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詩のホテル


京都観光というより、詩のホテルに泊まるのが目的の旅でした。

たくさん写真を撮って、レコードで朗読を聞き、言葉にまみれた夜。

すごく酔っ払って HOTEL SHE, KYOTO にたどり着いた。酔ってても写真を懸命に撮った。なんのために来たんや!って自分のケツをひっぱたいて。いま読むのは無理〜っていう自分の言葉に従って、のちのち読めるようにありとあらゆる所を写真に撮った。すごく細かいところにまで詩がいた。

自分へのお土産にマグカップ(2個セット)とお風呂セット?を買った。マグカップは片方だけが欲しかったし、お風呂セット?はタオルだけ欲しかった。でもまあ、少ないよりは多い方がいいか、と思って買う決断をしたのだ。マグカップは重かった。夫がコインロッカーに入れてくれなかったら、旅程中不機嫌になってたかもしれない。自分のご機嫌を取るために買ったもので不機嫌になりたくないよね。

詩のホテルをチェックアウトして外に出て日光を浴びたとき、なんか言葉がジュワッて蒸発した気がした。

自宅に帰ってからずいぶん時間が経って、写真を見返したら、言葉とわたしの腹まみれだった。夫よ、なぜホテルではなくわたしの腹を撮ったのだ。たぶん酔っ払ってたんだな、2人とも。

詩のホテルの思い出が腹っていやだな。

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