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宮古上布 文化を受け継ぐ人たち
今回の宮古島上陸の一つの目的にはこの宮古上布という450年前からある布の撮影もあった。
これは一度の撮影では到底完了できず、何度も足を運ぶ必要がある。
まずは知らない方が多いだろう、この織物の素材は ちょま糸を作るところから始まる。
イラクサ科に属する ブー(苧麻)を 40日で刈り取り その繊維を使って糸を作るのだ。
多分知らない人が見たら 普通の雑草にしか見えないだろう。宮古では気温が高いため年に3回ほど収穫できるようだ。
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手作業でこのブーを刈り取り、葉っぱを取り除いて茎だけにする。
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しばらく水につけて苧麻の茎から表皮を剥いで、ミミガイを使って繊維を薄く取っていく
とった繊維を乾燥させて保存
50センチくらいのものを その後結目を作らずに手でよって糸を作っていくのだ。
今回はこの刈り取りとミミガイを使って糸になる繊維を割くところまで撮影ができた。
自分も体験させてもらったが、なかなかすぐには ミミガイをうまくつくにはコツがいった。でも綺麗な繊維は美しく
これが紡がれ反物になった姿がイメージできた時に、なんて美しい布になるのか?と感動もしたのだ
数人の若い宮古の女性たちが、ベテランのオバーから教わる。
まるでおばーの手先は魔法使いのようだ。
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昔の人がこの雑草のような草からよく、糸を作ろうと思ったことか?そしてそれが見事な反物に変身。
今デジタル文化、石油を使って生きてる私たちの生活で これらが無くなったときに、私たちは生きていけるのか?
あるもので、生きる知恵を残していかないといけないと思っている。
こんな昔ながらの知恵を大事に 未来の人に残していく必要があると感じるのだ。
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ー身の回りにあるものだけで生きていくー
これは20年前に三浦半島に引っ越してきた時に、自分の中で決めていたことだ。そのために頭を使うのだ。
歴史は昔から好きでない自分が、生きる知恵とし昔の人の文化から学んでいく。
これを探求していくには、何度も何度も宮古島に通う必要があるだろう。
苧麻を紡いで、宮古上布にしていくまで
一人の人が織り出来上がるまで 反物は8年以上かかるらしい。
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コロナのおかげで海外にはいかず、国内のこういう伝統文化を深く知るきっかけになった。
この撮影は数年にわたり続いていく