無職な私が、存在価値を感じる瞬間。
わたしは、子供のころから
よくお菓子づくりしていた。
ホットケーキから始まり
クッキー
フレンチトースト
カップケーキ
ガトーショコラ
その他にもいろいろ。
さらに、
家族の誕生日には
デコレーションケーキまで
作るようになった。
こんなことを言うと
“お菓子作りがすごく得意な人”
みたいに思われるかもしれませんが
けっしてそんなことはないです。
なにせ
分量と計量が命と言われる
お菓子作りにおいて、
「卵ないけど、なんとかなるっしょ|」
なんていい加減なことを
しているんだから。
かれこれ15年近くやってるのに
学習能力は皆無だ。
今でもたまに
歯が欠けそうなクッキーが
焼き上がることもある。
それでも
小麦に卵、バターの風味を
存分に楽しめる焼き菓子は、
家庭で食べるには十分だと言える。
そんな、
お菓子作りが得意とは
けっして言えないわたしが
なぜお菓子を作り続けているのか。
一つは、時間があるから。
時間セレブってのは、
無職の1番の強みですからね。
そして二つ目は、
手作り菓子を振る舞うことで、
“存在価値”を感じられるからだ。
わたしには、
ありがたいことに
大切なパートナーがいます。
彼はわたしの作ったお菓子を
本当に喜んで食べてくれる。
そして毎回、
「これ作ったの?すごーーい!
どうやったらこんなにおいしいもの作れるの?」
と大袈裟なほど称賛してくれる。
おいしくできなかった時も
「はくとうちゃんが作ったってだけで最高」と
なんと私が作ったことに
価値を感じてくれているようだ。
これってすごくないですか?
夫にとって、
わたしって最強やん!
以前のわたしは
人に感謝されても
あまり喜びを感じない人間だった。
病院で働いていたときに、患者さんから
「はくとうさんはいつも、
すぐに見に来てくれるから安心する。
ありがとうね。」
と言われても、
嬉しいと思ったり
やりがいを感じる
なんてことはなかった。
仕事として、
そうするべきと
思ったからやるだけ。
ありがとうと言ってくれたことには、
礼儀として
ほほ笑みと会釈を返していたが。
そんな
ひねくれ者のわたしでも、
作ったものを
おいしいと食べてもらえることが
けっこう喜びに感じるみたいだ。
お金は稼いでいないけど、
毎日毎日
これだけ喜んでもらえたら、
無職の自分にも存在価値があるんだと思える。
今日も旦那さんは
仕事が忙しいようなので
食後のデザートに
きなこクッキーを焼こうかな。
きな粉の香りと
ほのかなと塩気、
バターの旨みが口いっぱいに広がり、
ホロリとほどける食感は最高だ。
暑いから
アイスレモンティーといっしょ食べたい。
今日はこれだけ!
みなさまも、熱中症にはお気をつけください!