クレヨンしんちゃんは素晴らしい
最近、クレヨンしんちゃんブームが来た。子どもの頃から好きだけど、好き度が急上昇している。なぜこんな急にブームが来たのかはわからない。
しんちゃんは頭を空っぽにして何も考えずに見られるので、数ヶ月前から、出勤前や寝る前に憂鬱な気分になったら見るようにしていた。
しんちゃんはまず顔が可愛い。あのシルエットも、ひろしとみさえに怒られながらも楽しそうな姿も、ひまわりの前ではちゃんとお兄ちゃんなところも。映画だと感動的なヒーローになるところも。
あと自己肯定感が高くて羨ましい。
キャラクターだけではなく、子どもの頃と大人になってからでは視点が変わったように思う。よく言われていることだけど、実は大人向けのアニメだと思う。
一番最近見たしんちゃんの映画の中で、ひろしが急に海に行こうと言い出し、しんちゃんが喜ぶ横でみさえが「疲れてる?」と声をかけるシーンがあった。ひろしは「疲れてたら海になんか行かないよ」と笑っていたが、疲れたら自然いっぱいの地で癒されたくなるというのは、子どもの頃はなかったことだと思う。自然の中でも特に水のある場所が良いと聞いて、私もその時期ちょうど滝を3ヶ所ほど見に行っていた。
子どもに伝わらない、大人ならわかることをあえてセリフにする。しんちゃんにはこんなシーンがいくつもある。
しんちゃんの映画は漏れなく泣けるけど、どれかひとつ選べと言われたら、オトナ帝国の逆襲かな。
しんちゃんがボロボロになりながら東京タワーを駆け上がるあのシーンで泣かない人はいるのだろうか。
家族でもっと一緒にいたい、喧嘩しても一緒がいい、大人になって綺麗なおねいさんといっぱいお付き合いしたいと訴えるあの姿を見て、声を出して泣いた。今も思い出して泣いている。
疲れた大人にはしんちゃんを見ることをお勧めしたい。