わが社の行動規範について⑨/感謝の心を忘れないようにしよう。
創業から間もないころの話です。
ある雨の日、配送された荷物が濡れていたことがありました。
それに気づいたスタッフが配達の方に苦情を言ったそうです。
そのとき、当時の社長、創業者である浅野邦子が社員を諌めました。
少しくらい濡れたのがなんだというのか。それよりも、雨の中に荷物を届けていただいたことに感謝しなさい、ということでした。
世の中はつながって、回っています。
配達をされた方にも友人や家族がいるでしょう。荷物を届けて怒られたか、感謝されたか。それは、その人の感情に必ず残ります。その感情は、人から人へと伝わって、いつか帰ってくることもあるでしょう。
感謝の気持ちは、周りに良い影響を与えます。
人に感謝の気持ちを伝え続ければ、何か困ったことがあったときにも、助けてもらえるかもしれません。そういう意味で、心からのありがとうを言えることは、自分自身にとって大切なことです。
人生はうまくいくことばかりではありません。
つらい時に不平不満ばかり言っていても、活路は開けません。むしろ、小さなことにも感謝の気持ちを持ち、それをはっきりと伝えられる人は、必ず周囲から助けの手が差し伸べられ、新たな展望を開いていくことができるでしょう。