交通系ICカードと同じ仕組みで光って色も変わるランタンを作った話
こんにちは、博報堂プロダクツの「ウラワザ」という部署に所属しているエンジニアの平居です。エンジニアチームの中で、唯一の女子です笑
私たちのチームは、日々新しいプロダクトを開発しています。
今回は、その中でも私が特に気に入っている、色が変わるランタンについてお話したいと思います。
置くだけ、それだけで魔法がかかる?
見た目はただのランタン。普通のランタン。
と、思いきや台に置いた瞬間に魔法がかかります。
台の色が移ったかのように、中のフルカラーLEDが光り始めてランタンの色が変わります。決して画像ソフトとかで色を変えているわけではありません。色が移ったランタンを別の色の台に乗せると、どんどん色がチャージされていきます。
色の三原色RGBをすべて集めると
下のものと同じ色に光るってすごくないですか!?自分で作っておいていいじゃんこれ!って感動しました。
中身どうなってるのこれ
魔法のタネアカシの時間です。
台を開けると
台の中に固有の番号が振られたIDカードが入っています。
次にランタンを開けると中はこんな感じ。
さらに中身を取り出すと、柱の中にはモバイルバッテリーとLEDの色を変えるための制御用マイクロチップが乗った回路が入っています。
ランタンの底にはIDの読み取り機が仕込んであります。
ランタンを台に置くことで中のIDカードを読み取って、カードの番号に応じてLEDの色を変えています。IDを読み取って動作するこの仕組みは社員証や交通系ICカードと同じです。
IDカードと読み取り機があればいいので、小型化もできます。
もっとワクワクしたい
今回は色の三原色を集めて虹をつくるというコンセプトで作りましたが、もっとたくさんのことができます。
例えば色だってマゼンダのような鮮やかなピンクや、ベビーブルーのような優しい色まで、何色にでも変えられます。持ち運びできる形にしたので、スタンプラリーなどにしても楽しいと思います。
クイズ大会で正解の色だと思うところにランタンを置いて、正解なら盛大に光らせたらきっといつもより盛り上がること間違いなし。
アイドルグループのライブに応用するなら推しの色にしたり、サッカーや野球チームのチームカラーにして盛り上がるのも楽しいですね。
スマホに実装することも可能です。
どうでもいいけど一番がんばったところ聞いて
元のランタンは透明ガラスがはまっていたので全て外して、レーザーカッターでちょうどいいサイズに切った半透明アクリルをはめました。
読み取り機と中身を繋げるためにランタンの底に穴をあけたのですが、
まとめ
交通系ICカードにも使われている、IDを読み取る仕組みを使って、台に置くだけで色が変わる魔法のランタンを作りました。
ランタンがパッと光るって、それだけでちょっとワクワクする。
魔法のように置いた台と同じ色に変わったら、もっとワクワクする。
私たち「ウラワザ」は、皆さんに新たな驚きとワクワクをお届けするために、これからも色々なプロダクトを開発していきます。
世の中にワクワクを一緒に届けましょう。