ネタ【仕事ができすぎる】
コント【仕事ができすぎるスーパーの店員】
「いらっしゃいませ。お買い上げありがとうございます。レジ打ち担当のハヤシでーす。
タマネギが一点〜。ニンジンが一点〜。ジャガイモが一点〜。牛肉が一点〜。
この時点では〜、シチューの可能性もあると、思わせてからの〜、ガラムマサラが一点〜、コリアンダーが一点〜、ナツメグが一点〜、クミンが一点〜、隠し味の〜赤ワインが一点〜、隠し味の〜、コーヒーが一点〜。隠し味の〜ヨーグルトが一点〜。
そして、これがないと、何も始まらない〜、カレー粉が……。
カレー粉、ではなく、コンドームが一点〜……。ハッ。お客様!申し訳ございません!!!
こ、こちらのカレー粉の箱とコンドームの箱がパッケージが直方体で似てましたので、間違われて入れられたんですよね!!
カレー粉を取ってきますので、少々お待ちくださいませ!」
「あっ、え、か、かまへんかまへん(笑)!
隠し味で他に買うものを思い出したから、自分でとってくるわ!
ほんまやな!に、似てたから間違えてカゴに入れてしもたわ!
(お客さんのほうを向く)
というわけで、仕事ができすぎる店員にも困ったものです。
わたしは、たしかにカレーを作るつもりでしたが、カレー粉自体は家にあるので、他の材料を買い、全くの別件でコンドームを買おうとしていただけなのです。
ほとぼりがさめるまで店内をウロウロしてから買うしかないようです。
(手をあげて)10分後
「よし、あの店員のレジじゃないな。よし!これ、お願いしまーす」
「レジかわりまーす!お客様担当のハヤシでーす!
先ほどのお客様!美味しいカレーの国へようこそ〜。
あめ色まで炒めるであろう〜、タマネギが一点〜、欠かせないニンジンが一点〜、お子様大好き〜ジャガイモが一点〜、牛肉が一点〜、関東では、豚肉らしいですよ。
シチューの可能性をここへきて潰す〜、ガラムマサラが一点〜、クミン、コリアンダーが一点〜、隠し味の〜赤ワインが一点〜、隠し味の〜コーヒーが一点〜、隠し味の〜ケチャップが一点〜、隠し味の〜ヨーグルトが一点〜、隠し味なのか〜、コアラのマーチが一点〜、そして、すべては、ここから始まった、インド人の発明、ゼロの発見と〜、そしてもうひとつ〜、コンドームが一点、………。
お、お客様!こ、これは、ま、まさか、ま、また間違えて、このようなものを!」
「は、、あ、あれ?ほ、ほんまやな?あはは(笑)」
「(レジの横の館内アナウンスのボタンを押す)ビーッビーッ!!売り場担当の近藤さん、売り場にコンドームが乱れてますー。コンドームだけに近藤さんが〜、支給売り場の整理をしてきてください〜。カレー粉があるべき場所に〜、避妊具が君臨してまーす。
お客様、申し訳ございませでした!すぐカレー粉のほう、持ってきますので、少々お待ちくださいませ」
「あ、い、いや(笑)、よく確認せんかったワシも悪いからな。ちょ、ちょっと自分で買い物しなおすわ!
(客席に顔を向けて)
というわけで、仕事ができすぎる店員さんにも困ったものです。こうなったら、カレーは今日はあきらめて、コンドーム一点買いの一点突破で行きたいと思います。
(手を挙げて)一時間後
「よし、さっきの店員もう帰ったな。(サッとコンドームを出す)こ、これお願いしまーす」
「(突然飛んでくる)休憩上がりました〜!お客様担当のハヤシでーす!美味しいカレーの国へようこそ〜。カレー粉がいって、、…こ、こ、コンドームが一点……はっ!お、お客様、ま、まさか…」
「(気まずそうに)ま、まぁ、そういうことや…」
「お客様!とうとう!たどりつかれたのですね!カレー粉をお湯で溶かしただけのものをご飯にかける究極のカレーに!!」
「変な奴だーっ!仕事ができる店員じゃない!今、気づいた!!変な奴だーっ!」
(手をあげて)さらに一時間後!!
「お客さん、レジを通してない商品ありますね?出してください。見てましたよ。
どうしてこんなことするの〜?」
(暗転)
というわけで、このネタなんですが、実は思いついたきっかけがありまして。それが盟友、竹内義和先生との何気ない会話からだったんです。
竹内先生(以下、竹)「僕、あれなんですよ。スーパーでレジ打ってる店員に、『カレー作るんや、この人』って思われるのが恥ずかしいんですよ」
ハクション(以下、ハ)「え?いや、だって、カレー作る材料買ったらカレー作ると思われますやん。カレー作るんでしょ?」
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