春の風

心を温めるとき
心が寒いとき
人はどうやって
生き延びて来ただろう
文明の発達や時代とともに
人の心は発達して来たのだろうか
同じ喜びは無かれど
同じ過ちはあるだろうと
考えずにはいられない

人間は生涯発達していくと
エリクソンは言った
それとは、別に
魂の年齢や成熟は
実年齢とは離れたとこにあるようだ

何もしない時間に訪れる静寂は
そんなこととの向き合いだ
考えるな感じろ、なのか
感じるな考えろ、なのか

そうこう考えるうちに
思考回路が長い過去からの連なりになっていることに気付く
春の訪れは
生ぬるい風の匂いは
人の感性は
ゆるりゆるりと
世界を今も廻っている

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