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マンガ雑感想 グラゼニ パ・リーグ編9巻 胴上げは二の次なのだ!
この記事はネタバレを含みます。
やっぱり凡田はリリーフなのだよ
シーズン最終戦、泣いても笑っても優勝が決まる試合。先発のマウンドには最多勝を狙うギーダが中4日で登板するも、ピリッとせず4回で降板。あとを託されたのが先発のFA戦士・夏之介。やっぱりリリーフでいい場面が回ってきましたね。これだけ先発で活躍しても、周囲の評価は本職・リリーフなんですね。徳さんが言うならまだしも、菊水コーチに言われるってことは相当ですねw
夏之介の特性として肩を休ませるとボールが来るという特性があり、今まで幾度となく都合よくつかわれてきましたが、今回もそのパターン。前回すぐに降板したことで肩が軽くなった夏之介は打たせてとる技巧派のピッチングで見事無失点。まあ、いつものパターンなわけですが、毎度毎度見事なものです。なんだかこの特性を生かすなら、ショートスターターとかいいんでないのと思いますけどね。スパイダースのころは他の中継ぎが弱くてイマイチハマりませんでしたが、7,8,9がそこそこ強くなったゴールデンカップスなら結構いけるんでないかと思います。ダーティさんは怒りそうですけど。
嘘みたいだろ死んでないんだぜそれで
夏之介のあとはアマガキ隊が登板することになるわけですが、ここでの菊水コーチの演説が見事。本人が一番テンパっている気もしますが、名迷演説で見事三人の緊張をほぐします。ここで菊水コーチがあたふたしちゃうのが勝ち慣れてないチームって感じでよいですよね。多分、モップスではありえないこと。というかしょうがない面もありますけど、監督含めてアマガキ隊(特に本木)の信用なさすぎw 仮にもこいつらでシーズン勝ってきたのにね。その分、徳さんの慧眼が褒められるわけでもありますが。
そしてピッチングのほうはというと鉄至ビデオで覚醒した本木が快投乱麻の活躍で中軸を打ち取り、優勝をもぎ取るわけですが、その裏であまりの疲れに寝落ちする本木。ここ、去年までくすぶっていた若手が1年1軍でやり通した疲労感が伝わってきてすごくいいシーンなんですけど、4ページくらい使った死んでるかものくだり必要ですかね?笑 ”死んだように眠る”にしてももっといいやりかたあるだろ!と叫びたくなるような展開で、いいシーンが台無しだなと思いましたけど、こういう意味わからない演出はグラゼニの味ですね。
でもそれくらいの疲労感を描写したというのは、野球漫画史に残ることだと思います。こういう優勝のところって達成感とか歓喜、祝福、みたいなところばっかりにフォーカスされがちですけど、プロの選手ってすごい消耗の中でやってきたわけで、それを歓喜の胴上げよりも優先して描くっていうのはグラゼニらしいというか、そういう王道ではないことを行くマンガとしてとてもよかったです。
契約更改? その前にポストシーズンだ!
さてグラゼニによくある興味ない試合は吹っ飛ばして、オフの話へ! と思いきやパープルシャドウズとのCSちゃんとやるみたいですね。まあ則くんとか河内とか面白いキャラ揃っているし、省略はもったいないですしね。
ポストシーズンがどうなるのかも楽しみなのですが、契約更改もとても楽しみ。今年はとにかくネタが多い。大躍進したアマガキ隊、坪内とギーダ。夏之介は3年契約なので、あまり関係のないオフシーズンなのですが、若手の査定が面白そう。特に興味深いのはアマガキ隊内の査定にどういう差がつくか。最後に菊水コーチからフォローがありましたけど、布川だけノンタイトルなわけで、そこがどう響いてくるか。
なんだか僕の勘だとポストシーズン布川が活躍して、本木薬丸がぴりっとしない展開もありそう。それで年俸もめるみたいな。そこにシーズンの勤続疲労とかも絡んでくるとなお面白いですね。さらに菊水プラスの約束は履行されるのか。久々にグラゼニな話が楽しみです