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経営は種を蒔く仕事
組織図は、一般的にピラミッド型の系統図で記述され、指揮系統の流れを示しています。その前提には上から指示があり、下の人はそれに従うという考え方があります。
私は、少し違った感覚を持っています。
日々、様々に指示を出していますが、極論すると、別に指示通り実行されなくても良いと思っています。現場は常に流動的ですし、それぞれの担当者の考え方も尊重されるべきだと考えるからです。
私は、経営者は種を蒔くのが仕事だと思っています。
アイデア、考え方、方向性などを示して、それを実現するために責任者を指名して、人材や経費といった経営資源をゆだねていくのが私の役割です。
それは、種を蒔くことに似ています。
私が望むのは、蒔いた種が、一人ひとりの担当者のなかでしっかりと根を張り、やがて大きな実を成らせることです。
もちろん、すべてが思った通りに行くわけではありません。
黄色い実をイメージして蒔いた種が、実際には緑色の実となることもあります。でもそれはそれで良いと思っています。むしろ、意外な成果がでるほうが面白いとも感じます。
時には、うまくいかず、せっかくの種を枯らしてしまうこともあるかもしれません。それも叱責することはありません。頑張ったのなら、その価値は認められるべきでしょう。
私は、種を蒔いて、それがどんな実を成らすのかを楽しみに見ています。
経営者として大きな期待をもって蒔いた種ですから、受け取った人は、大切に育ててほしいと思います。