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たびのはじまりと、終着点
去年の旅から、人生を振り返る(副題)
(発表スクリプトを共有します)
去年の休学中に、旅をしていました。
大きな変化のある一年だったので、振り返りたいなあと思って、発表することにしました。
最近は岩手に遊びにいって、とんでもない雪を体感したのが楽しかったです。
表現教育とか、土に触れるとか、心豊かに生きることに関心があります。
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この発表の流れとしては、
わたし自身、
こころを病んでしまっていた状態から、
旅をとおして、
前向きに活動しはじめることができました。
なにか聞いてよかったと思える発表になれば嬉しいです。
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ではなぜこころを病んでしまっていたのか
っていうところなんですけど、
→わたしはずっと、人の目をうかがって、顔色をうかがって、良い子として生きてきました。
教室のなかで生き延びるために、先生に好かれることと、クラスメイトから好かれ、嫌われないことを頑張っていました。気づいたときには自分の中身が空っぽで、まあ空っぽなはずはないんですけど、外に出してこなかったから気づいたときにはもはや出せなくなっていた。
いい子でいることで、
教室のなかではいい立場でいられたんですけど、
高校に入って
それぞれがいろんな価値観を持ち始めて、
進路に「自分」というものが求められだすと、困りました。
それまでずっと「良い子」優等生でいたから良い成績をとれてよい高校に入れてってそうやって進んできたのに、
急に ハイおまえの人生だよ って突き放された感じがしてすごく違和感を覚えたり、
当たり前なんですけど、当時こころがすごく孤独だった自分は、
忙しない日々が忙しなく進んでいくだけで、
だれも自分の人生を教えてくれないことにも絶望しました。
なんとなくまわりの流れに乗れないまま浪人をして、大学に入りますが、そのあいだずっと、無気力感をかかえていました。
うまくできない自分なんて解釈違いで、完璧じゃないと許せなくてでも完璧じゃないっていう
理想と現実の乖離がつらく、
傷つくのが怖くて外に出なくなり、
出れなくなり、結果として引きこもりました。
大学も通えずに家にいて、
けっこうメンタルが限界になります。
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去年のこの時期、
このままではどうしようもないと、
めちゃくちゃ勇気が必要で、
メンタル限界だったけど、
先が真っ白になるから底知れぬ不安を覚えながらも、
休学して、環境を変えて過ごすことを決断します。
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旅のようすです。
はじめの2か月を離島のゲストハウスで過ごし、
そのつながりで岩手のほうで滞在したり、
はじめてのひとり旅をしたり、
ふるさとワーホリに参加したりしました。
そのなかで、枠にとらわれず生き生きと生活するいろんな人を見ることができて、
自分も好きなように生きていいんだ、とか、むしろ、自分の好きなように生きないともったいないと思えるようになったのはすごく大きな変化でした。自分を縛っていた、こうじゃないと みたいな枠 固定観念を外していけた時間、
人生に主体性を取り戻した時間でした。
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ただ、旅は刺激がたくさんあってめちゃ楽しいなかで、神戸に帰ったら病んでいたので、
本末転倒か?とか思いながら、
結局のところ、自分のまわりを自分で彩る力、
それまで出会ってきたひとたちみたいに、
自分が、生き生きと生きる力 がいるなあと思うようになって、
地元神戸で、おもしろい人やことに出会う努力をしようと決めて、戻ってきました。
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本当にゼロの状態から始まったんですが、
でも、ひとつのイベントに勇気を出して行ったことから、
人のつながりや紹介で、興味のあることにどんどん出会っていけて、世界が広がっていきました。
神戸のことをそれまでずっと、都会で、つめたいまちで、資本主義しかないとか思っていたんですが、
じつはおもしろい人はいっぱいいて、楽しいところだと思えるようになったのは嬉しかったです。
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旅の結果をまとめると、
成長その1は、
それまで不安定だったこころが、人とのかかわりを通して安定したところです。
一生心がグラグラしている私を、ただそこにいていいと認めてもらえて、認め合って、という関係をいろんな人と繰り返せたことがキーになったんじゃないかなと思います。
人間はひととの関係のなかでのみ存在できる、という言葉がありますが、
人と関われることを自分は求めていたんだなあと思いました。
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そして成長その2は、
去年の旅をはじめるまでの自分のように、
どこかこころに満たされなさを抱えて生きているひとを、
なにか救えたらいいなと思うようになったことです。
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やかましくなっちゃうのであれなんですけど、
これはマズローというひとの唱えた、欲求階層説というもので、私は最近これを思い出して感動しました。
