あなたは、前の人生でのクラスメイトのことを覚えていますか?
フライトが7時間遅れました。
搭乗ゲート付近は、不穏な雰囲気になるかと思いきや、空気はとても和やかでした。
ゲートを散歩したり、チャイを飲んだり、スマホをスルスルしていたり、たまたま隣にいた人とおしゃべりをしたり・・・。この時間をそれぞれが思い思いに楽しんでいるようでした。航空会社のスタッフさんたちも、ゲラゲラと雑談をしてとても楽しそうでした。
それはまるで僕に、修学旅行中の自由時間を彷彿とさせました。
搭乗ゲート付近はとても心地の良い波動に包まれていました。
7時間が経ちました。やっと、というか、けっこうあっという間に搭乗時刻がやってきました。
列に並んでいると、後ろのおじさんが話しかけてきました。
「フライトが7時間も遅れるなんて、旅の最高の思い出になるよね。今日は最高の日だ!」
僕は感じました。
「僕はこの人と、先の人生で再会するかもしれない。あるいは、前の人生で会っていたのかもかもしれない。」
今日このゲートにいた人は、どこかの人生でのクラスメイトだったりして。なんて思ったらもっと楽しくなってきました。
僕たちの今回の人生に現れる人々は全員、ただ忘れしまっているだけで、違う人生で何度も出会っているのかもしれません。
この世界が始まって以来、すべてのエネルギーが減りもせず増えもせずに繋がっているのだとしたら、それもあり得なくはない話だと思うのです。
ならば、忘れてしまうことも薄れてしまうことも、少しも怖れることはないのかもしれませんね。
だって、忘れていたってまた会えるのですから。
そんなことを考えながら、次の町へ飛びます。
本日も文末までお付き合いいただきありがとうございました。
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