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言葉を研ぎ澄ませる、ということ
私たちにとって、もっとも大切な仕事は
「伝える」ことだと思っています。
特に近年は、情報があふれ、
伝えることがますます難しくなっています。
お客様にお伝えしたいことは、たくさんあります。
伝統の金沢箔という素晴らしい素材、
加賀藩から受け継がれる物語、
職人たちのものづくりへの情熱、
現代の暮らしに合わせるための技術開発についてなど、
その内容も多岐にわたります。
更に最近では、日本中の産地とのコラボレーションや、アーティストとの協業、海外のお客さまとの取引も増えており、伝えたいことも増え続けています。
伝えたいことが多いからこそ、悩むのです。
接客のなかで、お客様から頂ける時間はほんの一瞬です。
私たちの伝えたいことを全部言おうと思っても、とても時間が足りません。
だからこそ、言葉を研ぎ澄ませる必要があります。
たった一言でも、お客様の心に残る言葉が必ずあるはずです。
ごく短い時間、ごくわずかな言葉しか許されない中でも
私たちの想いが伝わる方法が、必ずあるはずです。
時代の空気や、お客様の関心をしっかりとらえ
言葉を研ぎ澄ませていく。
そのことがなければ「伝える」ことはできません。
だから、伝えることに、もっと真剣になっていきたいと考えています。