僕が考えた変則将棋【断食将棋】

今回は、少し趣向を変えて、僕が考えた変則将棋をご紹介する。


名付けて断食将棋。


ご紹介する、と言っても、このルールでやったことなど一度もないのだが、まあ、戯れに話を聞いてやってくれるとこちらとしては嬉しい。


まず、両対局者は、お腹いっぱいにご飯を食べる。


そして、断食スタートである。


お腹が空いて仕方なくなるまで、食べ物は一切与えず、水も死なない程度に与える。


そろそろ限界に近いところで対局が行われる。


ルールのベースの部分は、本将棋と全く同じである。


違う部分は、駒が食べ物になっており、相手から奪った持ち駒は、食べても良いのである。


もちろん、従来どおり、持ち駒は、盤面に打つこともできる。


どう考えても、駒を食べてしまったほうは不利なのだが、そこは限界を超えている両者である。

どうなるかわからない。


最終的な将棋としての勝者には、生姜焼き定食が振舞われる。


各駒がなんの食べ物かを紹介しよう。


歩…豆腐 (とうふの“ふ”で覚えてもらいたい)

香車…ミニおにぎり(具なし)

桂馬…ミニおにぎり(具なし)

銀…普通のおにぎり(シャケ)

金…普通のおにぎり(ツナマヨ)

角…バクダンおにぎり(ツナマヨ)

飛車…バクダンおにぎり(牛カルビ)



なお、駒の一般的な価値得点と、摂取できるカロリーを比例させた食べ物を用意することが大切である。


この将棋のルールなら、必ず人が観ると思うのだが、いかがなものだろうか。


考えられる見どころ①


最後に詰みを確信した瞬間、詰みに必要な駒以外をむしゃむしゃと食べてしまい、対戦相手を呆然とさせる。

そのあとで、また生姜焼き定食を敗者の前でむしゃむしゃと食べるシーンは圧巻である。

もし、勘違いをして、最後に豆腐を食べてしまったのが敗着となったり、すさまじいドラマが観れる可能性がある。


投了間近と判断すると、生姜焼きの準備が行われ、ニオイがまた、対局者の理性を狂わせるのである。


考えられる見どころ②


優勢なほうは、自分が不利にならない程度に持ち駒の歩をパクパクと食べながら、相手の顔をチラリと見るような盤外戦術ができる。

なんせ、お互い何も食べておらず、死にかけているのだ。マナー違反などは、この将棋には存在しない。

あるのは、生か死かである。


考えられる見どころ③


相手が食べたから自分も食べる、のような実に見たこともない駆け引きが繰り広げられる。


以上、ザッと思い浮かぶだけで、色々な駆け引きが考えられるのである。


ただふざけてるだけと思う読者の方に、真面目な提案。

断食将棋は、実際に食べ物にせず、数値化すれば、普通に楽しむこともできるのである。


最終的に勝ったほうには点数30点が与えられる。

途中で、持ち駒を食べる(食べるという宣言で良い)と、その食べた持ち駒の点数が入る。歩は、一点など、色々遊んでみて、一番盛り上がる点数を統計的にとればよい。


誰か、この断食将棋、僕とやりませんか?
















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