対話を通じたものづくりを

私たちは、ものづくりの企業です。
事業を営む中で実感してきたことは、ものづくりとは、生産設備を整えて、みなで手を動かせばできるものではないということです。
なによりも大切なことは、対話をすることです。

箔一では、直営店を運営しています。
その大きな動機は、お客様の声を聞きたいということでした。私たちが良いと思ったものであっても、それをお客様に良いと思っていただけるとは限りません。逆に、私たちが気づいていない、お客様の要望というものもあります。

だから、私たちはお客様と話がしたいと考えお店を作りました。
いまも、そういう思いを込めて、お店を運営をしています。

おかげさまで、私たちの技術力は、箔業界ではどこにも負けない水準に達しています。ここ数年は、デザインの力もついてきましたし、日本でトップクラスのアーティストやデザイナーとの仕事も増えてきました。

そうした中であっても、お客様との対話こそが最も大切なものだと感じています。極めて高度な技術であっても、お客様がそこに価値を感じなければ、意味がありません。素敵なデザインであっても、それがお客様にどんな感動を与えられるのかは、工房にこもっていてもわかりません。

対話の中でお客様が望んでいることを知り、それを実現すること。
それが箔一のものづくりにおける、最も大切な考え方です。