基本図
クソ野郎戦法は、ネット将棋限定の戦法である。
そして、ネット将棋の中でも、特に超早指し戦限定である。
将棋ウォーズでやるなら、3分切れ負け。
将棋クエストでやるなら、2分切れ負けがオススメである。
下図でみなさんは、どう指すだろうか。
僕の次の一手は、24歩
「なにゆってんだ、バーカ。とられたら終わりじゃねーか」
「アマチュア三段もないだろ!級位者め」
という声が聞こえてきそうである。
ところが、上図から54歩、23歩成と進んだ。
下図は投了図である。
勘の良い読者はもう分かっているだろう。
そうなのである。
クソ野郎戦法は、切れ負けということで、ほぼリズムだけで、テンポよく指してる相手に突然、24歩ととられたら不利になる歩を突然突くという、クソみたいな戦法なのである。
と、ここまで読んで、「なんじゃ、こいつ。ふざけんな」と読むのをやめてしまいそうなそこのあなた。
待ってほしい。
この戦法は、歩を冷静にとられてしまっても、そこから戦えるのである。
この戦法のメリットを挙げておこう。
①相手が引っかかってくれさけすれば、アマ名人だろうが倒せる
実際に僕はこの戦法で、クエスト上での【八段】や【七段】を倒したことも何度もあるのだ。
②引っかかってくれない場合も、相手を冷静じゃなくする効果がある
これも大切なかけひきである。将棋というものはメンタルがウエイトを占める割合も大きい。このクソ野郎戦法の基本手筋【唐突の24歩】を冷静にとられてしまった後、【六段】や【五段】を撃破したこともある。
③24歩を突いて、とられた後の展開を研究してるのは、こちらのみ
研究というほど、研究しなくても良いが、感覚が身についてるこっちと、冷静さを欠いている向こう側では、精神的な差がある。
④攻めの感覚が身につく
当然24歩などと、とられたら棋理としては不利な手を指すのだから、悠長に構えていると、歩損が響く。
ガンガン攻めるという意思を固めるために、退路を断つ戦法なのである。
これらのメリットを活かして、この卑怯な卑怯なクソ野郎戦法を使おう。
ちょっと待ってほしい。
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