『はじめての催眠術』
『はじめての催眠術』
著者:漆原正貴
出版社:講談社 (講談社現代新書)
発行年:2020年9月20日
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本書を読む前、「催眠」について誤解していました。今まで、何だか怪しいなとか、本当に効いているのかなとか、色々と外野で思っていました。その誤解がとけただけでも、読む価値がありました。それ以上に催眠の歴史や催眠研究などの知らない世界を知ることができて、とても興味深かったです。
著者は、「催眠」に対して以下のような定義をぶち上げます。
催眠とは「知覚や感覚、感情に関して、何か変化が起こるという期待があったときに、実際にその変化が実現する現象」のことです。(p.22)
定義に入っていてもおかしくないワードが一つ抜けています。その理由は終盤に書いてあり「なるほど」と思いました。(あと、冒頭の引用が京極夏彦さんの小説からの抜粋です。さすがです。)