クソ野郎戦法で今世紀最大のジャイアントキリング

お久しぶりです。


さて、今回は、すごいです。


もう結論から言います。クエスト九段に私、ハクション中西はクソ野郎戦法で勝ってしまいました。


もちろん、僕が知らない向こうの事情(泥酔していた、または僕にわからない程度のクリックミス等)もあったかもしれませんが。




さて、上の局面はいつものようにクソ野郎戦法を使ったところである。


神よ!我を助けたまえ!実力では勝ち目がないのだ!!


そして、次の一手で私の闘志は……






途絶えた。。


もともと勝ち目のないレーティング差である。


クソ野郎戦法は、たしかに不発してからも十分闘えるものである。


しかし、声を大にして言いたい。


九段に勝てるかよ!!



ところがジャイアントキリングが起きてしまうのだから、将棋はわからないものである。




やはり、向こうも、人間である。クソ野郎戦法で、頭に血がのぼってくれたのかもしれない。下図で僕の手番だが、これなら、局面自体はやや指しやすいのではないかと思っていた。





僕の指し手は38飛。


34の銀取りになっている上、遠く33の地点に駒の効きが集中している。


そこで27角と打たれる手も考えたが、これはもう34の銀を飛車で取り、49角成となるが、僕の優勢だと思っていた。


上図からは、38飛車、35歩、同銀、同銀、同飛、65銀と進んだ。



最後の銀うちは、よくわからない。僕の低い棋力では、とてもいい手に見えないのである。ひょっとしたら、ここらあたりクリックミスなのかもしれない。


ここで23銀などという手も考えたが、攻め合いにするのは良くないと判断し、88角とひいた。なんせ、筋のよくない銀なので、ひいときゃいいと思った。引く場所だが、77だと、76銀と追いかけてこられた時に角に当たるので、当然の引き場所は88である。


なんせ、2分切れ負けなので、考える余裕はない。感性で指すのみである。上図から88角、46歩、同歩、同歩、45桂となったのが下図。



勝負手だろうか、大決戦を挑んできたようだ。


ここで32飛車成とやると、すぐに同金とはとってくれず、一度57桂成を王手で入れて形を乱されてから取られることぐらいは、僕の頭の悪さでも分かる。


45飛車と桂馬をとる手が味が良く、この時に後手は、飛車を成る場所がない。そして65の銀取りにもなっている。以下、54に銀を引かれて下図は僕の手番。




ここでの次の一手が気持ち良かった。あれ、これって、凄まじく優勢じゃない?と思った瞬間であった。


33歩と打った局面が下図だ。



同飛と取れば、42飛成で、ポロリと金を取りながら王手飛車取りで決まり。同金も、飛車が成りこめる。


以下、数手が進み下図で僕の手番である。



ここでびびって受けの手を考えているようでは負けていただろう。


以下、61金、同玉、62銀となり勝ちを確信した。




以下は、詰みを読みきっていた。そんなに難しい詰みではないので、級位者の方は考えてみてほしい。


おそるべし、クソ野郎戦法。


読者の方も、騙されたと思って是非試してほしい。こういうマグレも呼び込むことができるのである!


※くれぐれも、2分切れまけというルールの中での珍事です。自分の実力のなさはわかっているつもりですし、相手には敬意を持っております。

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