人間の欲求はこのピラミッドの下から上へあがっていく、という内容です。
現代に生きて日本で何不自由なく暮らしていると、
満たされていないなんて言いづらいようなところがあるような気がしていて、
でも、さみしさとか孤独を抱えている人はいて、それは
こういう話ができる友達がほしい とか、本音で話せる友達がいない みたいな、
この図でいうところの緑とか黄色の部分で。
本人も、まわりも
見落としがちなんじゃないかなと思っています。マズローによると、緑と黄色の人間関係を求める気持ちまで含めて、たとえば食欲や睡眠欲と同じな、欠けているとつらい欲求らしいです。
鋭いなあと思いました。
自分も人との関わりの大事さは、人と出会ってから気づいたから、その部分に積極的にはたらきかけていったら、なんとなく辛さを抱えている人って減るんじゃないのかなあって、思っています。
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いま考えるネクストステップは、
自分でここちよい場をつくれるようになりたい、ということです。
火を起こせば人があつまるみたいに、
どこでも どんな状況でも、自分にとって心地よくて次につながる、人間関係をつくることができるという自信がもし持てれば、自分は社会を生きやすいと思えるようになります。
そしていずれ、
だれもが自分で自分らしいコミュニティをつくることができることにつながったら、
どんなひともどんな場所でも生きていけるし、
人生を、自分で変えていけるものだと思えるようになって、
人生を自分ごととしてすごせて、
幸福度が上がるんじゃないかと思います。
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では自分で心地いい場を持つための私の課題は、
人間関係で、とくに自己紹介が苦手です。
世の中には元気でいること、まっすぐ進んでいることを当然とみる人もいて、
自分はまっすぐストレートに生きてきた人間じゃないので、休学してた自分 いま何してるかよくわかんない自分にどこか引け目があって、
はみ出してきた自分を価値もないみたいにどこか自分で卑下してる部分もあって、
初対面のどんな価値観かわからない人に自己紹介ができない。
でもそれじゃ世界が広がっていかないから、
自然と仲良くなれちゃうような雰囲気をもっているイベントとかがすごくいいなと思うし、つくれるようになりたい。
いちばんはじめにダメダメなところを伝えて認め合うようなはじめましての会をやってみたい。
(肩書き並べから始まる人間関係と、その後の関係性のつづき方が違うんじゃないか?と考える)
アイスブレイクをしたら、なにもないそのままの自分でなぜか仲良くなれるとか、
演劇ワークショップに参加して、
演劇の手法を使ったコミュニケーションゲームを通して、お互いの声や動きや、それを表現することを認め合えて、
お互いに初対面なのに本当に居心地の良い空間が生まれて感動したりだとか、
そういう場づくりを通して、
自分自身の、初対面が苦手という課題を解決していきたいと思っています。(人と関係を築く上で障害になっていた部分)
コミュニケーションや、場づくり、表現教育について学んでいきたい。
わたしは周りのひとをまきこむことが好きなので、まきこんで実験的にイベントをやってみたりして、自分自身の課題のクリアに進んでいきつつ、
まわりのひとと一緒に考えていけたら、
その輪がじわじわ広がっていったら、
その過程で、どこかで誰かのこころを救えたら、
いいなあと思っています。
おわり。
ここまで読んでいただいてありがとうございます。
もし、
この人おもしろいよ、この場所やイベント合うんじゃない?/この事例見てよ、っていうのがあったらぜひ教えてください。
居場所づくり、成長コミュニティ、
表現教育、
身体表現や自然に触れること、
演劇ワークショップ
☝️こういうことに興味があります。
Special Thanks
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この発表原稿およびスライド作成は、
半年前から発表する日が決まっていた中、
とんでもなく難航しました。
①まず言葉が出てこない(言えることがない、まあまずまとまらない)
②いろいろ感じたことや変化を思い出して膨大な量になる(いろんな情報がありすぎて当事者だし取捨選択がわからない)
③結論を見失う、要約ができない(いったい何を言えばいいんだ?)
何から手をつけていいかわからなかった時、
救世主のように現れてまさにこのような(もっとすごい)ビジョンレポートの発表をしてくださり、
快く自作のテンプレートをシェアしてくださり、道筋をたててくれたみうさん。
とはいえあまりの難航にどないしようと思っていた中、快く相談ないし元気づけ勇気づけしてくださったしらかわ町のあらいさん。あのときのお電話、ほんとにパワーもらいました。
発表2日前だというのにまだウンウン唸っている私と会ってくれて、通らない話の筋と決まらない結末と曖昧模糊すぎる表現に突っ込みつつ私より楽しんで一緒に考えてくれたハマさんほんまありがとう。
あとたくさん歩いた私。哲学者はよく歩くっていう意味がすごーくわかる気がしました。
一緒に頑張ってくれたキャンバ。iPhone。iPad。PC。
機会をくださった先人のお二人。
聞いてくださった、白川にゆかりのある皆様。
巻き込まれてくれたこうへいくん。心強かった。
聞きにきてくれたさっちゃんとあおばちゃん本当にラブ。
さやぴもまた会おうね
2024年に出会ってくださったたくさんの方。
2025年も近くにいてくれている人。
本当にありがとうございます。
怒涛のエンドロール、大作映画レベル。
皆様の幸福を祈って。🕊️🤞
2025.02.19
さみしさの解消と、生産性と成長
どうやって人生を楽しんでいくか の授業