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想いを繋いでいく

この蓮の苗は近所のおじいちゃんから受け継いだもの。もう10年は我が家で生きている。植え替えの時、失敗して咲かない年もあったが、この失敗で何度かおじいちゃん、おばあちゃんに会いに行っていたのだ。
昔ながらの地主さん、農家さんでお家も現在も蔵があったり、しっかりした日本家屋である。
このおじいちゃんは、近所の人に楽しんでほしいと 100鉢以上の鉢を用意して夏のこの時期
近所の人を豊かにさせてくれていた。

同じ蓮でもものすごく種類がある。
丁寧に苗に名前を記載して、毎年新しい苗を作ってくれていた。
コロナになって、老齢だから会いにいかない年月があったら、
おじいちゃんは亡くなっていた、 そしておばあちゃんも病気で入院したりで以前のお二人ではなかった。
お線香あげたかったが、コロナを気にしてそれもしないで 遠巻きにおばあちゃんと話して帰ってきた。

私もここからの苗を増やして、福山の実家や 篠山の友人宅に送ったものだ。どうか、多くの場所で誰かの癒しになるように。。。と
おじいちゃんの想いが伝染していってほしくて。
写真家として何枚も蓮の撮影はして、多くの姿のものがお客さんのお家に飾られていった。
私がもっと元気な時は、夜中から土砂降りの時に撮影したものもある。

先日購入された人の家に行ったら、飾られていて。。。
あーーこの作品は、もう今の自分では撮れないな。。。と感じたものだ。
でも逆に今の自分にしか、撮れない蓮の姿もある。

そんなことを感じながら、毎年蓮を増やしていってる。
夏の間たった3日間だけど
幸せをくれる姿

先に天国に行った人を思い出す

分けてくださった、おじいちゃんの想いをつなげていきたいと思っている。
こんな人との寄り添い方もあると

「自分のキャパで、できることをしていく」
これが私の心情だ

体の色んなところにダメージが出るが、それでも今の自分の中でできることはある。
お花のように無言で 誰かに寄り添える生き方
好きだな。。。。

おじいちゃんありがとう。。。
素敵な想いの伝承を


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