互角のレーティング同士の角換わり

さて、読者のみなさん、あいもかわらずクソ野郎戦法に明け暮れるハクション中西です。


今日は、互角のレーティング同士の対決である。


互角という響きから何を連想しますか?


一位 ライバル

二位 互角フェス

三位 互角戦隊ゴカクンジャー



と言ったところではないでしょうか。


そうである。互角というのは、すなわちライバルなのである。

ライバルというものは、正々堂々と勝負してこそ、気持ち良い対決ができると言うものだ。


今回はクソ野郎戦法は封印しよう。


さえ、下図である。




何気ない角換わりの出だしに見える。


ライバル対決なので、じっくりとした戦いにするためには、次の一手が必要である。


下図のようになった。





ヒャッハー!俺はな!


“正義”なんて言葉が大っ嫌いなんだあ!イーッヒッヒッ!!

敵を騙すにはまず味方からって言うだろ?


くっくっく。ここの読者をも騙しながら、放った悪魔の24歩。どうなったかわかるかい?



くそっ!くそっ!


くそーっ!!卑怯者めーっ!取ってんじゃねーよ!

俺はな!プロレスで言うところのヒールなんだよ!ヒールがよ!イス攻撃をし始めたら、とりあえずは、顔面に攻撃を受けて、流血をしてみせて、そこから、逆転してみせるのが、プロレスラーだろーが!



………僕は、この瞬間気づいた。


これは、プロレスではない。ガチンコなのだと。


膝がガクガク震える。これが…恐怖か……

さて、しばらく進んで下図。




僕は棋力が低い上に、2分切れ負けなので、ほとんど読めない。上から、74角、63銀とした瞬間ぐらいに、あっと気づいた。

そのあとの81飛車である。



これでせっかく作った馬が実は死んでいる。

しかし、2分切れ負けの楽しさは、行き当たりばったりの楽しさである。旅行のプランを立てたり、オススメの観光地をめぐる気分で将棋を楽しみたいならもっと長い待ち時間でやれば良い。


実は上図はこちらのほうが有利だと思う。なぜなら、向こうも簡単に83飛車と角をとれないのだ。


なぜなら、21の桂馬が浮いてしまう。遠く28にいる飛車が効いているからである。


級位者の方に何度も言うが、将棋は、盤面をぐちゃぐちゃにされても、お互いの玉、お互いの飛車、お互いの角、そして、お互いの浮き駒(あるいは不安定な駒【飛車だけで紐がついてるような駒】ぐらいは、すぐに復元できるような意識を持つとよい。


増えてるって?

後から思いついたんだもん(笑)。


再掲。さて、下図で僕の手番である。

向こうが83飛車と取った後なら、21飛成とできるが、今はヒモがついている。


僕が指した手は65銀。




取ってくれれば、44桂などもあり、65馬と引く手もあり、こちらが有利である。

上図で74歩などもあったのかもしれないが、桂馬をとって自陣の脅威を減らしながら、44桂馬や、放置しておけば74銀とつなげば、桂馬をただでとりながら、銀で馬にヒモをつけることができる。


以下、83飛車、21飛車成、41角となった。



最後の41角は、さすがに苦しすぎる手だと思う。ただ、2分切れ負けでは、僕も散々悪手を指してきた。

これを後から批判するようなものではない。


以下、ライバル対決は、卑怯者のほうが勝ちをおさめた。






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