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新年のご挨拶
新年、あけましておめでとうございます。
昨年度は、日本全体がコロナ禍から立ち直り、いたるところに活気が戻ってきました。みなさまも、とても忙しく過ごされたものと思います。
私たちにとって、2023年は忘れられない年となりました。
箔一の創業者であり、私の母でもある浅野邦子が天へと旅立ったためです。
創業者を失ったことはつらく悲しい出来事でしたが、時間がたって少し冷静になると、これも一つのメッセージであったのではないかと感じています。「これからは、あなたたちの力で前に進みなさい」と想いを託された、とも思えるのです。
来年2025年に、箔一は創業50周年を迎えます。
創業者を失った2023年、節目の年となる2025年。
その中間である2024年とは、
創業の誓いを改めて心に刻み、節目の年に向けて箔一らしさである挑戦する姿勢を一層鮮明にして、金沢箔の新たな可能性を追求していく年としなければなりません。
コロナによって、人々の価値観は大きく変わりました。
人とのつながりの大切さ。旅行や外食ができる、あたりまえの日常の大切さを改めて学びました。そうした中、人々は量ではなく、質への関心を高めています。
また、世界がどんどん一つになっています。
私たちの販路も、海外へ広がっています。インバウンドも活況で、店頭は国際色豊かなお客様でにぎわっています。金沢でものづくりをしながらも、海外の動向がよりダイレクトに影響するようにもなりました。そして、こうした人たちが求めるものも、日本らしい上質な商品です。
私たちはいま、日本の伝統を受け継ぐ企業として、より大きな責任を感じています。先人から伝えられた技法を、今の人たちの暮らしのなかでどう役立てるか。また世界の人たちに向けて、その価値をどう伝えていくか。
そうしたことを考え続け、挑戦し、新たな伝統を作り出すことが私たちの使命です。伝統とは革新の連続です。昔ながらの産業であっても、常にチャレンジをすることによって価値を認められるのです。
創業者の残した理念と言葉を大切に受け継ぎながら、伝統の金沢箔の未来を切り開いていく。2024年の年頭にあたっては、私たちの原点を見つめつつ、挑戦を続けていく決意を新たにしたいと思います。