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【中秋の名月】私たちが見上げる夜空とそれを遮る光について【満月】
■今日は何の日?
Note読者の皆さん、こんばんは。
突然ですが、今日は何の日かご存知でしょうか?
今日9月21日は「中秋の名月」。さらに今年は8年ぶりに満月と中秋の名月が重なり、例年より明るいお月様が見られるそう。夜空を見上げるだけでも、きっと素晴らしい秋の夜長になることだと思います。
ですが、その夜空の星が少しずつ見えにくくなっているとしたら、どうでしょうか?
今世界中で、問題となっている「光害」という現象があります。「こうがい」ではなく、「ひかりがい」と読み、地球上で起こる過剰な電灯などによる公害のことを指しています。光害というと、まぶしいだけで実害などないと思うかもしれませんが、なんとそれは自然の生態系にも深刻な影響を及ぼしています。
■夜の魅力に目を凝らす旅
今回紹介するのは、そんな夜空と光害に注目した『本当の夜をさがして』という本です。
夜の魅力に目を凝らすべく、著者は光害基準となるボートル・スケールを基にして、世界各地を旅していきます。その旅はボートル・スケール9(一番明るい位)のラスベガスから始まり、徐々に暗い地域へと向かっていきます。各地を巡りながら、夜の暗闇がもたらすものについて芸術・文化・宗教・生物学など様々な面からアプローチし、私たちの未来の夜空に何が待ち受けているか問いかけます。
「夜から闇を締め出したいと願った人類は史上かつてない明るさを手に入れた」と語る著者は、光がもたらす安心感までも否定するわけではありません。ですが、昔の人々がかつて見上げていた素晴らしい夜空を、私たちが失ってしまったのは事実なのです。
今日の夜は、お月様とともに光と引き換えになくしてしまったものに思いをめぐらせてみるのはいかがでしょうか?
本書はこちらから、冒頭の試し読みができます。
今夜のお月見が素晴らしいものになるように心から祈っています(具体的には雨が降らないように)。
よい秋の夜長をお過ごしください!
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