差を作成する。
「前腕_外形」のスケッチを編集してプロファイルとなる輪郭を作成する。

「前腕_外形」のスケッチの編集

角がR0.2ミリの矩形を上図の様に寸法定義する。
Φ5の円を描き、中心を矩形の短辺の中点と垂直方向で一致させ、部品の下辺と中心との距離を寸法定義する。

矩形をプロファイルとして選び、部品の表側から0.2ミリで段差を切り取る。

表側の段差の切り取り

中央部分の形状を作成するー内側の円筒形状の作成

Φ5の円をプロファイルとして選び、表から穴を深く開けるための円筒形の形状を部品の内側に作成する。

内側の円筒形状の作成

円筒の高さ(長さ)は、部品の内側の面から2ミリオフセットした位置までで、部品の内側のシェル化された面に結合されるように範囲を定義する。


中央部分の形状を作成するー円筒形状の先端の面取りを作成

作成した円筒形状の先端のエッジを選び、0.5ミリの面取りを作成する。

面取りの作成

中央部分の形状を作成するー穴の作成

円筒形状の中心と同じ位置に、四角い段差が付いた面から3ミリの深さで穴をあける。

穴の作成

二つの部品を結合する

「結合」コマンドで二つの部品を結合する。

部品の結合

今回の記事は、一旦ここまでで公開することにします。
次回で、前腕の部品の作成は完了します。

今回までのデータは コチラです。 ↓↓↓

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