1人ひとりが語り部であってほしい
箔一では、自分たちの意思や思いを、自分たちの言葉で語れることを大切にしています。不言実行という価値観もありますが、私はよいと思いません。誇りをもって仕事をしているのですから、その思いをきちんと伝えるべきだと考えています。
なかには、口下手な人もいるかもしれません。それでも全くかまいません。
立て板に水のように、流暢に話せる必要はありません。たどたどしくても、伝えたいという強い熱意があれば、きちんと伝わります。話すのが苦手だからといって、黙っていたら決して伝わりません。誰にも知られていなければ、何もしていないのと変わらないのです。
当社では職人でも、内勤のスタッフでも、店頭のスタッフも、営業も、それぞれがストーリーテラーであろうとしています。金沢箔の素晴らしさを、多くの人に知ってもらうことが、私たちの会社の目標です。そのためには、一人ひとりが、自分の言葉で物語を語り継ぐことか欠かせないのです。