『AI vs. 教科書が読めない子どもたち』
『AI vs. 教科書が読めない子どもたち』
著者:新井紀子
出版社:東洋経済新報社
発行年:2018年2月15日
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(内容紹介)
大規模な調査の結果わかった驚愕の実態
――日本の中高校生の多くは、
中学校の教科書の文章を
正確に理解できない。
多くの仕事がAIに代替される将来、
読解力のない人間は失業するしかない……。
気鋭の数学者が導き出した
最悪のシナリオと教育への提言。
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三年くらい前に、私が勤めている営業所の支店長(当時)に薦められて読んだ本です。AIについて大きな誤解をしていたのと、私自身もAI技術の下位互換になり得る未来に絶望した覚えがあります。
こういう状況下なので、改めて本書を読んでみることにしました。ただ、忘れていた箇所が多く、新鮮な気持ちで驚いたり悩んだりすることができました。(三年経っても成長していないってことか……。)
著者が科学者として肝に銘じていることがあるそうです。〈科学を過信せず、科学の限界に謙虚であること〉(p.158)だそうです。これはどのような職業でも当てはまりそうな気がしました。
考えさせられます。
〈私たちが、人間にしかできないことを考え、実行に移していくことが、私たちが生き延びる唯一の道なのです。〉(p.281)
人間にしかできないこと、ですか……
三年前の自分よ、ちゃんとそれについて考えたのかい?