白門一新会防災企画2022 第1弾「最強の非常用持ち出し袋を考えよう〜今日からできる防災・減災〜」を開催しました!!
こんにちは!
コアスタッフの大上拓紘です。
今回は11月20日(日)18〜19時に最強の非常用持ち出し袋を考えよう〜今日からできる防災・減災〜と題して防災イベントを開催しました。
イベントは2部構成で行いました。
第1部はコンセンサスゲームです。
災害のシナリオを1つ用意し、30のアイテムから一時避難に必要な持ち出し品を15個選んでもらうものです。(活用法は選択の際には載せていません)
●想定シナリオ
あなたは東京都在住です。今は12月××日の寒い夜です。
学業や仕事を終えて家に帰宅しました。夜ご飯を食べてお風呂から上がり、ゆっくりしていた時のことです。突然、大きな揺れに襲われて家具などが倒れて電気が消えました。手元にスマートフォンを持っています。検索すると関東を中心に震度6強の地震が発生したようです。太平洋沿岸には大津波警報が発令されています。幸い住んでいる場所から海岸までは40キロほど離れているため、津波の心配はないようです。しかし住居は崩れかけているため、避難が必要になりました。防災無線が鳴り響き、近所では火災も発生し、人々は混乱しています。
この状況下で生き抜くために,30アイテムの中で必要なものから重要度の高い順に1番から15番までの順位をつけて避難しましょう!(最も優先度が高いものが1となります)
●30のアイテムと活用法
1. ホッカイロ →停電で暖房が使えない時に有効
2. アルミホイル →固めれば皿になり、火にかければ鍋に
3. 携帯用トイレ →避難所のトイレが故障や断水時に有効
4. ラップ →皿にかければ節水
5. ライター →火を起こせることにより料理や物を燃やして暖に使える
6. モバイルバッテリー&乾電池 →現代では必需品?
7. 非常食(水、食料など約3日分) →生命維持において食料は必須
8. メガネ →普段コンタクトレンズの人
9. 常備薬 →避難所や自宅避難でも環境の変化で体調崩しやすい
10. 生理品 →女性は必須
11. 補聴器 →家族に高齢で耳が不自由な方がいれば
12. 雨具(傘、レインコート) →避難の最中など、防寒対策にも一定の効果
13. L E Dライト →スマホのライト以外にあれば良い、停電時に有効
14. 携帯ラジオ →スマホのバッテリーを極力使用しないように情報収集(避難名簿読み上げされることもある)
15. 救急セット →瓦礫などを歩く場合に予期せぬ怪我も
16. エアマット →避難所の床は硬いことが想定される。就寝時の放熱も低減
17. レジャーシート →避難所で自分の区画を作ることに有効。携帯トイレ使用時にはプライバシー保護
18. 温熱シート(アルミブランケット) →防寒
19. 除菌シート →断水で手が洗えない場合などに有効
20. マスク →感染症対策。津波が引いた後など街を歩けば、乾いた砂が舞う。
21. 防犯ブザーorホイッスル →建物に取り残された場合などに合図
22. ポリ袋 →ゴミ袋以外にも汎用性高い
23. カセットコンロ →大きな荷物にはなるが、暖かいものが食べられる
24. 浄水器(川の水などが濾過可能) →給水車が来ても避難者の数によっては水が手に入らないかも
25. 筆記用具、メモ帳 →避難所で情報メモや安否確認で意外と活躍した
26. タオル →硬いものを包むとハンマーにもなる
27. 給水袋 →ポリタンクは大きいので、コンパクトな給水袋は良い
28. 衣類(下着等) →避難所では何日も同じ服を着ることが想定されるので衛生面◎
29. 軍手 →割れたガラスなどで怪我しないように
30. マルチツール(十徳ナイフなど) →利便性が高い。普段は携帯できないのが難点。
もちろん参加者全員が選ぶものには違いがありました。
一見、避難の際に選ばないようなものでも発想次第で有益に使えるので実は必要な物だと分かりました。避難用の持ち出し袋はネットで検索すると出てきたり、通販サイトで売っていますが自分で作っていく大切さも実感して頂けたと思います。
第2部では持ち出し袋を作る上での考え方や在宅避難の際の食事、防災に関する情報収集方法をご紹介しました。
実際に持ち出し袋を作る上では、ふたつに分けて考える、という方法があります。ひとつが「非常用持出袋」もうひとつが「インフラ代替セット」という考え方です。非常用持出袋には、「危険な状況から安全に逃げ出すためのもの」「避難時に命を守るもの」という視点で必要なものを入れます。インフラ代替セットですが、これは言葉の通り、「災害後、インフラが復旧するまで生き抜くためのもの」「在宅避難の生活を支える・快適にするもの」という視点で用意します。どちらに何を入れるか、何を想定するか、みなさん一人ひとりの状況に合わせて変わってくると思います。今すぐ完璧な備えをするのは難しいと思いますが、例えば明日突然停電が起こったとして、懐中電灯が1本あるかないかでも安心感が変わってくると思います。今日の優先順位付けをふまえて、必要そうなものから少しずつ揃えてみてください。
在宅避難の食事ではまず準備しておきたいのは、水や火を使わずに栄養補給ができる食品です。災害直後は停電や断水が予想されます。開けてすぐ食べられる栄養補助食品(カロリーメイトやクリーム玄米ブランなど)やゼリー飲料などを備えておくと安心です。次に、少ない水や電力で食べられる食品について紹介します。停電・断水しているけれど備蓄の水はある、カセットコンロならある、というようなときに便利な食品です。例えばアルファ米を使った備蓄用食品は、水でも調理できますし、お湯を沸かして注ぐと調理時間が短く温かいごはんが食べられます。またラップやアルミホイルがありました。普段使っている食器にラップをかぶせて使い、使ったあとにラップだけ捨てれば洗い物に使う水を節約できますし、アルミホイルも食器や調理器具の代わりに使うことができます。災害時でなくても、ちょっと洗い物が面倒だな、というときなどに試しておくと、災害時にも同じ方法が使えて安心かもしれませんね。実はカップ麺も時間をかければ水で戻して食べることができますので、普段から少し多めに買っておく、というだけでも災害対策になります。ちなみに「日常使うものを多めに買って備蓄しつつ、期限の近いものから消費していく」という方法をローリングストックと言います。すぐできる備蓄として、インスタント食品やレトルト食品、トイレットペーパー・ティッシュペッパーなどをローリングストックしてみるのもおすすめです。
最後に、防災に関する情報収集方法についてです。まず確認したいのは、自分の住んでいる地域の防災情報です。災害が起こったときどんな危険があるか、災害ごとの避難場所はどこか、自治体はどんな災害対策を行っているか、などの情報を集めてみてください。
災害はいつ起こるか分かりませんし、いつ起きてもおかしくありません。起こる前に対策をすることで、起きてから適切に対処できると考えています。この記事を読んで少しでも興味がある方はアーカイブとして残した動画を視聴したり、今日からできることを少しでも良いのでご自身で行動を起こしてみてください!
そして別のメンバーで第2弾のイベントが12月17日(土)18:00〜19:00にオンラインで開催されるのでご参加お待ちしております。